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嵐の解散・・じゃなく後始末。

あけましておめでとうございます。


すごく個人的に

クリクリの巻き毛が似合う日本人は松潤くらいしかいないと思ってます。

パッチリおめめが覚めたら一人、ポッチでした。


お母様のお部屋で、お母様のベッド。


悪い予感しかしません。

で、扉がバンッと音を立てて開き、予想通り天敵のアデル姉。


「また!レオンばっかり!ズルい!」

「私も、お母様と一緒に眠りたい。」

「レオンは、お父様のベッドでも寝ているし、お母様ともなんて狡いわ!」

「もうぉ!起きなさいよ!」


引きずり降ろされそうですが・・・。


なんだか、アデル姉様は私を見るといつも「!!!」って怒っている。

怒鳴られてばかりな気がする。


「まぁ、まぁ。アデル様。アデル様もお小さい時分には奥様のベッドで良く眠っていらっしゃいましたよ。」


姉様付きのメイドが機嫌を取ってくれる。


「・・・本当? 覚えてないけど・・。」


「レオン、起きたかしら?あら、アデルもいたのね。

レオンを着替えさせてモーニングルームに連れてきて。

アデルは、母と先に行きましょう。」


母様が行ってしまい、慌てて自室に連れ帰られ着替えを済ませてモーニングルームへ。


寝坊していたみたいで、日がかなり上っていました。


アデル姉様だけでなく、婚約や結婚式の準備で忙しいエレン、ベリンダ姉様までいました。


そして、お母様がビヴァリー・ジュリア・キャロルの3人のレベッカ様の子供たちを連れてきました。

「3人は、今日からこちらの母屋で暮らすことになったのよ。

仲良くするように。知っているでしょうがビヴァリーは9歳、ジュリアは7歳で

アデルのお姉様になるのよ。キャロルは5歳だからアデルの妹よ。

アデル、妹を可愛がってあげてね。」


「ん!」

妹という言葉にアデル姉様が異常に反応する。

今までは顔は知っている、たまに挨拶する程度だったのに急に妹に格上げ。


「まぁ、いいわ。妹にしてあげるわ。私の事をアデル姉様と呼んでもよろしくてよ。」


上からです。


「姉様なら、二人もいるからこれ以上いらないわ。しかも大きさもあまり変わらないじゃない。何歳なのよ。」

「まぁ!6歳ですわ。それにどう見ても私の方が大きいです!背がほら、こんなに私の方が高いし。あなたこそたった、5歳じゃないの。6歳の私の方がずっとお姉様よ!」


つま先で立ってますけどね。


どんぐりの背比べです。


ビヴァリー姉様とジュリア姉様はお母様のレベッカ様に似ている。

けれど、キャロル姉様はお父様にとても似ている。

そう!キャロルとアデルは二人ともお父様にそっくりで、まるで双子。

そっくりの顔が向き合って私の方が大きいって言い合ってとても微笑ましい。

と思っていたのは私だけ・・かな?


エレン姉様が二人を優しく抱きしめようとした時、ベリンダ姉が二人の頭を

ガシッと抑えた。


「私からしたら、二人ともお子ちゃまですね。

どちらが大きいなんていう時点で子供だわ。

教養や気品を身に付けて淑女らしさで競いなさい。」


「お姉様、私ダンスはもうかなり踊れますのよ。」

アデルが言う。

「まぁ、ダンスなら私も負けませんわ。」


また、不毛な言い合いが始まりそう。

お母様、眉間に皺が・・・。


エレン姉様が、少し母の顔色を見ながら口にする。


「この子たちが母屋に来るという事は・・お母様、レベッカ様は?」


「レベッカ様は、少し身体を壊されて領地のお屋敷の方で療養される事になったのよ。

それで、しばらくはこちらにはお戻りになれないから。」


「あの人、お父様が来ない。お父様が来ない。ってそればっかり言って。仕方ないわよ。

私たちにヒステリックに当たってくるし。

私やお姉様は、我慢できるけどキャロルは可哀そうだったから・・・。

良かったと思う。」


「まぁ、ジュリア。そんな事言って駄目よ。」

「姉様。本当の事じゃない!

私はあの女みたいにはならないから。

お父様が、お父様が・・・って。私は男に左右されない自立した女になるの。

ブリジット様を目指すのよ。」


話があちこちに彷徨いましたが、

結果、レベッカ様はあの実家に帰すと碌な事が無いだろう

(レオンの命を本気で狙ってくる・・!?)という事で

領地に預けて、外とは連絡できない様に軟禁する事に。

身柄を拘束はしないけれど、敷地の外には出れない。

こういう感じらしい。


そして、気になるのは急に母親から離された子供たちだけど

ジュリア姉様は、自立した女を目指しているらしくて

もう、べったりラウールに依存していた母からは自立済みらしい。


そして、ビヴァリーは9歳にしてもう婚約済みとか。

お父様が良く知る伯爵家の嫡男(13歳)と婚約していて、仲も良いらしい。

侯爵家から伯爵家の第一夫人として嫁ぐなら作法・心得など学ぶ事は多い。

第一夫人のお母様が色々教えようとしていたタイミングで丁度良かったらしい。

お母様は、元王女ですからね。


そして、1番大変だと思われていたのはキャロル姉様だったのだけれど

アデル姉様が売った喧嘩のせいで、微塵の悲しみも見せず

「きっと、アデルより大きくなる。」

「キャロルより私の方が品がありますわとか・・」

2人そっくりな顔で、

「「私の方が美人ですわ」」って言ってて笑えた。


母屋が少し賑やかになった。




年末、洗濯機が壊れました。


そして、3回停電しました。


呪いでしょうか。


これと比べれば今年は少しはましでしょう

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