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夢の中の君に恋をした  作者: 万年光一
第三章
6/9

第六話(おおもりらくよう)

054

僕はもみじちゃんに電話をした。

「おおもりさん、どうしたの?」

僕はかえでさんに彼氏がいることを話した。

するともみじちゃんはこう言った。

「バカじゃないの?」

055

「え。」

「今まで共有夢を見てたからといって今回見た夢も共有夢とは限らないじゃない。」

「そりゃそうだけど。」

「ただの夢だよ、幻想。お姉ちゃんはそういう人じゃない。」

「……」

「お姉ちゃんはおおもりさんのことが好きなんだよ。」

「でもこの前、このまま一生結婚もせず独身でいるなんて、かえでさんは望んでいないなんて言ったよね。」

「それとこれとは話が別。」


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