私がみんなを守るのです!
お父様はブレない!
私付きメイドのマリアンヌは、スタイルが良い。
グラマラスで、過去の私のあこがれのボン・キュッ・ボンなのです。
Fカップくらいでしょうか。乳母よりも胸がポワンとして抱かれ心地は良いです。
残念なのは、私の前世が女だってこと。ポヨポヨして気持ちが良いとは思いますが
肩がこるだろうなぁ、年取って垂れたら嫌だなぁと同情したりしています。
でも、館の男性は違う眼で見ているようです。
執事のセバスチャンやおじい様でさえ、マリアンヌの後ろ姿、特に腰からヒップにかけてのラインを楽しんでいるようです。チラッとですが、私はちゃんと見ていますよ。私の眼は何も見逃がしません。二人は、お尻フェチ?
後の男性陣、ボタンが飛びそうな胸をみてますね。王子も結構しっかり見ていたのは気づいてました。この家での比率は大体胸7:お尻2.5でしょうか。残り0.5はお父様です。
まったく、見事にお母様以外見ていませんね。さすが、ブレない男です。
で、私が1番危険だと思っているのはこいつです。
フィリップ。
思っているとやってくる。
「もうすぐ領地のお披露目でしょう。レオン殿へのお祝いには何が良いのかと、最近のご様子を見に来ました。ご機嫌伺いですよ。」
「どれ、レオン大きくなったかな。」
と言いながら、マリアンヌから私を受け取ろうとする。私は知っている。私を抱き上げるふりをして、さりげなくマリアンヌの胸を触るつもりなのを。油断できない男。
それがフィリップ。
でも、それを許さないのが、私・レオン。マリアンヌの胸?は私が守る。
「マリアンヌ。降りりゅ。」あーーーまたるが言えなかった。
間抜けだ。
でも、フィリップの魔の手からは守れたから、良しとしよう。
「おや、見ない間に成長しましたね。もう歩ける。しかも言葉も。赤ちゃん言葉も可愛いものでしゅね。」
ぬぅ、こいつは今私を馬鹿にした。許せない!
絶対思い知らせてやる!
「赤ちゃん言葉じゃないでしゅ・・・。」あーーーーーー!もう、やだ!
何で、こんなに気に障るのか。これってまさか好きな子に意地悪したくなる系。
私、まさかのフィリップ好き??
いやいや、。ナイナイ。
こいつは、危ないやつだから私は決して気を許さない。
「今日は、お嬢様お揃いなのですね。」
お母様とお姉様たちはリビングで刺繍の時間なのだ。
「エレンの婚礼が来年ですから。準備に早すぎるという事はないですものね。」
「エレン様の婚礼?そういえばシャルル殿下と婚約されていましたね。あの小さな赤ちゃんが花嫁になる年頃なのですね。友人の娘が嫁に行くなんて。私は、まるで年寄りのような気分になりますよ。」
1番上のお姉様、2番目王子と婚約中でしたか。
「フィリップ様は気分ではなく、本当に年寄りではないですか。お父様と同じ歳でしょう。間違いなくお年寄りですよ。ヨボヨボになる前に結婚なさらないと、誰にも見向きもされなくなって、花嫁候補等一人もいなくなりますわよ。」
辛辣に言うのは、おじい様似の2番目の姉だね。
「ベリンダ殿は相変わらず辛口でいらっしゃる。そのように眉間に皺を寄せて意地悪を言われると、ユールヴェル侯爵に叱られているような気がしますよ。『フィリップ早く結婚して母上を安心させなさい!こんなことでは亡くなった其方の父に顔向けできない。』と、もう20年ほど言われ続けていますからね。ベリンダ殿は12歳でしたよね。」
「もうすぐ13になります!子供ではありません!」
「フフフ、そのようにむきになるのが、子供ですよ。」お母様は大人の笑み。
「フィリップ様に焦がれている女性は多いでしょうに。」
「私にではなく、領地に焦がれている女性は大勢いるようですよ。」
本当にフィリップは、口元だけではなく心も皮肉屋。