全ての始まり
======敵襲!!敵襲!!!村民は直ちに避難せよっ!!!=========
警鐘が村中に鳴り響き、村人は兵士の指示に従い避難する。
村は大火に包まれ、もはや全焼は免れないだろう。
村人は最低限の荷物を持ち、村の外へ避難する。
足元にはもはや焼け焦げて何か分からない燃えカスや、見るも無残な死体が転がっている。
「おいっ!!勇気の騎士団には連絡したのかっ!?」
「既に連絡済でありますっ!」
「くそっ!こんなクソみたいな村なんかにこなきゃよかった…」
「仕事をサボってネコババしにきたらこれだ、 お、ああぎゃあぁぁぁっぁぁ!」
たった二人の、偶然この村に立ち寄った不運な兵士は 大火に包まれた。
無情にも大火の勢いは増すばかり 村を包む大火 逃げ場は無い
「ハル!こっちだ!こっちにこい!」
「あ、あなたは、、、だれ?」
ハルと呼ばれた少年は、炎の熱と煙を吸った影響で意識が朦朧としていた
このままでは助からないだろう。
そんな少年に救いの手を差し伸べたこの赤髪の少女は、ハルという少年を強引に連れて村の外へ逃げる
彼女は村を包む業火を、握っていた剣で切り裂き 村から脱出した
「もう大丈夫だな!よかった…」
「・・・。」
「おっと、気を失ってしまったか」
「まあいい、このまま王都へ連れていこう」
ハルを救った彼女の名は"エルザ" アルフ王国最強の女剣士だ
ハルとエルザ、この二人の出会いが
世界の運命を大きく変えたのだ