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極月 終 思いつき詩集

人×人=人間

作者: 極月 終

久しぶりの投稿となります。

何分、素人の書く作品ですので下手ですがご指摘があると、

たいへん助かります。


『人』とは、なんとも単純な生き物だ

暮らす世界 暮らす時間 暮らす環境etc等々

それだけで文化や言語、性格が異なっているのだから。


しかし 逆に言えるのは

暮らす世界 時間 環境が異なることで

全く同じという『人』は存在しない。

仮に 姿形 性格 考え方 記憶が自分と全く同じと言える

『人』が存在して 自分の目の前に見えるとき

自分は一体 どのような反応を示すのだろうか?

恐らく 自分は目の前に存在している

もうひとりの『自分』の存在を否定するだろう

そして 自分と同じ

姿形 性格 考え方 記憶をもつ

もうひとりの『自分』は同様に

自分の存在を否定するだろう


お互い 相手の存在を否定し否定されたとき

自分の中に存在していた

自分の中で形成していた世界は崩壊し 矛盾が生まれる


自分は自分だ

だが 目の前にいる『自分』も自分だ

自分はここに存在しているはずだ

この世界に生きている自分は自分だけのはずだ

なら 目の前にいる『自分』は誰なんだ?

目の前にいる『自分』は自分ではないのか?

そもそも 自分が自分である証明を誰ができようか?

自分の家族か? 友達か? 恋人か?

或いは 自分で自分を証明するのか?


否 不可能である

自分で自分を証明しようとしたところで

それは証明とは言えない

自分を自分だと主張しただけだ


また もうひとりの『自分』が

自分の家族を 友達を 恋人を

『自分』のものであると主張しだしたら

自分はきっと 混乱し 混沌に陥るだろう

そして今度は 自分自身が崩壊の一路を辿るだろう

そう 精神的に

いや 精神だけですむのなら

まだましであると言えるのかもしれない


何故なら

今までの自分が

自分の中で形成していた世界から

自分の生きているこの世界から

永久に追放され

自分の家族を 友達を 恋人を

自分が得てきた全てを 失ってしまうのだ



『人』は誰かに認識されて初めて

『人』として存在することができるのだ


ならば 自分自身を認識してくれる存在が

なくなってしまったとしたら

自分という存在は

その存在そのものを失うことになってしまうだろう


自分では 自分と思っていても

自分はそこには存在していない


自分を自分だと証明してくれるものは存在しないのだから……




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