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メイドの萌えポイント

メイド1、マリアンヌと申します





1歳の誕生日が近づいてくる。


1歳のお祝いは領地のお城で行うらしい。

領地までは、馬車で1週間ほどかかるので、天気の具合などを考えながらの出発になると、執事のセバスチャンが言っていた。


もう少しだけ先の話。

1ヶ月ほどの滞在になる。


屋敷から出るのは、初めてだし。とっても楽しみ。


そう言えば最近、お母様のお友達が遊びに来たよ。赤ちゃんを連れて。

孫だって。お母様・・私も同じ歳。


同じ年だから将来お友達になれると良いわね。って言われた。

プクプクした可愛い?乳児。


バブバブ言ってたけど全く意思が通じなかったよ。

言葉が通じるようになったら、友達になろうね。


・・・・・・・・・・・・メイドサイドストーリー



「ねぇねぇ、うちの坊っちゃまって違うと思わない?」

「違うって?」

「賢いっていうか、赤ん坊らしく無いと思わない?」

「赤ちゃんらしい?」

「そう、この間奥様のお友達が見えたでしょう。」

「あぁ、ギーズ伯爵家の奥様。レオン様と同じ歳だからって孫を連れて見えてたわね。」

「いつも、坊っちゃましか見てないから普通の赤ちゃんの事忘れてたけど、まるで違うのよ。」

「坊っちゃまと?」

「坊っちゃまと。」

「ジュリアス様っていうんだけど、よだれ垂らしてたわ。バブバブ言ってたのよ。マンマとか。」

「普通よね。1歳なら。」

「でしょう。でも坊っちゃまは違うのよ。」「最近はね、名前で呼んで下さるのよ。」

「え!」

「私、坊っちゃま付きでしょ。」

「ええ。」

「で、もう名前を覚えてくださってね、マリアンヌって。」

「え!!ええ〜〜!」

「でもって、なんだかお館様の様に眉間に縦皺を作っては考え込んでいる様に見える訳よ。」

「レオン様が?」

「レオン様が。」

「何を考えておられるのかぁなって、坊っちゃま付のメイドで話してたらね、この間。」

「この間?」

「そうこの間。」「マリアンヌ、私もそろそろオムチュを卒業ちたいと思うでちゅ。って。」

「オムチュ?」

「そう、オムツが嫌なんですって。」

「まぁ!まだお誕生日前なのに。」

「前なのになのよ。」「でもね、私達お付きメイドの間では眉間の皺とね、でチュのギャップが萌えポイントなのよ。」

「すっごい考え深げな顔で、でちゅよ、でちゅ!」「それ聞いた瞬間にレオン様付のメイドで良かったて思えるのよ。」


メイドに萌えじゃなく、メイドが萌えです。



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