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やらかしの189

「「んで、何でお前が此処にいるんだ?」俺の屋敷の前にいるヌイアを見て俺が言う。

『私はケイジ様の物ですから。』ヌイアが良い笑顔で言う。


「はぁ、此処迄どうやって来たんだ?」

『シキロピ将軍の軍が護衛してくれました。』


「成程。」

『ケイジ様、是非お屋敷の護衛をお申し付けください。』シキロピ将軍が俺の前で礼をとる。


「あぁ、其れな。」俺は目を逸らす。


「必要ない!」屋敷の門から、ハクが出てきて言う。

「何と?」


「お前たちの護衛など、必要ない。」ハクが本来の姿になって言う。

 その姿は、3mになる白い虎の聖獣。


『げぇ、白虎!』シキロピ将軍が狼狽える。

「あぁ、ハクはレベル180の白虎だ。」俺が良い顔で言う。


『何と?』シキロピ将軍が狼狽える。

「それ以外に、玄武、鳳凰、青龍がこの家を守っているぞ。」


『つまり?』

「護衛はいらないかな?」


『はい、理解しました。』項垂れながら、シキロピ将軍が言う。


「あぁ、理解したなら、ゾエアシロの防衛に専念してくれ。」俺が良い笑顔で言う。


『ははぁ、仰せのままに。』シキロピ将軍は軍を率いてゾエアシロに戻って行く。



「で、何で残っているんですか?」俺はヌイアに聞いた。

『ケイジ様は、私を知らないからと仰りました。』


「あぁ、言ったな。」

『なので、私を知って貰うために、ケイジ様のお傍に置いて頂きます。』


「はぁ、俺の意志は?」

『ケイジ様は、私がお嫌いですか?』


「だから、解らないって。」

『では、解ってください!』


「ここにいるって事か?」

『はい。』


「ナギモ。」

「はいっす。」

「ここにいるヌイアを教育してくれ。」

「はいっす!」

「ヌイア。」

『はい、ケイジ様。』


「まず、言葉を覚えろ。」

『え?』


「後は、ナギモの指示に従え。」

『解りました。』


「さぁ、行くっすよ。」ナギモが右手を突き上げた。


『@@@@。(解りました。)』

「解らないっす。」

『@@@@@@@@@。(ケイジ様の魔法がないと、これですか?)』


「だから、解らないっす!」


「ワカ、リ、マシタ。」

「おっ、言葉が判るっす。」

「ケイジサマノ、オヨメサンニナルタメナラ。」


「おぅ、ケイジ様への愛を感じるっす。」

「ケイジサマハ、ワレラノカミ。」


「よく解んないっすけど、一緒に頑張るっす。」

「ハイ。」


**********


「ケイジ、あの後ヤゴナの執務室に連れていかれて、すべての仕事をやらされたのだぞ!」

 華厳の店に来るなり、バランが俺に詰め寄る。

「それがお前の仕事だろう。」


「なぁ、ケイジ、パメラの圧に晒されながら仕事をする辛さが判るか?」

「知らねーよ!」

「酷くないか?」


「知らねーよ。」

「ぐぬぬ。」


「お前がちゃんと仕事をすれば良いだけだろう?」

「いや、それはそうなんだが。」


「国王と言う立場を考えろよ。」

「いや、それはそうなのだが。」


「バラン。」俺は、可哀想な奴を見る目で、バランを見る。

「ぐぬぬ、その目はやめろ。」


「ちゃんと、仕事をすれば、良いだけの話だろう?」

「ぐぬぬ。」


「それより、注文はしないのか?」

「ぐぬぬ、カツカリー中辛大盛だ。」

「はい、承り!」


「オマタセシマシタ。」ヌイアがカツカリーを持ってきた。

「ん? お前は確か、以前我に救済を求めに来た者か?」


「ソノセツハ、オセワニナリマシタ。」

「いや、我は何もしておらん、すべてケイジが終わらせたのだろう?」

「ソノトオリデス。」


「処でバラン。」

「何だ?」カリーをもぐもぐ食べながらバランが答える。


「平日の今、ここにきて大丈夫なのか?」

「今は、昼休み中だ。」


「そうか。」

「うむ。」


「では、後ろにパメラさんがいても、問題ないな。」

「げぇ!」


「ほほほ、性懲りもなく、又ですか?」

「いや、今は昼休み中だ。」


「今何時です?」にっこりとほほ笑みながら、パメラさんが言う。

「・・・13時半だな。」顔色が悪くなるバラン。


「食べ終わるまでは、待ってあげましょう。」ほほ笑むパメラさん、でも、目は笑っていない。

「うぅ、味がしない。」バランがカリーを掻き込むと、無言で立ち上がり、虚無の窓もどきを開いた。


「ほほほ、ではごきげんよう。」パメラさんが俺に微笑んで言う。

「ではな。」バランは項垂れて、パメラさんに押されながらそれを潜った。


「まったく、進歩しない奴だ。」俺はため息をついた。


**********


「ケイジ様、指名依頼が入りました。」虚無の窓が開いて、アイリーンが俺に言って来る。


「誰からの依頼だ?」

「バンテゴのヤジカ親方です。」

「おや?」


**********


「んじゃ、ちょっと行って来る。」

「はいにゃ。」


「紫炎、ヤジカ親方の店の前に。」

「はい。」

 俺はそこを潜った。


「邪魔するぜぃ!」俺はいつものように、ドアを開けてそこに入った。


「がはは、待っていたぜ、ケイジ様。」

「おぉ、親父さん、俺に指名依頼って何だ?」


「それなんだがな、ヒヒイロカネを売ってくれないか?」

「ヒヒイロカネ?」


「あぁ、ケイジ様のおかげで「オーブン」もよく出てな。」

「ふむ。」


「窓の部分に使う、ヒヒイロカネの在庫が無くなっちまったんだ。」


「あぁ、ヒヒイロカネは結構深い階で出るからな~。」

「頼むよ、ヒヒイロカネを売ってくれ。」


「いいぞ。」

「本当か? ありがてえ。」


「出すぞ。」

 そう言って、俺はヒヒイロカネ10重 30000Gを出す。


「おぉ、いつ見ても凄いな。」


「あと、これは土産な。」そう言って、スピリの樽と、ウイスキーを数本カウンターの上に置く。


「おぉ、悪いな、んじゃ決済するから、カードを。」

「あぁ。」俺はギルドカードを手渡す。



「決済が終わったから、確認してくれ。」

「あぁ、親父さんを信用してるよ。」


「流石はケイジ様だ。」

「ははは、煽ててもこれ以上何も出ないぞ。」

「がはは、少しは期待したんだがなぁ。」


「んじゃ、これで依頼完了で良いか?」

「あぁ、定期的にヒヒイロカネを納品してくれないか?」


「ん~、別に構わないぞ。」

「んじゃ、2月に1度同じ量を。」


「解った。」


「がははは、助かるぜ。」


「では、親父さん、又な。」そう言って、俺は虚無の窓を潜り、自宅に戻った。


**********


「戻ったぞ~。」

 俺は、リビングに入って言った。


「てへへへ、お帰りなさい!」ソファに座っているユノンに声を掛けられた。

「ユノン、何でお前が此処にいるんだ?」


「てへへへ、ケイジ様とダンサ様にお願いがあって~。」

「ぐふふ、今話を聞いていた所です。」


「ほぉ。」


「で、どんな話なんだ?」俺はダンサの横に座って言う。


「実はですねぇ・・・。」


昨日、コロナワクチンを接種してきました。

近くに、酷い副反応を起こした方がいたので、内心ドキドキでしたが、幸いなことに、今現在注射跡が少し痛む程度で済んでいます。

インフルエンザの予防接種と変りませんね。

3週間後に2回目の接種ですが、2回目に接種した後の方が症状が重いと聞いて、今から気が重いです。

どうか無事に終わりますように、皆さまのブクマや評価をお願いします。


コホン、便乗お願いでした。。

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