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童話のように

作者: 蓮薔薇 揺麗

翁の言うことには


竹を取り続けることが使命であり


桃を切ることが願いらしい


まるでそう言い聞かされたように


誰かの言いなりかのように


竹は毎日燃えてすぐに消える


翁は竹をよろずにも使えず


燃料にもならず無駄にするばかり



冬を越すつもりはあるのか


翁の言うことには


使命と願いのために


それ以上の言葉は聞き入れず


今日も竹を取りに山へ行く


いつまでも童話を忘れず


いつまでも童話離れできず


いつまでも童話を信じて


いつまでも山から離れない


いつか童話のように消えて行くのか

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