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放課後、教室。
報われないただの振られ話です。ハッピーエンドではありませんので苦手な方は閲覧をお控えください。
――なあ、谷崎くん。
僕の眼前の机に腰掛け、徐に呟いた彼女。そして、座った瞬間に降りるなんて何がしたかったんだと思ったが……僕が次に瞬いた後には、窓際で。
その窓際で、濃藍が舞う。
――……谷崎くん。
再度、問いかける彼女。落下防止用の鉄棒上に両腕を凭れさせ、双眸に僕を映す。
ギィ、と腕の重みで鉄棒が鳴いた。
(……思い返してみれば、もしかしたら、それは)
何も答えないのも悪いかと思い、なんですかと口が動く。……あれ、僕たちは同級生なのにどうして敬語を使ったのだろう。いや、彼女にはそうさせる何かを感じる。
……別に、彼女が〝そう〟させているわけじゃないのに。
――谷崎くん。
はい。
――……今から私の、ただの胸糞悪い話を、聞いてくれないか?
その時僕の瞼に焼き付いたのは、血の気が感じられないほど真白くなった彼女の指。
キリキリと、か細く鉄棒が哭いた。
(……それは、彼女の――)




