目覚めからの種族
「ノームってあの…四大精霊の?」
それにしては今の私よりも大きい…
「あぁそうだ!でも、驚き過ぎないか?」
当たり前だ…だって、
「いや、だって馴染みがあるのは
小さくて、老いていて白髪で、怖い感じだから…」
「お前…生まれたてのエルフか?」
生まれたての…エルフ!?
「エルフって妖精の?」
興奮した瞬間、背中から異変を感じた
「っつ…ぐあぁああぁぁぁあ!!」
背中から何かが出てくる…
骨を貫き、肉を裂き、皮を破る
背中から…小さい羽が出てきた
その羽は生きているかのように
ゆっくり動き、羽の形にしていく
「だ、大丈夫か!?」
ノームが心配してくれてる
その前、苦痛に耐えきれなくなり気絶した
ーー
昔から、妖精を見たい、小人に会いたいそんなファンタジーな夢を見ていた
勿論、誰もその事は知らない
私だけが知っていた
ーー
「おい、エルフ!生きてるか?」
「エルフの羽はよく売れるし、もぎ取ろうよ」
そう、エルフ族は森の奥にしかも百何日に1回
引っ越しをする。
だから貴重で高値で売れる
しかも、こんなに若いエルフなら体ごとでも…
100億エルくらいするだろ
そんなエルフがなんでここにいるのか不明だ
この近くにはコブリン族がいる
コブリン族とノーム族は仲が良い
しかし、コブリン族とエルフ族はエルフが捕虜になってしまう