ひきこもりと妄想と
いじけても良いと思います。
引きこもっています。
あの卵のような光の中で。体操座りで膝を抱えて。
うじうじ、イジイジ時々は、指で下に〇とか✕とか書いてみたり
全身でいじけていますポーズ。
アピールです。
さぁ!まだ間に合う女の子に変えて下さいませ。
色々、無理なのは判ってますけど。
ちょっとごねて、拗ねてみないと立ち直れませんでした。
結局、半年ほどは文句言って過ごしました。
心の中で。口に出すと女神さまの叱責が飛んでくるので。
どっちにしろ、神様だから口に出さなくても解ってはいると思うけど。
口に出さない限りは、何も言われないので少しは、プライバシーを尊重してくれているのかもしれない。いや、まるっきりここに私がいることを忘れているのかもしれないけど。
「忘れてないけど、あまりにバカバカしい事で悩んでるから放置しておったのじゃ。」
バカバカしい!!大事じゃない性別。
「それに、BLとかなんだかに悩んで妄想して泣いておるが、男子限定なのはどうしてなのかのう。やはり男と生まれたからには、見目麗しいおなごとむつみあえばよかろうに。男限定で妄想するのはなぜじゃ?その妄想さえ、経験不足が災いしてモザイク入りとはのぉ。情けない。」
え!女の子と恋愛。考えていませんでした。
そうだよね。伯爵家の跡取りですもんね。
・・・・・・・・・・・・・・・
うぬ、こっちもなんだか無理。
「女神さまにお願いがあります。どうしても無理なら、前世の記憶消してくれますか?その時は、レオンに人生を返してあげてください。」
「まず、人を好きになってみるが良い。男でも女でも。それからじゃな。」
男神様が急に口を出してきた。
居たんだ。
「おるわ!」 かげ薄!
「其方の悩みは、まだ何も起きてない事についてであろう。男の人の裸とか見たことない。そんな事、時間がたてば自分の裸で慣れる。」
おお!目からうろこが・・・・。そうか!?
だんだん大人になるまでに慣れれば大丈夫なのか。そうだった。
甥っ子のオムツも替えたんだった。そう、まだ乳児、時間はある!
戻ってみます。
戻りました意識。
ピンポイントで選んだ訳でもないのに。
お父様とお風呂に入っておりました・・・・・。
時間があるって言ったくせに、神様の嘘つき。
慣れる時間欲しかったです。
お父様は嫌いじゃありません。