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やらかしの17

 俺は夕食後、モーマをシハリクまで送った。

 モーマの要望で、お姫様抱っこだったのは言うまでもない。

 その後、ギルドの宿でシャワーを浴び、誰もいないベットで眠りについた。

 翌朝、目が覚めると、いつものように、俺の右側にミーニャ、左にカリナ、足元にメーム、胸の上にムーニャがいる。

いつもと違う処は、アイリーンさんがミーニャ事俺を抱いていた処だ。

「うにゃ、狭い。主、おはよーにゃ。」ミーニャが目を覚まして言う。

「え?これ誰にゃ?」

「あら、お早うございます。」アイリーンが凄く素敵な笑顔で言う。


 その後始まる、朝の口付攻め。

「あら、では私も。」と言って参戦してきたアイリーンさんの舌技は、カリナ以上の破壊力だった。

 俺は、暫くフリーズした。

 カリナとミーニャが、俺の反応を見て、アイリーンに舌技の指南を頼み込んでいたのを、薄れた意識で認識して、俺は眩暈がする。


 暫くして、復活した俺は、旅行の装備をして、ギルドのカウンターに向かう。


「おはようございます、ケイジ様。ギルドカードを出してください。」

「へ?はい。」変な声を出して俺はカードを渡す。

「魔王の情報提供確認しました、え?」

「え?」

「失礼しました、魔王の情報提供、15000Gになります。」


「おぉう、元の世界の貨幣価値で1億5千万か。」

「あの、10Gほど両替して下さい。」

「はい、かしこまりました。」


俺はそれを虚無の部屋に入れる。

さて、ルズイに行くとしようか。

「あの、此処ベカスカから、ルズイまではどの位かかりますか?」

「馬車で二日です。」

「因みに、この近辺の地図ってありますか?」

「はい、1Gになりますが。」

「下さい。」

 俺はカードで決済する。


「どれ、ルズイの方向は?」

「ん~、マヤオの北のマヌタのすこし北か。ここから80kmってところか。」

「サラン以外の嫁さん達は、連れていけないな。」

「主様、買い出しも終わってるので、シハリクまで行ってモーマさんに色々教えたいです。」

「ムーニャに任せる!あ、後これ軍資金な。ムーニャに両替した金を渡す。」

「はいにゃ。」

 俺はいつもの業者を呼び、シハリクまでの送迎を頼む。

「今回は、俺が同行できないからな、護衛に色を付けてくれ。」そう言って10Gを上乗せした料金を払う。

「へっへっへっ、お任せください!奥様方には傷ひとつつけません。」

「信頼してるぞ。」

「へい!」


「よし、サラン、ルズイに向かおう!」

「あぁ、マスター。」

 サランを指輪に入れ、俺はベカスカの町外れから跳躍する。

大体ひと跳躍で、元の世界の20km位を移動できる。

4跳躍で着いてしまった。

時間にして1刻。

「日帰りできるな、きっと。」

ルズイは豊富な湧き水が、いたるところに湧き出している水の町だ。

俺は、近くの湧水を口にする。


「うわぁ、冷たくて美味い!」

「それは宜しゅうございました。」

「ん?」

「初めまして、私はこの町を統治する「アクア」と申すもの、以後お見知りおきください。」

「おぉ、これはご丁寧に。俺はケイジ。魔王バスターを葬った者だ。」

「おや、貴方がですか。これはこれは。」

「凄まじい能力を持ったお方が、来られたので来てみれば、これは、参りましたね。」


「おいおい、こんな、一般人のいる所でもめ事はよそうや。」

「そうですね。」

「お前、話せるやつか?」

「どちらかと言えば、ですかね。」


「よし、何処か朝から飲める店に案内してくれ。」

「え?」

「ないか?」

「いえ、有りますが、お食事は?」

「そう言えば、朝飯食うの忘れたな。」

「では、一日中やっている店がありますので、そちらにご案内いたしましょう。」


「おぉ、頼むよ。」

 その店は、半刻ほど歩いた場所にあった。

「おぉ、朝から並んでいるな。」

「此処はルズイで、最も美味い麺を喰わせる処です。」

「麺だと?」

「はい、小「小麦に特殊な水を加えて、練った物を細く切った物か?」

「おや、御存じで。」

「まさか、小麦を練った物を丸く伸ばした物に、野菜と肉を練った物を詰めて、油でいためた物もあるのか?」

「おぉ、ケイジ様はこの地方にいらっしゃった事が?」

「いや、ないよ。知識として知っているだけだ。」

「おや、領主様、どうぞお先に。」

「いやいや、それはいけないよ。」

「おぉ、そうだ、美味い物を喰うのに上も下もない!順番は守る。」

「領主のお客様もいらっしゃるのであれば、猶更。」

「いやいや、待つ時間も味の一つだぞ。」

「おや、ケイジ様流石ですね。」

「おぉ、流石領主様のお客様です。」

「褒めても何も出な、いや、そうだな、袖すり合うも他生の縁だ、これを進呈しよう。」

 俺は虚無の部屋から、ダンジョン産の魔石を取り出して前の男に渡す。

「はぁ、そですり、え?何ですかこれ?」

「魔石だ。」

「ひぇ~、ここ、こんな高価な物いただけません!」

「大丈夫だよ、屑魔石だから売っても500Bぐらいじゃないか?」

「え?いやでもそんな。」

「あんた一人で並んでるけど、家に帰ると奥さんと子供が待ってるんじゃないか?」

「え?いや、え?なんでそれを?」

「奥さんと子供も連れて来てやれよ。」

「つ~、判りました、ありがたく!」その男は列を離れていった。

 すると、その男の前にいた男が話しかけてくる。

「領主様のお客人は、太っ腹でございやすね。」

「ん?誰だ?」

「あたしにも、頂けませんかね?」

「あ?」俺は男を睨む。

「へ?」

「お前、のんびりこんな処に並んでいて良いのか?」

「え?どういう意味で?」

「お前。昨日の夜盗みをやっているな。」

「な、何を根拠に?」

「ルズイ町下5街、老夫婦の家。」

「それは報告が上がっています!」アクアがその男の腕を羽交い絞めにする。


 そして、街角に立っている衛兵に目配せすると、数人の衛兵が集まってくる。

「領主殿これは?」

「下5街の窃盗の犯人だ。」

「な、では私共で処理致します。」男は衛兵に引きづられていった。


「ケイジ様、何故お判りに?」

「教えてもらったからだ。」

「え?」

「俺は、精霊の加護を貰っているんだ。」

「な、そう言う事ですか。」


「お、俺達の番だな。」


 俺達は店の中に入ると、ラガーを3個注文した。

「え?何故3個も。」

「サラン出て来い。」

「はい、マスター。」

「な、サラマンダー?」

「久しいな、アクア。今私は、こちらのケイジ様に名を頂き、ケイジ様にお仕えしている。」

「な。」


「おいおい、ラガーが来たぜ、まず乾杯だ。」

「サランに奉納を。」

「ありがとう、マスター。」

「アクアにも必要か?」

「あ、あぁ、出来ればお願いしたい。」

「んじゃ、アクアに奉納を。」

「おぉ、奉納されるのは数十年ぶりだ。」

「乾杯!」俺はジョッキを掲げる。

 サランとアクアもジョッキを掲げた。

「く~。朝から飲むラガーは格別だな。」

「おい、注文良いか?」近くの店員に声をかける。

「はい、よろこんで~。」

「麺は何て言うんだ?」

「ラメーンですか?」

「おぉ、味は何がある?」

「醤、塩、噌があります。」

「お勧めは?」

「醤です。」

「おぉ。基本だもんな。じゃそれを3個。」

「あと、小麦で餡を包んだ奴は?」

「パオですか?」

「じゃ、それも3人前な、後、ラガー3個お替り!」

「はい、喜んで~。」


「・・・」

「何だアクア、変な顔をして。」

「いや、其処のサラマンダーもそうだが、我々に普通に対応する人間を初めて見たもんでな。」

「マスターは、神に匹敵するお方だ。私が仕えるのは当然だ。」

「まぁ、今は良いだろ、食を楽しもうぜ。」

「え?あ、あぁ。」


「お待たせしました、ラメーンです。」

 テーブルにドンブリが3個並べられる。

「おぉ、来たか、美味そうだ!」

「サランとアクアに奉納を。」

「マスター、ありがとうございます。」

「あぁ、ケイジ恩に着る!」

「良いよ、冷める前に食うぞ。」

 俺はテーブルにあった、香辛料らしき瓶を取ると、ラメーンにかける。

「お、やっぱり胡椒か。」

 そして、テーブルにあった箸をとると、どんぶりに差し込んであったスプーンをとり、スープを啜る。


「美味い、」そう言いながら、麺も啜る。

「うわ~、そのまんまの味だよ。」

「ん?お前達も遠慮なく食え!」

「はい、マスター。」

「え?お、おぉ。」サランとアクアは、俺をまねして食べ始める。

「な、これは。」

「マ、マ、マ、マスター、凄く美味しいです。」

「良かったな。」


「へい、パオお待ち。」

「パオと呼ばれるものが、15個一つの皿に乗せられて、テーブルに置かれる。」

「ラガーもお待ち!」ジョッキも3個各々の前に置かれる。

「パオは一人5個だな、サランとアクアに奉納を!」


「マスターこれは?」

「おぉ、見てろ。」

 俺は、テーブルにあった小皿を取り、テーブルの真ん中にあった、酢のようなものを小皿に入れ、小指で舐める。

「ん、酢だな。」

 そして、見るからにラー油っぽい物を小皿に入れ、最後に醤らしきものも小皿に入れ、指で味を確かめる。

「ん、こんなもんか。」

 もう一個小皿を取ると、酢と胡椒を入れた。

最後に酢だけを小皿に入れた。

「んで、これを付けて食べる。」俺はパオを一つ取ると、ラー油の小皿に入れて口に入れる。

「あふ、あふ、でこれだ!」俺はジョッキを煽る。

「くー、たまらん。」

「3種類、好みがあるだろうから色々試してみろ。」俺はそう言うとラメーンを啜る。

「では、最初はマスターと同じものに。」サランがそう言いながらパオをラー油の小皿に付けて口に入れる。


「あふい。」そう言いながらサランがジョッキを煽る。

「な、これは至極。」

 アクアも同じようにパオを食べる。

「この町を統治して長いが、初めて食べたよ。」

「なんで?」俺が口にする。

「私が、店に入ると皆料理を並べてくれるのだがな、誰も奉納してくれなかったんだよ。」

「そりゃ、知らないからだろう。何でそう言わないんだ?」


「いや、なんとなくな。」

「ふ~ん。」そう言いながら、食事を進めた。

「マスター、私は酢と胡椒が好きだ。」

「私は、酢だけが捨てがたい。」

「お変わり欲しかったら頼むぞ。」

「ま、マスター、下さい!」

「わ、私も良いか。」


「そうかそうか、ふふふ、まかせろ。」

「お~い、注文良いか?」

「はい、喜んで~。」

「パオを3人前と、店長に、パオをお湯で茹でた物と、蒸した物が出来るか聞いて、出来るなら其れも3人前ずつだ。」

「え?確認します~。」



「これはこれは、領主様とそのお客様。」

「ん?」


「私、この店の店長を務めております、トミー・チンと申します。」

「おぉ、楽しませてもらっているよ。」

「早速ですが、今お客様が注文された調理方法を、買わせていただけないですか?」

「ん?」

「パオを煮たり、蒸したりする調理法は考えつきませんでした。」

「実際に作って、試食しましたが、通常のパオに勝るとも劣らない調理法でした。」

「そうか、んじゃ、その調理法をルズイに広めてくれ。」

「え?」

「美味い物が食えるなら、其れで良いよ。」


「なんと。」

「調理方法で差をつけるんじゃなく、味で勝負をするならいくらでも自由に使ってくれ。」

「おぉぉ、感激です。今回のお食事代はサービスさせて下さい。」

「いや、それは駄目だろう。」

「いえ、これほどの技術の対価、それだけの価値がございます。」

「あー、解ったよ、んじゃ、オマケな。」

「え?」


「油で揚げるのもありかな?」

「おぉ、早速!」


 テーブルに、焼き、水、蒸し、揚げパオがそれぞれ3人前づつ並べられた。

「まぁ、この位は食えるな。サランとアクアに奉納を。」

「これはサービスです。」ラガーも3杯置かれる。

「サランとアクアに奉納を!」





「いや~美味かった。今度は皆と来たいな。」

 店を出ると、店長が俺たちを見送り、深々と礼をする。

「又のお越しを。お待ちしております!」


「マスター、蒸しの味は好みだ!」

「私は、水のつるつると、揚げのぎゅっと詰まった感じが好きだ。」

「いや~、好みに合って良かったよ。」


「では。」

「その前に、冷たい物が飲める店はないか?」

「え?いや、あるが。」

「んじゃ、其処に行こう。」


「ここだ。」

「おぉ、近いな。」数十歩でたどり着く。


「いらっしゃいませぇ。」

「おぉ、此処は何が出せるんだ?」

「普通のお茶なら。」

「え?」

「はい。」

「店長と、お湯を持ってきてくれるか。」

「私が、この店の店長です。」

「おぉ。俺はケイジって言うよろしくな。」

「は、はい、初めまして。」

「出せる物は?」

「お茶です。」

「それだけ?」

「えぇ。」

「儲かってる?」

「はぁ、まぁぼちぼち。」

 俺は虚無の部屋から紅茶とティーポット、人数分のカップを取り出した。


「え?今どこから?」その言葉を無視して俺が言う。

「お湯持ってきてくれた?」

「は、はい此方に。」

「さんきゅ。」


 俺はお湯をポットに入れて数分温める。

 その後お湯を捨てると、ポットに茶葉を入れた。

 そして人数分のお湯を入れると、4分(元の世界で)待ち、カップに茶こしを使って注ぐ。

「砂糖と、ミルクってある?」

「え?は、はい。」


「サラン、甘いのは好きか?」

「マスター、甘いがどのような物か分からない。」

「そうか。」俺はカップに紅茶を注ぐと、砂糖とミルクを入れてかき混ぜる。

「サランに奉納を。」

「な、マスター、ありがとう。」そう言いながらカップを口にする。

「あ、あ、この味好きだ。」サランはそう言って何度もカップに口を付ける。

 その様子を羨ましそうに見ていたアクアにも同じものを作ってやった。

「アクアに奉納を。」

 アクアもサランと同じようにカップを口にする。

「んで、店長には何も入れない奴な。」そう言って店長にカップを渡す。

 店長は一口飲んで、固まる。

「な、何ですか、これは?」

「これは、ベカスカで普通に売っている「紅茶」ってものだ。」

「砂糖や、ミルクを入れると味が変わるぞ。」

「こんな物が。」

「頑張れよ。」

「はい、精進します。」


「はぁ、美味い!」

「ケイジ殿。」

「何だアクア。」

「バスターはどのような最期を?

「ん~、10000度の温度で焼いた。」

「え?あ奴は火の精では?」

「そうだけど、精々2000度ぐらいだったぞ。」

「あ、貴方は何度まで出せるのだ?」

「1500万度かな。」

「は?」

「アクア、お前は水主体の氷系だな。」

「は、はい。」

「何度までいける?」

「マイナス80度ぐらいなら。」

「俺はマイナス273.14だ。」

「え、絶対零度?」

「絶対零度に0,01足りないんだ。」

「え?」

「何故か到達できないんだよな。」

「な、え、う。」アクアが挙動不審になる。

「なぁ、アクア、バランのレベル知ってるか?」

「え?盟主様の?」

「盟主なんだ、そうレベル。」

「知らないが、100は超えているはずだ。」

「ほー、根拠は?」

「レベル99の私が見えない!」

「アクア良いのか自分のレベルを言って。」

「ケイジ殿には見えているのだろう。」

「あぁ。」

「貴方のレベルは、私には当然見えない。」

「あぁ、んで、どうする?」

「貴方がバランの脅威を消してくれるなら、私は貴方に下る。」

「おぉ、無益な殺生をしないで良かったよ。」

「んじゃ、このままルズイの統治ヨロ!」

「いや、ケイジ殿。私も御身の庇護下に。」

「え~、そうするとここの統治が面倒では.」


「マスター、庇護に入れれば、何かあった時に感知できる。」

(その場合、ケイジ様が虚無の部屋を通って瞬時に対応可能です。)

「あ~、嫁云々はないな。」

(今のところは。)

「本当だな?」

(・・・)

「なぜ黙る!」

「え?何の事ですか?」

「アクア、俺に仕えるか?」

「はい、このアクア、水の守護者としてケイジ様に従います。」

「よし。精進しろ!」


「御意。」

「サラン、よろしく頼む。」

「まさか、お前と共闘するとは思わなかったぞ。」

「同じマスターに仕えるのだ、わだかまりは止めよう。」


「アクア、お前を庇護しよう。」

「マスター殿、感謝する。リバイアサンとして忠誠を誓おう。」

「エ?ウィンディーネかと思った。」


「私はリバイアサンだ。」

(それでも美少女が正体かよ!)俺は心で突っ込みを入れる。


「名は誰に貰った?」

「バラン、様だ。」

「では、今からお前はリアンと名乗れ。」

「あぁ、マスター殿の庇護が流れ込んで来る。」

「あぁ、素晴らしい。」

「では、今後今まで通り、この地を統治せよ。」

「は。」

「で、その証は?」

「これを。」

(リバイアサンの指輪です。いつでもリバイアサンを召還可能です。)


「リアン、お前の忠誠受け取った。」

「マスター殿の為に。」俺は中指にそれをはめる。


「さて、そうすると、次は誰になる?」

「第34位、猛将ビルカです。」

「ふむ、リアンがレベル99なら、100は超えるか。」

「話は通じるかな?」

「いえ、無理だと思います。」

「リアン、根拠は?」

「あ奴は、昆虫に近い物です。」

「マスター、あれは、おそらく話などできないかと。」


「そんな奴が、魔王を名乗るのかよ。」

「はぁ、気が重くなってきた。」

「何処にいるのかわかるか?」

「此処から東のラバオシの山の中にいる筈だ。」

「ラバオシ?ここからどの位だ」

「馬車で3日ぐらいです。」。

「ん~、って事は元の世界で100kmぐらいかな?」

(ケイジ様、おおむね間違っていません。)

「って事は、やっぱり日帰りコースだな。」

「マスター?」

「いや、サランまた飛ぶから指輪に入ってくれ。」

「はい。」

「マスター殿。」

「何だリアン?」

「私も連れて行ってくれないだろうか。」

「この町の統治はどうする?」

「一日二日いなくても何とかなる。」

「そうか、なら来い!」

 リアンも指輪に入る。

「んじゃ、行くか。」俺はラバオシに向かって跳躍した。


「私の正体は、意外なのでしょうか?」

「なに、これを呼んでくれている人達には、想定の範囲だろ。」

「なにせ、サラマンダーが美少女だぞ。」

「え?」

「今更リバイアサンが美少女でも、誰も文句は言わないよ。」





「多分。。。」

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