第1話 召喚
暑い日が続きますね。
皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
第一章 メジーナ帝国編
第1話 召喚
ここは何処だ?それが最初に思った感想だった、あの光に包まれて目を開けるとなんか偉そうなおっさん達に囲まれていた。
「どうじゃ?大臣アタリか?」
「いえ、アイテムボックスと言語理解は珍しいですが城にも持っている人は数人はいますのでどちらかと言えばハズレかと。後は使い道のわからないスキルばかりでして。」
「なんじゃ〜、期待しとったのに興醒めじゃ、折角我がメジーナ帝国の為に働かせてやろうと思ったのじゃが役立たずとはな。」
何なんだ?このおっさん達は人を拉致しておいてアタリだのハズレだの好き勝手言いやがって俺だって言うときは言うぞ。
「おいおっさん、あんたわかってんのか?これは立派な拉致罪だ犯罪だぞ、そもそも人を拉致しておきながらアタリだのハズレだの人として恥ずかしくないのか?」
「誰に向かって口を聞いておる!このお方はラリッテ・メジーナ第13世だぞ、お前のような、下賤な民が口を聞いていい立場じゃない!」
ラリッテって名前の通り頭おかしいんじゃないのか?人を攫っておいて高圧的な態度は自分が正しいと言わんばかりである。
「知るかよ!なんで俺が犯罪者に敬語使わなくちゃならないんだよ。しかも、あんたの国の民でもないのに!」
「勇者ではなく蛮族を召喚してしまったらしい。この事が知れたらこの国の恥だ早々に退場してもらう。」
「あんたらの事情は知らん、猫山と俺の犬を返せ。」
「そんなもの儂の知ったことではない。」
「テメーぶん殴ってやる!」
そう言って王の元に走り出すが、ローブを被った奴が王の前に立つ。
「テメーも邪魔するんなら一緒にぶっ飛ばしてやる。」
そう言って、後10mの所でローブの奴が持つ杖が光だし、こう言った。
「強制転移」
こうして俺はまた何処かわからない場所に飛ばされてしまった。