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あなたにこの弁当を食べさせるまで!  作者: 震電みひろ
第一章 学園一のイケメン御曹司をGETせよ!乙女の疾走編
3/116

1、あたしは福女になる!(その2)

ガードメンバーに追い付いた!

ここは廊下の端の方から追い抜こう!

今日は行ける!


そう思った時、予想もしない障害達が各クラスからぞろぞろと現れた。


それは昼食時に学食や売店に食料を求めに這い出てくる、一般男子生徒達だ!


彼らがゴキブリのごとく、わらわらと教室から這い出して来る!

くそっ!邪魔だ!

このフツメン、ザコメンども!

あたしの走行ラインを遮るな!


そんなあたしの心の声も空しく、彼らはごく普通に、あたしの走行ラインに入ってくる。

無意識の妨害ほど、迷惑なものはない。


そんな先に光り輝く存在が現れた。

この学園全女生徒の憧れの的、「ファイブ・プリンス」のリーダー、赤御門凛音様だ。


だが既にその手前にはセブン・シスターズの3人と渋水+α1名の”5人”が揃っていた。


 この「弁当お届けレース」は上位5人までしか、意中の男子生徒に弁当を渡せない事になっている。

男子生徒はその中身を見て、1つの弁当を選ぶのだ。

選ばれた女子は、その男子生徒と一緒に弁当を食べる権利が与えられる。

そして10回連続すれば、もっとトンデモない特典が・・・・・・!


だが、あたしはこの日のレースに破れた。

あと3人抜けば、あの5人の一人はあたしだったのに・・・・・・


同じくレースに破れた女子生徒達は、ぞろぞろと肩を落として自分達の教室に戻っていく。

敗者感満載でだ。


あたしもガックリして、力なくその場を後にした。

だがみんなとは違って、あたしは屋上に向かう。


屋上のドアを開けると、そこには一人の男子生徒がいた。

ちなみに赤御門様のようなオーラ全くない、フツメン男子の一人だ。


「また今日もレースに負けたのか?」


 フツメン男子が笑いながら、あたしの方に近寄ってきた。

あたしは憮然として、右掌を差し出した。

フツメン男子も右手を伸ばして来た。

その手から300円が渡される。


あたしはその300円を受け取り、”本当は赤御門様のための”手作り弁当を差し出す。


フツメン男子・中上兵太はドッカと腰を下ろすと、あたしの手作り弁当を広げ始めた。

「おっ?今日もまたうまそうな弁当だな」

この続きは2/15 7時に投稿予定です

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