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王子様抱っこ再び

地味?王子

ロザリーに抱かれてそっと中庭を出ようとしたら、向こうからアルフレッド殿下がやって来る。

大人の決め事は終わったらしい。


アルフレッド殿下、軍人?騎士?風の細マッチョ。お母様似の優しい面立ち。身長は175~180の間位。今は上着を脱いで白いブラウス風のシャツ。袖口がゆったり。カフスは、琥珀。ベストの前ボタンは外して。ズボンは細身でブーツイン。

過去の人生で、私の周りのスーツ男子はカフスなんてしている人いなかった。だから、知らなかった。いや、カフリンクスは知ってたけど。その魅力をしらなかった。こっちの世界、正装の時以外でもカフスしてる人が多い。(貴族ばかり見てるから?)カフリンクスってセクシーだと思う。キラッと光ったり、変わった形だったり。ここに自分のお洒落を凝縮してるのではと思ってみてると、アルフレッド殿下はかなりの洒落者。ベストも裏地に何気に凝ってると思う。派手ではないけど、表は無地。裏には目立たないけど刺繍が入ってる。脱いで無いから全部は見えないけどなんだかとってもお高そう。


「おりりゅ~。」

降ろして貰って、スキル『トコトコ走る』を発動。

今、良い感じのシャルル&エレンを邪魔されると困る。


「抱っこちて。」

王子様抱っこを欲しがってみる。本日二人目の王子ゲット!

もちろん、抱っこも手に入れる。

「おや、レオン殿。シャルル殿下たちは?」

「イニュ!」

「いにゅ??」

「フィリップ様とベリンダ様は犬舎の方に。」

「いにゅ・犬。ああ!」


犬は良いけど、エレン姉様たちは困る。ラブラブの邪魔は駄目とか、さすがに言えない。

別の場所に誘ってみる。

「お池。おしゃかにゃ。」

「おしゃかにゃ?池・・魚。」

「あい。」

「じゃ、池に行ってみようか。」

「あい。アルフュゼ・・・・」

「アルでいいよ。レオン殿。」

「レオンいいでしゅよ。アル。」

「では、レオン。池に魚を見に行こうか。」


やったね。これで二人の世界は守られた。


池もいくつかあるけれど、アルが連れて来てくれたのは小さめの石造りの池。彫刻があって、小さな魚が泳いでいるのが見える。赤や黒、白等綺麗な色がついている。

「レオン、ほら。」

池のふちのベンチに座ると膝の上。水に映る自分とアルフレッド。

「アル、どくちん?なぜ?」

あ!また聞いてしまった。フィリップで懲りてないのは乳児だからでしょうか。

「おお!」

なんだか喜ばれてますけど・・・・。腑に落ちぬ。

「最近、もう誰も聞いてくれなくてね。結婚しないのが当たり前って思われ始めているのかなって。レオンに聞かれて、まだ私の事を気にかけている人がいるって嬉しいよ。」

アル、自虐的じゃない。

「兄君が結婚して。アンリとシャルルがいるから王位継承者の心配が要らないからね。結婚を急かされてはいないんだよ。」

「それに、養子に行くにも相手の家柄が問題になるし。他国との縁談もね。微妙でね。高すぎても低すぎても。難しいんだ。」

「それに、それを乗り越えるほどの情熱的な恋愛経験が無いのが1番問題かもね。」

「我が家の兄やアンリ、レオン君のお父様のラウール殿とかいい男で。私が城にいてパーティーに出ても、地味で目立たないからね。何気にああいう噂があっても影があって素敵だとフィリップ殿も目立つし。」

眼を伏せるアルフレッドの横顔がお母様に似すぎてる、美人顔。

めちゃくちゃ、儚げ。

世の女子!ここにイケメン一人見逃してますよ。


ここでアルフレッドが、そっという。

「それに、レオンには言うけど秘密だよ。」

え!また。なんか要らない気がする。

「ひみちゅ、要らなにゃい!」


聴いてもらえませんでした。


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