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17 ―SevenTeen―
17 ―SevenTeen―
誰の手も借りない事に憧れた
誰にも頼らない事に『格好よさ』を見た
何でも出来る人になりたかった
自分の出来ない事をやってのける人に憧れて、同時に嫉妬した。
「何故、自分には出来ないのか」と。
人が誉められるのを、自分は笑顔で祝福してきた
でもその下の顔は、笑ってなんかいなかった
一番になれない自分。
いつも中途半端で
そんな自分が嫌いだった
逃げ出したかった
自分は一人でも生きて行けるのだと、一人でも立派に生きて見せるのだと思っていた。