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やらかしの12

いや~、色々大丈夫か?


「魔王と言っても、俗っぽかったなぁ。」

(マスターの威光のせいでしょう!)

「そう言われると、何も言えないな。」

「バスターも、悪い奴とは思えなかったんだが。」

「話が通じれば、良かったのですが。」サランが悔しそうに言う。

「なぁ、シハリク遠征にどんな意味があったんだ。」俺は傍にいた魔物に聞く。

「はい、何でも酒の蒸留設備が欲しかったとか?」

「何だそりゃ。」

「バスターはそんな知識があったのか?」

「いえ、20階位の魔王に求められたそうです。」

(はぁ、マジで魔王討伐しないと駄目な流れだな。)

(私は、全力でサポートいたします!)


「魔王達に、派閥はあるのか?」

「は、私も良く知りませんが、魔王は1位と3位、そして4位がそれぞれ派閥を持っています。」近くにいた魔物が言う。

「ほぉ、全魔王がそれに組しているのか?」

「いえ、2位の魔王はどこにいるのか存在が不明です。」

「その他に、7位と9位はどこにも属していないと聞いております。」

「そいつら、話通じそうか?」

「いえ、言いにくいのですが、人間を馬鹿にしている方々ばかりです。」

「ほぉ。」

「いえ、私はケイジ様に忠誠を誓います。」


「ん~、サランは名前を与えたからレベル70になってるな。」

「御意!」

「サランよりレベル高い奴いるか?」

「我は、レベル75だ。」青い髪の魔物が前に出てくる。


「おぉ、名前は?」

「我は、水龍。その名の通り龍だ!」

「よ~し、水龍!お前の最大パワーで、俺の手のひらを殴ってみろ。」

「な、主人よ、それでは主人の手が。」

「大丈夫だよ。レベル75がホントなら。」

「マスター、やめておいた方が。」

「何なら、サランもやるか?」

「え?いや?」

「お前らが仕える人間が、どんなものか見ておけ!」


「んじゃ、水龍、来い。」俺は手のひらを出す。

「では、参る。」水龍が拳に力をためる。

「御免!」そう言って俺の手のひらを殴った水龍の拳が砕ける。


「!!!!!。」水龍が悶絶する。

 周りにいた魔物が驚愕する。

「ヒール!」俺が水龍に癒しを施すと、水龍の手が元にもどる。


「サラン、治してやるからお前もやってみ?」


「成程、マスター、では。」サランは自身が持つ最大火力を右の拳に乗せて俺の手のひらに叩き付ける。

「おぉ、流石サラマンダーだ、あの炎は1000度はある。」周りにいる魔物が言う。

 しかし、その拳も俺の手のひらで粉砕される。

「あああああああ。」サランの絶叫が響く。

「ヒール!」

「あ、あれ?痛くない。」サランがあっけにとられる。


「お前らには言っておく。俺のレベルは100を超えている。」

「な。」

「げ。」

「今のを見れば、理解できるよな!」

「な、人間が、まさか。」


「疑うなら、どんどん来い!俺の首でもいいぞ!今だけ不問にしてやる。」

 数体の魔物が、言葉通り俺の首に攻撃を仕掛けてきた。


 全員その手が砕けたけどな。

 その全員を治してやったら、其処にいた全ての魔物がでこを地面につけてひれ伏した。


「解ったか。」

「「「「「「「はっ!」」」」」」」


「今後、俺に攻撃をしたものは、問答無用で消す!」

「「「「「「「「は!」」」」」」」」

「出来るだけ、お前らの知り合いに広めてくれ。」

「あー、その際に、俺の力量を試したいと言った奴だけは、一回だけチャンスをやると広めてくれ。」

「「「「「「「御意」」」」」」」」

「その後で、俺に下るのも、離れるのも自由だと必ず言ってくれ、これ重要!」

「「「「「「解りました。」」」」」」」


「よし、全員腹いっぱいになったか?」

「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」」

「よ~し。とりあえず、やみのつうに戻って、俺の言った事をやれ!」

「「「「「「「仰せのままに!」」」」」」」」


 魔物たちが北に向かって去っていく。




「さて。」

(何でしょう?)

「とりあえずシハリクに帰って報告するか!」

「がはは、俺は何もしてない気がするんだが。」

「何を言ってるんだ、カッター、お前がいたからすべてが丸く収まったんだ!」

「な、そうなのか?」

「あぁ、凄い活躍だったぞ!」

「がははは、任せておけ!」


(ちょろ過ぎる、今回の件で気付くかな?)

(どうでしょうか?)


俺達は、徒歩で20分の行程を、短縮した。


(全員を虚無の部屋に入れて、俺が飛ぶ。)

「意外と出来るもんだな。」

(ケイジ様は全てが規格外ですから。)

「何言ってるんだ、紫炎のサポートが無ければ無理だろ。」

(いえ、全てはケイジ様の為。)


 虚無の部屋から、全員を出すと、皆固まった。

「な、なな、何故俺はシハリクのギルド前にいるんだ?」カッターが驚愕してる。


 因みに、俺の嫁さんズは、皆理解しているみたいだ。


「流石は、カッターだな、まさか一瞬で到着するとは思わなかったぞ。」

「な、がはは、任せろ。」

「どうやったんだ?」

「がはは、企業秘密だ。」

「おー、それは残念だ!(棒)」

「がははは、マブのケイジにも教えられん!」

(誰がマブじゃ!)

「では、報告に行こうか!」俺達はギルドに入る。


 ギルド内がざわつく。

(そりゃそうだ、魔王に狙われてると報告してから一時間もたってない。)

(失敗して、逃げ出してきたと思われてそうだな。)


「がはは、確認頼むぜ!」カッターがいの一番に、カードをカウンターに出す。

「お預かりします。」カウンターのお姉さんがカードを機械に翳す。

「魔王討伐補佐、確認しました。50Gです。」

「な、がはは、当然だな。」


「やったな、カッター流石だ!」俺はカッターの肩を叩いて言う。

「カッター、奢ってくれよ。俺は肉が良いな!」

「お、おぉ。がはは、じゃぁ、店の予約をしてくるぜ!」そう言ってカッターがギルドから出ていく。


「じゃあ、俺のもお願いします。」俺はカードをカウンターに置く。


「お預かりします。」

「魔王討伐確認しました、報酬、え?」

「何か?」

「いえ、失礼しました、報酬5000G確認しました。」

「すご。」


「下級魔物の支配24確認しました。報酬2400です。」

「えっと、単位間違ってない?」

「いえ、ギルドの端末は正確です!」

「あ、そ、そうなんだ。」


「ケイジ様、指名クエストが入っています。」

「指名クエスト?誰から?」

「シハリクの領主からです。」


「あー、わかった。」

「お受けになられますか?」

「拒否権あるの?」

「有りません!」


「んじゃ、聞かないで下さい!」


「内容は?」


「ガコとマヤオの野良ダンジョンの始末。」


「がははは、俺はいくぜ!」いつの間に帰ったのか、カッターが言う。

「ミーニャも行くにゃ。」

「マスター、私も行くぞ。」

「旦那様、私は足手まといです。」

「主様、ムーニャもです。」

「お、俺も今回は待っている。」


「んじゃ、宿を決めておいてくれ。20Gまでなら即決で良いぞ!」

「解りました。」


 ギルドの前に行くと、業者が待っていた。

「へっへっへっ、旦那、お待ちしておりました。」

「流石だな。」

「いえいえ、旦那様の腕なら、きっとご依頼があると思っていたんですよ。」

「んじゃ、今日中にガコとマヤオの野良ダンジョンをクリアするつもりだから、夜営の用意も頼む。」

「へっへっへっ、必要とは思わないんですが、承りました。」


 そしてガコには1時間で着いた。

「な、こんなに近いのか?」

「へい。」

「本当に、夜営はいらないかもな。」


「で、此処がガコの野良ダンジョンの入り口か?」

「はいマスター。」

「何階層あるように見える?」

「2階層かと。」

「ガコの冒険者、怠慢だろ!」


「マスター、ひょっとしたら2階層にレベル80の化け物がいるかもです。」サランが言うが、俺はやる気をなくしてる。


 一階層に入った途端の悲鳴。

「うん、判ってた。」

「マスター、ドロップは屑ばかりです!」

「虚無の部屋に入れないで、捨てろ!」

「はい、マスター」

「マスター、此方に階段が!」

「あぁ、行けばいいんだよな。」

「御意!」


 二階層に降りて感じる、魔力。

「何だ、このダンジョン?」

「マスター、2階層のレベル75です。」

「何、そのトラップ!俺以外即死じゃね?」

「最悪だな。」


2階層のボスが現れた。

「ひひひ、久しぶりの客人だ。」

「おぉ、リッチだ、初めて見る!」

「我が魔力研究の糧になれ!」

「お断りだ!」

「な?我の魔力に抗うだと?」

「ひぃ、我の魔力が吸われる?」

「おや?魔力が流れ込んでくるな、微々たる量だけど。」

「あ、あ、あ。やめてくれ。我の魔力が尽きたら我は?」

「いや、おれは何もしてないぞ。」

(魔力のみの存在ですから、ケイジ様の魔力に引かれているようです。)

「そうなのか?」

「あ、あぁぁぁ、吸われる、私が吸われる。」

「なんか辛そうだな。」

(ケイジ様の力になれるのです、彼の者にとって幸福でしょう。)

「そ、そうかな?」

「あ、あ、あ、あ、私の意識が、存在が!」

「なんかやばそうだけど?」

(彼の者も本望でしょう!)

「・・・・」

「ありゃ、存在が消えちゃったよ。」

「さすが主だにゃ。」

「ドロップは、死霊の杖?」

 死霊の杖

 即死防止(HP1で生き残る)

「これは、とりあえず虚無の部屋の肥やしだな。」

「リッチもこのダンジョン由来じゃなかったみたいだな。」

「マスターあそこにコアが。」


「お、おぅ。」俺は刀を抜いてコアを刺す。

その瞬間、ダンジョンが死んだ。

ドロップ品は無しか。


「あっけなさすぎる気がするが、こんなもんなのか?」

(ケイジ様がすごすぎるのです。)

 俺達はダンジョンを出る。


「まぁ良いや、このままマヤオに行ってくれ。」

「へい!」


 マヤオにも1時間で着いた。


「マジで日帰りコースか?」

 ここはヤミノツウに匹敵する街道のはずだが。

「ケイジ様の影響、パないです!」

「あー、そうなの。」


にゃ、あたし達で番ないにゃ。

いや、今は高度な嫁合戦の最中です

つまり?

誰が正妻かを決めるミッション中です。


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