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封印解除!

 次の日の朝、シズクが

「封印を解除する前に、ライルよ、まずはこの光の精霊を召喚してくれ。」

と言って、昨日水晶玉を持ってきてからずっと近くに漂っている光を指差した。


「はい!では、えっと…、僕はライル!光の精霊よ力を貸して下さい!」

ライルが唱えると、光の精霊が一際ひときわ輝きを放った。そして姿を変えると、黒髪を後ろに束ねた凛々しい顔で、腰から下が鐘のように膨らんでひらひらと光り輝く、30cm程の女性が空中に現れた。


「私の名はキラといいます。魂の保護はお任せ下さい!」

やる気に満ちた目をして挨拶をした光の精霊のキラを見て、

「まるでウェディングドレスみたいで綺麗だし、格好良いにゃ!よろしくにゃ~」

「頼りになりそう!よろしくお願いします!」

とユイナとライルは歓声をあげて歓迎していた。

「私はこの魂を見捨てたりしない限り、貴方の指示に従います。こちらこそよろしくお願いしますね。」

そう言ってキラは微笑み、礼儀正しく頭を下げたのだった。



「さて、では封印を解くからしばし待て。キラも一緒に来るが良い。」

そう言うとシズクは、キラと一緒に水晶玉を持って泉に入っていった。


しばらくして泉が光を放ち始めたと思うと、一気にまばゆい光が泉の中から立ち上った。そして光が消えた後、シズクとキラが浮かんできた。


「どうにゃ?上手くいったにゃ?」

ユイナが尋ねると

「うむ!当然成功じゃ!…しかし、やはり気付かれたっぽいな。」

とシズクがふんぞり返ったあと、思案顔をしていた。


「じゃあ直ぐにでも街に向けて出発した方が良いですかね。魂の状態はどうです?移動して大丈夫ですか?」

ライルが確認すると、シズクは

「うむ。魂はキラのスカートのように膨らんだ体内に、かくまってあるから移動は問題ないぞ。時間の経過の割にはそれほど状態が悪くないから、今後状態が回復してくれば、キラ経由で話もできるであろう。」

とシズクは魂の状態と封印解除により回復が見込めることを伝えると、

「お前たち、コレを持って行くが良い」

と泉の水を丸く固めたような物を渡してきた。


「これは何にゃ?」

「これは同じような魂を封印する術から身を守るものだ。敵の手の内が分かってて対策せずに突っ込むのはアホだからな。」

「そうでした。助かります。」

「さすがにゃ。」

「シズク様、ありがとうございます。護り易くなります。」

ライルとユイナとキラが感謝して受け取ると、シズクは鼻高々に「すごいであろ?もっと褒めても良いのじゃぞ?」と言って胸をはっていた。


 上機嫌になったシズクは続いて、

「さて急いで出発するために、我の分身を…」

と力を込め、

「「ほれ、この通り。ふははははっ」」

と分身を作り出して高笑いをしていた。


そんなユニゾンで笑うシズクを見て

「調子に乗り易いのは助かる面もあるけど、二人になるとさすがにうざいにゃ…」

とユイナが呟き、ライルとシズクは苦笑していた。



とりあえず出発の準備を終えたライル達は、

「ふははは、それでは皆のもの、街に向けて、いざ!!」

とシズクが号令をかけ、

「行こう!」

「行くにゃー!」

「行きます!」

とライル達は街に向けて踏み出したのだった。


お読み頂きありがとうございます。

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