表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/100

対魔族戦2!

 魔族アグロスから連続で放たれた魔法を、水の精霊の内、ライルの両親の輸送を2人に任せ1人残ったミリが、ライルを流水で高速移動させ、かわしていった。

 すると魔族アグロスは、高速で動けるが細かな動きには向いていない流水での移動を見て取り、移動先を予測するような形で魔法を放ってきた。

「くっ躱しきれない!」

完全回避ができないのを感じ取ると、光の精霊たちが、ライルを覆うように光属性の障壁を作ったり、ライルの盾が対応できるなら盾に魔力を送ったりしてライルを守っていった。また、隙をみては、ホーリーアローを放って、アグロスが魔法障壁にも力を割くように牽制していった。


 アグロスがライルを攻撃している間に、死角に回り込んだユイナは、アグロスが魔法を放った瞬間に、風の精霊の力も借りて一気に間合いを詰め、キラの光属性を込めた短剣を振り下ろした!

 これに対しアグロスは、素早くユイナに半身を向けると、片腕に闇の魔法を硬質化したものをまとって短剣を受け止めた。

「良い攻撃だ。」

ニヤリと笑ったアグロスが、同じ様に魔力をまとったもう片方の手刀で、ユイナに高速の突きを入れてきた!しかし、アグロスの足を土の精霊たちが土で固めて拘束したため、突きが伸びず、ユイナは体を反らして何とか躱すことができた。

(危なかったにゃ!でも防御するってことは、有効ってことだにゃ!)光明を見い出し、ユイナが体勢を立て直して攻めに転じようとしたが、アグロスがユイナに向かって連続で魔法を撃ち出してきた。ユイナは風の精霊の補助もあって、身軽なステップで下がりながら躱すことができたが、アグロスとの距離が開いてしまった。その後ユイナが攻めようとすると魔法で押し返され、なかなか距離をつめることが出来ないでいた。


 その様な中、魔術師団団長のガルクは、状況を打開する方法を注意深く探りつつ、一瞬に賭けるための準備として、団員の所持する魔力のこもったクリスタルを譲り受けて回っていた。しかし近くの団員から集めきっても、魔族に対して有効な手が見つからず悩んでいると、同じように俯瞰ふかんするような立ち位置で戦況を見つめているシズクを見つけた。そこでガルクは(さっきも精霊に指示していたようだし、活路を見い出すにはアイツだな)と、シズクに近づいていった。


「おいっ!そこの羽を付けたちっこいの!相談がある!」

「誰じゃ?不敬な!?...お主は魔術師団団長か。われは忙しいというのに。なんじゃ!?」

「あの魔族を倒すためにクリスタルを集めたりしたが、有効打が見当たらんのだ。俺に何かできることはないか?」

「大量のクリスタルか...。お主、短剣であの魔族と戦えるか?」

「あぁ。それなりにできるはずだ。」

「ふむ。ならば案はあるが...出たとこ勝負で、補助も付けてやれない。リスクは高いぞ。」

「勝負の目があるのだろう?ならば何を迷う必要があるというのか。」

「フフッさすがだな。では、魔族を挟んでユイナの反対側で待機しておけ。そしてだな...。」

シズクがガルクに作戦を説明し、念話でユイナ達にも作戦を伝えた。


「承知した。では。」

戦闘に向かうガルクの背中に、シズクが

「健闘を祈る。」

と言うと、ガルクは背を向けたまま手をひらひらと振って素早く待機ポイントに向かって行った。

 その背中を見送ったシズクは、

「分が悪いかけですまんな。果たして勝算は何%か...」

とつぶやいていた。


お読み頂きありがとうございます。

ご感想やブックマーク等頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ