245回目 シリーズ装備
新装備公開。…………と言う訳で、ダンジョン化した街に入る前に俺とバルタの新たな装備を公開しようと思う。
とは言え、俺達が身に付けるほとんどの装備が☆3なのは変わらない。☆4装備も僅かにあるが、流石に(+4)までなんて育てられないので、極一部に留まっている。
☆4が出やすいクランガチャがあるから、これからは☆4装備も増えるだろうが、今はまだ☆3の方が使いやすいのだ。スキルも手に入るからな。
で、俺の装備は以下の通り。メインウェポンと腕装備は☆4、体は☆3の『影騎士シリーズ』で統一、そしてアクセサリーに☆5の『時神の懐中時計』を持っている形だ。
《ガモン》
メインウェポン:黒炎の短刀(+1)
サブウェポン:ひのきの棒(+4)
腕装備:身躱しの手甲(+4)
頭装備:影騎士の冑(+4)
体装備上:影騎士の鎧上(+4)
体装備下:影騎士の鎧下(+4)
足装備:影騎士のブーツ(+4)
アクセサリー:時神の懐中時計
アクセサリー:暗殺者のモノクル(+4)
装備のテーマとしては『潜伏』と『暗殺』になる。バルタの目的としている『邪眼族の螺旋迷宮』を攻略するための編成だ。
「考えようによっちゃあ、ここで装備を試せるのは良い事ですぜ。旦那のガチャ装備は体にはフィットしやすが、やはり使い勝手は使ってみねぇと解らねぇですからね」
「『影騎士シリーズ』は漆黒でやたらカッコイイけど、金属鎧だから音が心配だったんだよな。でも、まさか鎧が擦れる音がしないとは思わなかったな」
「そりゃ潜伏に特化した装備から音が出るようじゃ台無しですからね。…………まあ、ただの金属鎧に見えるのに音がしねぇのは意味がわかりやせんが、そこは旦那の出す装備だからって事で納得しておきやすぜ」
ちなみにシリーズ装備は、同じシリーズの防具を三つ以上揃えるとスキルがさらに一つ追加されるようだ。このスキルは発生条件が特殊なので、俺が手に入れる事の出来ない特殊スキルだ。
影騎士シリーズの場合、シリーズスキルは『迷彩(影)』。使ってみると、日当たり関係なく体が影に染まるという、昼間の外でやると逆に目立つスキルだった。…………まあ、迷彩ってそんなもんだよね。
続いて、バルタの装備の公開です。
《バルタ》
メインウェポン:スリングショット(+4)
サブウェポン:ひのきの棒(+4)
腕装備:狙撃手のリストバンド(+4)
頭装備:感覚強化のサークレット(+4)
体装備上:上忍の服上(+4)
体装備下:上忍の服下(+4)
足装備:上忍の足袋(+4)
アクセサリー:衝撃の弾丸(+2)
アクセサリー:貫通の弾丸(+4)
装備のテーマは『狙撃』と『潜伏』。『上忍シリーズ』のシリーズスキルは『忍びの歩行術』。歩く事に関して、音を抑えたり速さが上がったりという補助スキルだ。
さらに、クランに入っているバルタにはスキルを付ける事もできるので、そちらもテーマに合わせた物に編成してある。スキルを付け替えできる機能が万能過ぎる。
ちなみにスキルの付け替えはいつでも出来る。遠くはなれたアレス達にしても、『フレンド・チャット』で希望を伝えてくれれば、即反映可能である。…………便利過ぎ。
「さてと、じゃあそろそろ行きやすぜ? くれぐれもあっしから離れねぇように、しっかりついて来てくだせぇ!」
「ああ、解ってる!」
準備を終えて、ランブルクルーザーもスキル倉庫に仕舞った俺達は、ついにダンジョン化した街へと入る。
壁に囲まれた街だが、もうボロボロに崩されているので、穴の開いている箇所が多い。
バルタはその数ある穴の中から一ヶ所を選び、俺に合図した。バルタと共にその穴まで行くと、穴はけっこう大きな物で、ちょっとしゃがめば通れる程度の物だった。
俺達は壁の中に侵入すると、数メートル走って扉の壊れた民家の中へと駆け込んだ。
民家の中はずいぶんと荒れていたが、戦闘によって壊れた訳ではなく、モンスターが何かを探して家捜しをした感じだ。
バルタは適当に部屋を見て回りながら二階への階段を上がったので、俺もそれに続いた。
二階には比較的被害の少ない部屋があり、その部屋には大きめの窓があった。
窓ガラスなどは無く、木製の扉を明け閉めするタイプだが、既に開いているそこからは、街の中心部側が一望できる。廃墟の中とは言え、中々の景色だった。
「…………街の中はモンスターだらけのようですが、この付近にはいやせんね。あ、旦那、これ起こすんでそっち持ってくだせぇ」
「ああ、わかった」
床にひっくり返っていたテーブルを起こすと、バルタは自分のマジックバッグからノートと筆箱を出してマップの製作を始めた。
まだ街に入ったばかりだというのに、バルタは大まかにだが、周囲の様子を描き留めていった。それには窓から見える景色も反映されていた。
なるほど、なんでこの家を選んだのかと思っていたが。バルタはきっと、この窓を見てここに決めたのだろう。
「…………ま、こんなもんか。次行きやすぜ旦那。取り敢えずは一番偉いヤツの屋敷を探しやしょう。領主はいたっぽくねぇんで、代官の屋敷でやすね」
「お、おう」
バルタが頼りになりすぎる。これは本当に楽勝かも知れないな!
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