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第八話(おおもりらくよう)
057
僕は三十歳になった。結婚しなかった。
058
ある日、もみじちゃんは言った。
「おおもりさん、まだお姉ちゃんのことが好きなの?」
「ああ。」
「やっぱり、忘れた方がいいんじゃない?私、責任取れないよ。」
「これは僕の意思だ。僕が決めたこと。だから、もみじちゃんは気にしなくていいよ。」
059
四十歳になった。五十歳になった。六十歳になった。七十歳になった。八十歳になった。
060
そして八十五歳で旅立った。
・・
057
僕は三十歳になった。結婚しなかった。
058
ある日、もみじちゃんは言った。
「おおもりさん、まだお姉ちゃんのことが好きなの?」
「ああ。」
「やっぱり、忘れた方がいいんじゃない?私、責任取れないよ。」
「これは僕の意思だ。僕が決めたこと。だから、もみじちゃんは気にしなくていいよ。」
059
四十歳になった。五十歳になった。六十歳になった。七十歳になった。八十歳になった。
060
そして八十五歳で旅立った。
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