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永夜城  作者: 浅間光真
始まりの日
3/3

入学式2、講堂へ

けれど、それは儚いものだった、クラスに向かい、席についた瞬間、新入生はクラス別にまとまって講堂に集合とのこと。


僕はがっかりと肩を落としつつ講堂に向かうクラスメイトの後を追う。


「君のこのクラスなのかい?」


いきなり、隣にいた男子だ話かけてきた。


無視してもいいんだけど、まあそれでなんか面倒が起きても嫌だし、丁寧に返事を返すことにしよう。


「……気安く話しかけてくるな」


僕は満面の笑みでそう返した、声をかけてきた男子生徒は半泣きになりながら、自信が参加しているであろうグループに戻っていった。


なんかそっちの方からの視線が痛いのは放っておいてもいいだろう。


「相変わらずだな……悠一」


またも誰かが僕に話しかけてくる、今度は聞き覚えのある声だった。


「博彦か……お前も同じクラスだったんだな」


松木博彦……僕の中学の時の数少ない友人と言うかもの好きの一人。


昔から一人が好きで、中学の頃も一人でいたかったのだけど、現実はそう上手くいかなかった、まあ俗に言うお節介焼きと言う人種だ。


と言ってもそんな奇特な人間はこいつと後一人くらいしかいないわかで。


中学の時はクラスも違うかったから面倒でなくて良かったのに、まさか一緒になるとは……。


「はぁ……」


「ん、どうした悠一?そんなに俺が同じクラスで嬉しいか?」


博彦は僕のため息に即座に反応し、なにやら寝言を言っているようだ……。


こいつの事は放っておこう、寝言を言っている多分親友であろう人物は放っておいて、さっさと講堂に向かう。


「おい待てよ悠一、無視とか俺泣いちゃうぞ」


泣くなら勝手に泣けばいい、僕は他人のフリをするだけだ。


けれど、泣いたら泣いたで面倒があるかもしれないば、佳苗もうるさそうだろうし。


「おい、早く来ないと置いてくぞ」


結局僕は博彦を無視できず、声をかけてしまう。


「お。流石悠一やっさし~」


「後でうるさくされんのが嫌なんだよ、ほら早く行くよ」


まだ寝言を言っている博彦を急かしぼくらは講堂にむかった。




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