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名付けの儀 3

やっと来ました。


どっぷり沈みました。

が、今日の主役は私。ですね。


もう、キラッキラの笑顔はどこかに行ってしまいました。

泣きそうです。泣きます。


誰か私を慰めて・・。


ふぉーっ。


高い高いですか。

持ち上げてくれたのは新たな客。

今日唯一の親族以外のゲスト。


「この子がお前の救世主か!?」

「フィリップ。よく来たね。」

「フィリップ様ようこそ。救世主とは何でしょう?」

お母様の問いに

「いや、リザベータ様以外の妻を持ちたくな・・。なんだ本当のことしか言って」


フィリップ様に抱えられたまま、お父様に引きずられる。

いや、引きずられるフィリップ様に私が抱かれているのだ。


「まったく、何を言うのか不安しかないな。お前には。」

「この子が生まれて、4人目の妻を持たなくて良くなったのだろう。この子は間違いなく其方の救世主。」

「しかも、第一夫人のリザベータ様の子。王を伯父に持つ家柄も血筋も文句のつけようの無い跡取りではないか。この子が生まれなければ第4婦人どころか第5婦人まで押し付けられて1ダースどころか20人程の娘に囲まれていたかもしれないぞ。ふむ、それはそれで面白いので、そんな貴方を見てみたかった気もするが。」

「フッフッフッ、そんな事になっていたら娘の5人程をお前の嫁に出して舅としてお前の行動すべてを見張って、口出しして、享楽的な生活から抜け出す手伝いをしてやる。」


「まぁ、俺の生活はさておいて可愛い子ではないか。」

ん、そう。

ニコッ

愛想よく笑ってみる。


フィリップって軽そう~。プレイボーイ?遊び人感が全身から溢れてこぼれて漏れてます。

短めの黒い髪はクリクリの巻き毛。瞳は濃紺。ちょっと皮肉屋っぽい口元がたまらない女子には受けそうです。


ですが、残念です。

イケメンですが、好みから完全アウト。


まぁ、私の好みは仕方なくお父様とのお話は続いていますが。


「ジルベール様に良く似ているな。まぁおれが知っているジルベール様は、今の王が王子だった頃だが。貴族院で銀の髪の王子と金の髪のジルベール様がモテまくって羨ましくて

いつか俺もあんな風にモテたいと、2人の仕草や立ち振る舞いを研究して真似したものだ。」


フィリップ様、残念です。


「貴方は、まったく昔から努力するのはそこだけなのか。子供の頃から変わってないと言うか進歩が無いとういか。ブレないな。まぁお前らしい。」

「俺がブレないのなら、お前はどうだ。あの頃からジルベール様の婚約者だったリザベータ様しか見えてないではないか。初恋の君と一緒になって幸せなはずなのに、あの頃と同じ眼をしているなんて。馬鹿な男だ。もう片思いから卒業した方が良い。この子がきっと貴方の気持ちも二人の間も、っていうか、まったく

リザベータ様でなく貴方だけの問題だとは思うが、変えてくれるさ。」


ちょっと伺いますが、この子って私の事でしょうか

あのー、重いですけど。責任持てませんけど。


お父様のお兄様の婚約者だったのがお母様で、お父様はお母様が初恋の人。

で、お兄様のジルベール様は若くして亡くなったはず。

お父様!お母様を手に入れるために兄を手に掛けたのですが・・・。


ないない。


危ない。サスペンスにするとこだった。


BLにはなりません。

書けないから。

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