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艶女ぃLIFEは眠れない  作者: メバ
12/30

第12話:新人芦田は揺らされる

「お、おはようございます!今日から採用になりました、芦田幸太です!よろしくお願いいたします!」

僕は部屋に入ってすぐに、事前に静海さんから受けたアドバイス通りに精一杯の大声で挨拶をした。


まぁ、それでもそんなに大きな声ではないんだけどね。


「お、来たね新人君。ちょうど君で最後だから、あっちの小会議室で待っててくれ。担当者がまだ来てなくて―――

おっ、ちょうど来たな」

にこやかに出迎えてくれた年配の男性がそう言っていると、僕の後ろから声がした。


「おいおいおいおい!君、一体何者なんだ!?」

僕が振り向いたのと同時に、後ろから来た男性は僕の肩をガッチリと掴んで、それはもう僕の首がガクンガクンなるくらいに揺らしてきた。


あの、どなたか存じませんが、やめてくれません?

首が痛いです。


「おい五島。いきなり何をしているんだお前は。新人君の首がもげるぞ。そして、上司に挨拶もなしか?」

「あ、佐藤課長、おざっす!ってそんなことより課長、聞いてくださいよ!コイツ、あの2人と一緒に出勤して来てたんですよ!?」


「朝から元気だなぁ五島は。で、なんだよあの2人って」

「『鬼』と『男嫌い』ッスよ!」


「まさかと思ったが、その2人かぁ」

佐藤課長が、呟いていた。


『鬼』と『男嫌い』?


もしかすると、『男嫌い』は吉良さん、かな?

ってことは、静海さんが『鬼』?


う〜ん、鬼のイメージはないなぁ。

確かに、歓迎会の時は鬼のように飲ませて来たけど・・・


でも、それは吉良さんも同じなんだよな。

むしろ、気遣いながら飲ませてくる吉良さんのほうが、よっぽど鬼だった気がする・・・


「それで君、あの2人とどんな関係なんだ?」


五島と呼ばれた男性が、再び僕に問いかけてきた。


「え、えっと、あの2人って、静海さん――静海課長補佐と吉良係長、ですよね?

あのお2人とは、その・・・ちょっとした知り合いなんです」


僕は、なんとなく同じアパートに住んでることは言えずに、そう言って誤魔化した。


「ふ〜ん。ちょっとした知り合い、ねぇ。課長、これはなかなか、良い人材が来たんじゃないですか?」

五島さんがそう言ってニヤリと佐藤課長に視線を送ると、


「だな」

佐藤課長も、同じくニヤリと笑って僕を見ていた。


「え、えっと・・・」


そんなニヤニヤな2人に、僕はどう反応していいか分からず、ただ交互に2人を見ていた。


「っと、そんなことは良い。五島、この芦田君で、新人は全員揃った。お前もさっさと準備しろ。

芦田君は、さっき言ったようにあっちの小会議室で待っててくれ」

佐藤課長は、そう言って小部屋を指していた。


「うぃ〜っす」

五島さんがそう言って僕らから離れていったので、


「あ、ありがとうございました。失礼します。」

僕もそう言って、小会議室へと入って行った。


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