表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/203

やらかしの80

気付かないうちに、同じ話を二重投稿していました。

指摘して頂いた方に、感謝します。

短めですが、そっと挿入・・

(タイトルを直すのが大変なので・・・)

「1350G。」


「くっ、1400Gだ。」


「1450G。」


「くぅ、1500Gだ。」


 わしは、アーホ、バッカ、ヤッテーラ男爵だ。

 領主前婚で、コカトリスを提供した男にいちゃもんを付けたばっかりに、その男に家宝の宝剣を奪われた。


その男は、俺の宝剣を新郎に渡しながら、ギルドのオークションに出品すれば良いとほざきおった。


しかも、1000Gからだと!


他に方法がなかったので、わしはギルドのオークションに参加し、宝剣を取り戻そうと思っている。


あの宝剣が、せいぜい100Gほどの値打ちしかない事は判っている。


しかし、男爵家の面子の為、どうしても取り戻さなくてはならない。


だから、1000Gの出費は痛いが、仕方がないと思っていた。


だが、まさか、競り合う事になるとは。


想定外だが、仕方がない。

なに、あんな剣にそこまでの競り合いはないだろうと、たかをくくっていた。


それが実際に始まってみると、50Gずつ乗せてくる者がいる。


誰だ? いや、ギルドのオークションでは、それは解らない。

予算は、全財産から100Gを抜いた、2000Gまでは何とかなる。



「1550G。」


「つぅ、1600Gだ。」

 

まずい、どこまで競るつもりだ? 


 あの剣の価値が解らないのか?


 何処のどいつがあんなものを欲しているのか。


 わしは、額に汗が流れるのを感じた。


*************

 

 紫炎の報告では、俺にいちゃもんを付けた男の資産は、2100Gと言う事だった。

「んじゃ、2000Gまでは予定通り競ってやるか。」俺は、そう言いながらベットする。


「1650G。」


「くぅ、1700Gだ。」


「1750G。」


「うぬぅ、1800G。」


「くくく、1850G。」


「1900Gだ。」


「1950G。」そろそろ限界かな? 俺はそう思いながらベットする。


「2000Gだ。」


 ここが限界かな? 俺はそう思いながら、ベットを止めようとして気付く。


 奴の資産は2100Gだったな。

(はい。)


「2080G。」俺はベットを上げる。


「なぁ。」アーホ、バッカ、ヤッテーラ男爵が狼狽える。


 な、何でそんな屑宝剣にそんな値段をつけるのだ?


(実価値は100Gなのだぞ。)


 わしは、意を決して言う。


「2090G。」


*************


「くくく、馬鹿な奴だ。」俺はそう思いながら競りを下りる。


 あの新婚夫婦には、過剰な金が受け渡されるが、俺のサプライズで良いだろう。


「はい、ケイジ様。」


「俺が干渉する案件は以上だな。」


「はい。」


「あ~すっきりした。」


「ミーニャたちを誘って、海に魚を食いに行くか。」俺はそう言いながら、虚無の窓を潜った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ