2/8
Scapegoat/瘋癲
Scapegoat
君はどうして君?
僕はどうして僕?
ああ、ごらんよ拳銃が僕を狙っている
今にも弾丸が飛び出して
そして僕の心臓を射抜くんだ
君の顔が赤に染まる
君の唇を深紅に濡らす
君の頬に透明な滴
それは僕の為?
それとも何の為?
真っ赤な太陽が僕から君を奪う
ああ、君は手の届かない所へ。
なぜ君は行ってしまった?
僕の血を啜った君
僕の血に濡れた君
君の手には一挺の拳銃が鈍い光を放っていた
***
瘋癲
あたしがあたしでなくなる
あたしが化ける
理想と現実の狭間で
あたしはあたしを見失った