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天才少女の多才授業!  作者: 桃乃いずみ
Ⅶ おまけ
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エピローグ


「ツカーサ? こっちでイイの〜?」

「うん。次の十字路を左に曲がってすぐだよ」


 俺が再び学校に行き始めてから一週間が過ぎた。

 今日は週末の土曜で学校は休みだ。

 俺と子供たちの四人はその休みを利用して、結芽(ゆめ)たちの希望で、外出することになった。


「そういえば、あの時の点数が一番高かった教科担当者へのご褒美の話しは、失くなってなかったんだね」

「当たり前よ〜。それがあったから、わたしたちもより頑張れたんだもの」


 隣を歩く歌恋(かれん)がそう答えた。

 以前に、俺が三人のうちの一人のご褒美となるルールを設けた事を思い出す。

 どうやら、今日はそれを実行するために俺を連れ出したようだ。


「でも、最初に来る場所がここで良かったの?」

「もちろんです。ちゃんと、約束が果たせた事をご報告したかったので」


 結芽(ゆめ)もこの場所には満足しているようだ。言葉の感じから嬉しそうなのが伝わってくる。


 ルール上、三人のうちの一人という話だったが、三教科とも満点で、同じ点数だったため、三人とこうして今日一日を過ごすことになったのだ。


 いくつか行きたい場所を出し合って、三人の共通意見だったこの場所には、最初に足を運んだ。

 この後も三人が行きたい場所を回る予定だ。

 今日はだいぶ足が疲れそうだな。


「あ、ここだ」


 そんな事を考えながら最初の目的の場所へついた。

 そこには、日が当たって乾き切った黒くて四角い柱が建てられ、左右には綺麗な花が添えられている。

 もしかしたら、俺たちよりも先に誰かきていたのかもしれない。

 俺は肩にかけて持ってきていた鞄を置いて、準備を始めた。


「ツカーサ! ワタシ、バケツに水汲んで来るネ!」

「じゃあわたしも付いていくわ」

「うん。よろしくね二人とも」


 そう言って、ミーシャと歌恋は来た方とは反対の道をかけていく。


 結芽は、俺の隣にちょこんとしゃがみ、手を合わせていた。少し早い気もするけど、話したいことがあるのだろう。

 俺も、お菓子とかを鞄から出して、準備を進めながら心の中で呟きかける。


(久しぶり……。今日は一人じゃなくて合わせたい子たちを連れて来たんだ)


 俺たちを照らす太陽の光が、少し強くなった気がした。

 まるで、俺たちを歓迎してくれているみたいだ。


(とてもいい子達でさ。本当に俺に取っても、大切な子供たちなんだ。それと、聞いてほしい話もあるんだよ。ここ数週間の話なんだけど)


 俺は、顔を上げて墓石を、じっと見つめた。


(あのね、母さんーーー)


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