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327回目 現時点のクランメンバー

 あまりにもデカイ屋敷が手に入って、すでに持て余している。


 貴族の屋敷ってのは、ただでさえ大きくて立派ものだ。デカイ屋敷に広い庭、その庭に噴水や彫刻がある家だって珍しくはない。


 それだけデカイのに、俺の屋敷はその土地を六つ分も合わせた場所に作られた。そんなもの、持て余すに決まっている。



「なぁガモン! こんなに部屋がいっぱいあるんだから、アタシに一部屋ちょうだい!!」


「アタシも! アタシも一部屋欲しい! いいでしょ? ガモン!!」



 まぁ、そんな俺の心情とは関係なしにハシャイでいる双子もいるけどな。



「「ガモン! ガモン! ガモン!!」」


「…………わかった。好きな部屋を選んで…………いや、シエラ、悪いけど双子と一緒に部屋を選んできてくれるか?」



 双子から上がったガモンコールに、俺は苦笑しながら許可をだそうとして、ふと、この双子に好き勝手させると取り返しのつかない事になりそうだと思い、そのお目付け役にシエラをつける事にした。



「わかりました。では行きましょう、トレマ、イオス」


「「はーーい」」



 快く引き受けてくれたシエラに、双子が賑やかに付いて行く。そしてそれを見ながら俺は、「なるほど。これほどの屋敷なら皆を呼ぶのもアリか」と思い立った。


 考えてみれば、俺のクランに最初から参加しているザッパ達『ノーバスナイト』と、山賊の国から俺のフレンドになってクランにも参加するメリア率いる『メガリス』は、まだ顔合わせもやってないのだ。


 そして、ニッカとダッカにも仲間達が暮らす『白狐族の里』が見つかった事も教えないといけない。



「…………フム。この新しい拠点のお披露目も兼ねて、一度みんな呼んでしまうか。取り敢えずクランメンバーの顔合わせはしときたいし、ニッカとダッカの事もあるし」


「え? ガモン、ニッカとダッカの事って何よ?」


「ああ実は、白狐族の里が見つかった…………って言うか、白狐族の人と連絡が取れたんだよ。だからエルドルデの案内があれば、白狐族の里まで行けるようになったんだ」


「本当に!? じゃあニッカとダッカにも報せないと!!」



 白狐族の里の話を聞いて、カーネリアは驚いていたが、その後すぐに少し寂しそうな顔も見せた。ニッカとダッカとの別れが近い事も察したからだろう。



「だからさ、その事もあって一度クランメンバーをこの屋敷に集めようかと思うんだよ。ここ、ずいぶんデカイしな」


「あ、あぁ…………。そうね…………」



 俺の言葉に浮かない顔を見せるカーネリア。


 実は、この屋敷がここまでデカくなった原因である、周囲の土地を提供した貴族家の一つがカーネリアの実家であり、ドゥルクの子孫でもある『マインド家』なのだ。


 ご先祖様もカーネリアも世話になっているから、などと顔を出した実家で言われたカーネリアは、どんな心境だったか。ちょっと同情してしまう。


 それはともかくとして。俺は現在、俺のクラン『G・マイスター』のメンバーとなっている者を集める事にした。


 まずは一番最初に俺のフレンドとなり、最近になってクランメンバーともなったティアナ。次に、そのティアナと同じ時期にフレンドになり、俺の『トゥルー・フレンド』でもあるバルタだな。


 あ、ティアナを呼ぶなら婚約者って事になっているリメイアも呼ぶべきかな。って言うか、呼ばないと後で文句を言われそうだ。


 ティアナとバルタの二人は現在、カラーズカ侯爵の所で手伝いをしているので、『フレンド・チャット』で侯爵に呼んでもいいか確認を取った。カラーズカ侯爵は快く応じてくれたよ。リメイアは聞くまでもない程に即返事が来た。もちろん来るそうだ。


 さて、クランメンバーとしてだけでなく、俺のパーティーメンバーでもある三人、シエラ・アレス・カーネリアは呼ぶまでもなくここにいる。だが、アレスの場合は家族も俺のクランメンバーになっているので、当然ながら呼ぶ事にした。


 アレスの母であるアリアさんは、タミナルの街でクランハウスの管理も任せているし、とても世話になっている。アレスの妹と弟であるアリアとアラムは、ニッカとダッカの事もあるし当然呼ぶ。


 ニッカとダッカについては言うまでもない。白狐族の里の事もあるからだ。


 そしてザッパ率いるパーティー『ノーバスナイト』。メンバーはザッパ・トルテ・ベベント・ブームン。この内トルテとは、一時期パーティーを組んだ事もあるし、クランメンバー以前に友人でもある。


 後はメリア・ユミル・ネリスのパーティー、『メガリス』の三人かな。トレマとイオスの双子はもう屋敷にいるしな。


 そうだ。アルジャーノンとドゥルクも呼ばないと。そろそろアルジャーノンが作っているドゥルクのホムンクルスも完成している頃だから、ドゥルクをフレンドにしてクランにも入れてしまおうと思う。


 ああ、もう一人。タミナルの大商人であるゲンゴウも呼ばないとな。


 …………こうして名前を挙げてみると、俺のクランもけっこうな大所帯になっているな。しかも、普通にヤバイメンバーが多い。


 まぁ、世界を救うと考えると、まだまだ全然足りないんだけどな。

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