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凪(なぎ)


程なくしてやって来た高橋は、村田も見覚えのある女性を伴っていた。



『少し話させてもらったらすぐ帰る』



という高橋たちを、村田はひとまず部屋へ上げる。



「何か食うか?っていっても大した物ないけどな」



取り敢えず、高橋の土産のビールと今日買ったばかりのぬか漬けとチーズ、買い置きの菓子を並べる。



「いや、十分」


「で?今日はどうした訳?」



村田はつまみを勧めながら遥と高橋をにこやかに見比べる。



「お前には一番に話ししときたくてな」


「うん、まあなんだ、良かったな。漸く三枝さんに振り向いて貰えたんだろ?お前が想定以上に奥手で本当にハラハラさせられたけどな」


「……」


「いや、皆と違って俺はやるときゃやる子だと信じてたけどね~」



と悪びれた様子もない村田に、言葉に詰まる高橋は次の瞬間鉛を吐き出す。



「お前、何した。いや、何知ってる」



ズシっと響く重低音に、すぐ横に座る遥はビクリと固まるが。村田は構わずカラカラと笑い転げている。



「え、始めたの俺じゃないし。だいたいお前さ、ダダ漏れなんだって。恋愛スキルが壊滅的に低いから無理もないけどさ。ついでに教えてやるけど、“あの日”うちから研修に参加した奴らは当然知ってる、てか皆自ら進んで乗っかったクチ?」



何となく“仕掛け人”の予測がついた高橋は、あの日の己の失態を思い起こし・・・・・・がっくりと言葉を無くす。が、心配そうに伺う遥にハッとする。



「悪い、驚かせた」



我に返り慌てる高橋に、ホッとした様に遥が笑って首を振る。


そんな2人の様子を村田も微笑ましく見守っていたが。



「圭ちゃ~ん、飲も~!」



突如、部屋の外が賑やかになったかと思った次の瞬間。鍵をかけていなかった村田家の玄関ドアが徐に開き、酔っ払い2名がなだれ込む。


あちゃー、と表向き困った風の村田は



「はいはい、付き合ってあげるからね、ほれちょっとは静かにしーやー」



と、村田に窘められながらも楽しげな酔っ払い2人だが、先客に気付いた。



「あれ、高橋!な~んだ、どこ行ったのかと思ったら・・・・・・って、え?何??」



「あ~!噂のハルちゃんだ!やっぱ可愛い~よね~!」



唐突に妙な呼称つきでハルちゃん呼びをされた遥は、訳も分からず反射で高橋の背中に半身ほど隠れる。


「ほれ、いいからはよ座り~」


村田の話では、転がり込んだ横手も松岡も、あの研修に参加していたという。2人が驚くのも無理がない話だと思いながら、遥も挨拶を交わす。


確かに、遥も家主含めたこの3人があの研修に居た事自体は覚えていたが。それより何より、付き合いが長い分“制服脱げばただの人”という事も知っていたつもりであったつもりが、あの日の凛とした無口な制服姿とのあまりの落差に少々脳内処理が追いつかない遥と、そして既に悟りを開いていた高橋は。


村田の制止も空しく、あの日のカラクリを悪気のない酔っ払いに事細かに聞かされることとなり。その間、居た堪れない高橋の眉間には大きな皺が刻まれており、遥は終始真っ赤に染まった顔が上げられなかった。



* ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ *



「三枝さん、落ち着かなくてごめんね~。またいつでも来てね」



嬉しそうに高橋に絡む2人を押さえ込みながら見送る村田の優しさを有り難く感じながら、遥は高橋に連れられて村田のマンションを後にする。


優しく繋がれた大きな手への戸惑いはもう感じない。


街の灯りが見えた頃、高橋は背後から遥を抱き寄せる。


突然抱き締められた遥はやはり戸惑うも、それでもこの心地良い温もりをずっと感じていたいとの気持ちに抗いたくなく、高橋の腕にそっと手を載せる。



「今日は家まで送りたい」



遥の肩に顔を埋め囁く高橋の声に、遥は



「はい、お願いします」



とひと言返し。腕の中でくるりと高橋に向き合うと、高橋の頬にそっと唇を寄せる。


高橋が捕まえようとした瞬間に遥はまた背中を向けてしまったが、その耳は首筋も真っ赤に染まっている。


くすりと笑う高橋だが、実はそんなに余裕がない。


一度ぎゅっと抱きしめた後、遙かの手を取りゆっくりと歩き出した。



* ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ *



もう1つ寝たら新年度、という慌ただしい締めの日。


休憩も覚束ない遥の携帯が小さく唸る。


相手は高橋ではないだろうか、気になるがそれを確認する余裕もない。



『なんとしてでも今日中に纏めなければ』



昨日になり若干増えた尻拭いの山に焦る遥の脳裏からは、そのうち着信の事すら消えていった。


部署全体の頑張りが功を奏し、奇跡的に定時から2時間少々の残業で済んだ。改めて有能で楽しい同僚たち恵まれた事を幸せだと感じる。ちょうど夕飯時ということもあり、部署でお疲れ様会の話が出たものの。携帯を確認した遥は、精一杯の詫びを入れながら飛び出す。


が、社屋を転がり出た途端、後ろから手を掴まれて前のめりになる。



「……飯田さん?」



振り返りざま相手を確認した遥は、無遠慮に眉間に皺を寄せ、嫌悪感しか覚えないその手を振り払おうとするも叶わず。



「そんなに急いで何処に行くんです?危ないですよ?」



トップセールスマンらしく、その笑顔は実に魅力的というべきか。



「貴方には関係ありません。手、痛いです。離して頂けませんか」


「やだなぁ、関係あるでしょう?一体いつになったら一緒に、」



つれない口調の遥に構わず、飯田がグイと引き寄せようとするまさにそのタイミングで、遥は背後から腰に回された力強い腕に救われた。とたんに懐かしい香りに包み込まれ、尖った心がすっと落ち着く。



「遥が何かご迷惑でも?」



その低い声に飯田も一瞬たじろぐが、その手はしぶとく離さない。



「君、誰?」



棘を含んだ飯田の言葉に反応したかの如く、遥の頭上の空気があの特有の重い空気にすり変わる。こんなくだらないイザコザに高橋を巻き込む訳にいかない、と遥は俄かに焦る。



「彼は!」



その言葉に被せ、高橋は揺るぎない言葉を発する。



「自分は、遥の婚約者の高橋涼介と言うものです。そういう貴方は?」


『へ?婚約??って、いつしたっけ?』



道行く人が思わず振り返るような低い声よりも、身に覚えの無い内容に遥はついていけず、思わず高橋を見上げる。


が、



『こ、怖い……』



余りの迫力に、一先ず心地良い腕の中で首を縮め小さくなる。


しかし、はたと気付いて腕の中でくるりと向きを変える。



「え、何で制服」



高橋が纏うそのコートは、見る者が見れば自衛官だとすぐに分かるような代物。素っ頓狂な遥の声に高橋はため息をつき、そのまま遥の頭を胸に抱き寄せる。



「偶然この近くで用が出来て。タイミングが合いそうだからその足で迎えに行っても良いかって。メールしたでしょ。服は単に着替える時間がなかった」


「ごめんね、昼休み取れなくて。メール来てたの確認できたのもついさっきで。とにかく急いで出てきたんだけど……」


『で、こいつに捕まった訳か』



射るような高橋の眼に、飯田も漸く手を離した。



「年度末で忙しいって言ってたもんな。悪かった。近場だからと返事も待たずに迎えに来たのは俺の勝手だ」



よしよしと頭を撫でる高橋に、



「お帰りなさい」



と花咲く如く微笑む彼女に仕事のあれやこれやが瞬く間に吹っ飛んでいく。



『これで無意識なんだから堪らないよな』



そんな周囲を憚らない2人に観念したのか、既に飯田の姿はなく。


気付けば、いくらコートを羽織っていても特有の雰囲気を纏う高橋は存在感に溢れ、否応なく道行く人の視線を浴びていた。


慌てて足元にあった高橋の荷物を拾い、タクシーを捕まえ乗り込むと遥はほっと胸をなで下ろす。



「ずっとあそこで待っててくれたの?」


「いや、大して待ってない」



遥の手をもてあそびながら、高橋は訳もない事だと答える。メールの時間から見ても恐らくそんな筈は無いだろう、と申し訳なさで一杯になる遥だが、



「で。さっきの彼は?」



努めて冷静に尋ねる高橋の言葉に、(最初から眼中にないためか)問われるまで存在すら忘れていた最早憎き存在とも呼べる飯田を思い出す。


今までも何かと誘われていたが、遥からすれば迷惑でしかなく、ずっと避けて来たその相手。


高橋と付き合うようになってからは


――彼が居るから――


と一貫して断り続けてきたものの。


厚かましいのか、はたまたその存在自体を信じていなかったのか。


誘いの手は止まず、かと言って常に側に居る事が出来ない高橋へ心配かけるのも、この程度の事を自力で処理できないというのも、何方も我慢がならかった遥としては、事あるごとに精一杯の厳しい態度で接してきたのだが。


暴露ばれたからには仕方ないと、諦めて打ち明かした。


表情を変えずに黙って聞いていた高橋だが、突如タクシーの行き先を変え、どこかに予定変更の電話を掛ける。



――分かった――



話を聞き終えるとそう呟いた後はずっと黙ったままの高橋に、遙は“婚約云々の確認”どころか声を掛ける勇気すら出ないまま、ある建物の前で止まったタクシーから優しい手に導かれ降ろされる。


そのまま手を引かれて歩き出すも、何か考え込んでいる様子の高橋に遥の足が止まる。


後ろに引っ張られる感じとなった高橋は、驚いて遥を振り返る。


遥は下を向いたまま、動かない。



「遥、疲れたか?」


「……怒ってるの?」



涙が混じったその声に、高橋は背中に冷や汗が流れるのを感じた。



「ごめん、もしかして不安にさせた?」



目の前の店に、制服を脱ぐ間も惜しんでここに来たのには理由があったのだが。


溢れる想いでいっぱいいっぱいの高橋は、肝心の遥を置き去りにしたらしい自分を心の内で罵る。



「怒ってない。遥が悪い訳でもない。ただ、どうしても今夜中に寄りたいところが出来た。少し付き合って?」



自分は悪くないと、言われても。気持ちが浮上しない遥は顔は上げずただ頷くと、手を引かれるまま歩き出す。



「いらっしゃいませ。高橋様、お待ちしておりました」


「無理言ってすみません」



俯いたままの遥にも、堅苦しい制服姿の高橋にも戸惑う様子もなく、担当販売員は笑顔で迎える。



「とんでも御座いません。出来上がっておりましたし、特に問題は御座いません。サイズのご確認はどうされますか?」


「いえ急ぎますので、必要な場合に改めて伺います」


――綺麗な模様の床だな……――



ぼんやりとしていた遥が、そんなやり取りを不思議に思い思わず顔を上げると、目の前には煌めく装飾品が所狭しと並べられていた。


なんの店なのか理解し呆然と立ち尽くす遥の手を、ちょっと待って、と一度だけ離した高橋は、頼んでいたものを受け取りカードで支払いを済ます。



「お待たせ」



改めて遥の手を取ると綺麗なお辞儀をする店員に挨拶をし、店を後にする。


待たせていたタクシーに乗り込むと、運転手にとある公園の名を告げた。



* ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ *



「遥、寒くない?」



薄闇の中浮かび上がる三笠が見えるベンチに腰掛け、高橋は遥を抱き寄せる。


ピクリと反応する遥の背中を、想いが届く様にと優しく摩る。



「ごめん、本当に怒ってないから」



横から遥の顔をそっと覗き込むが、それを避けるかのように遥の目は泳ぐ。


高橋は己の愚かに再度ため息を吐き、観念し続ける。



「遥は可愛いから狙う奴は居るだろうと覚悟はしてたつもりなんだけどね」


――いざ目の前となると、まるでダメだな――



そう弱り切った高橋が



「こんな余裕がないんじゃ、愛想を尽かされても文句言えない」



自分への戒めの様な言葉を吐くと、漸く遥が顔を上げた。



「……酷い」



涙を湛えた声に、言いたいことの半分も言えていない高橋は詰まる。



「高橋さん、なんでそんな事言うんですか?」



小さく震える呟きにも、その怒りは相当なものだとすぐに分かる。



「そんな事って?」


「愛想、尽かすって何?なんでっ、勝手に私の気持ちを、推し量るの?!」



怒りに任せて高橋の胸をドンと叩くと堪えていただろう涙が決壊する。



「……俺は、何時も遙の隣に居られないだろ」



勢いに負けて弱気な本音が転がり出る。


――そんな今更な事!――


「だから何? !高橋さんは私がそんな事も分からずに付き合ってたと思ってたの?!」


『ああ、やっぱり君は理解者なんだな、』



決して彼女の気持ちを疑った訳ではない。


今は、情け無い自分への罰として遥の怒りを受け止める。



「遥じゃない。自分に自信が無かっただけだ。遥に見合うだけの人間なのか。待つだけの価値があると思って貰えるのか……後悔させはしないか」



そこまで口にすると、遥の両手がそっと高橋の頬を包む。



「バカ」



小さくそう呟くと、遥はそっと口付ける。


そのまま、高橋の胸に頬を寄せ、



「自分の選んだ道に無責任で情けない後悔するくらいなら、最初から海上自衛官とは付き合えない」


「……なんだ、やっぱり慣れているんじゃん?」



憎まれ口で掠れた自分の声を誤魔化す事は出来たろうか。



「その辺の人よりは多少慣れているだろうけど。でもね、ドキドキした自衛官は高橋さんだけ。というか、自衛官だから好きになった訳じゃないから」



敢えて真面目に返してくれる僅かな迷いすら感じない遥のその言葉に、きちんと受け入れられのだと言う安堵が広がる。


高橋は、今こそなけなしの勇気を振り絞る。



「遥、聞いて」


「何を?」


「俺はこんなんだし、ってつまりは相当な焼き餅焼きのようだし、その癖常には側に居られないような仕事だけど、」



遥の体をそっと離し、真っ直ぐ向かい合う。


遥の泣き腫らした目が高橋には心底痛い。自分の不甲斐なさで泣かせるのは二度と御免だ。


一呼吸置く。


姿勢を正した高橋は、言葉に溢れる想いを載せる。



「三枝遥さん、こんな自分でも必要としてくれるのならば、結婚して頂けませんか」



遥は声も立てず、手で顔を覆ってしまった。


困惑する高橋が、震える遥の手をそっと掴むと



「有難う、」


――嬉しいです――



遥はしゃくり上げながらも何とか言葉を紡ごうとする。


言いたい事は山ほどあるのに。


自分の中の高橋の存在が、どれ程大きくなっているか。


そっと添えられる高橋の手の温もりが、ふと頭に乗せられる重みが、抱きしめられる時にふわりと感じる香りが。


何時も優しく降り注ぐその声が。


一体どれ程自分の活力になっているのか。


そして。


今は亡き恋人ごと引き受けたい、と断言した、あの高橋の揺るぎない姿勢。


その芯にある、高橋自身こそが何よりも大切なのだと。


一生かかっても、その全てを伝え切れる自信が無いほどに。


そんな想いが駆け巡る遥は、左手にひんやりとした違和感を感じる。



「え……これ、」



薬指に光るリング。



「本当は遥の誕生日を予定してたんだけど……当日会えるとも限らないし。前倒しで今日受け取って貰えると寿命が延びる」



恐らく半分本気なのだろう心配そうな高橋に、その誕生日が半年も先である遥は思わず吹き出すも。



「高橋さん、私より先に死んだら許さないですよ?」



溢れそうな涙を堪える遥はそう答えるので精一杯だ。


そんな遥の視界が、突如揺さぶられ。気が付けば高橋の膝の上に抱えられ、コートの中にすっぽりと包み込まれる。



「涼介」


「え?」


「遥も高橋さんになるんだし」



ああ、温かい。



「いい加減名前で呼んでほしいデス」



そう遥の首に頭を埋める高橋の耳がほんのり染まっている。


遥は、その耳に口を寄せてそっと囁く。


その言の葉に、ありったけの想いを込めて。



「涼介さん、有難う」



* ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ *



その後の高橋は、周りが呆れるほどの早業で全ての準備を整え。


その年の初秋。


挙式を明後日に控えた2人は、あの公園から艦を眺めていた。


かつて隼人と座り、艦を眺めていた木のベンチ。


木漏れ日の中、その周りは寄り添う2人の温もりに包まれていた。



* ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ * ・・・ *



――遥ちゃん。暫くの間、隼人くんを預からせて貰えないかな――



高橋経由で、仲人の水上からそんな依頼が遥の元へ届いたのはつい先月。


つい先ほど、遥は隼人の写真を一枚、水上に託したのだが。



――これで私がこの艦に居る間は、隼人くんも大切な家族だね――



艦艇ふな乗りになりたい。

その長年の夢が叶う直前に散った若い命。


悲しく残念な死ではあったが、子どもの命を救えた事は唯一の救いなのだろうか。


間違いなくそうなのだとしても、今は亡き若者の無念を思うと居た堪れないのは、水上も高橋も、そして、高橋と遥の馴れ初めを知る者は一様に同じであろう。


だからこそ、



――真似事でも構わない。彼をこの艦に迎えたい――



水上のその気持ちは、誰しも痛いほど理解できた。


用意されていた写真立てへ収められ、艦長室に飾られた隼人の姿。


防大の制服を纏い、照れ臭そうに、でも誇らし気に笑うその写真を見ても、遥はもう涙を流さなかった。



『良かったね、隼人』



瞼を閉じた遥の脳裏には、隼人との楽しい想い出ばかりが浮かんでは消える。



「涼介さん、」



そして、隼人。


コトンと肩に待たれた遥を、高橋は当たり前のように優しく抱き寄せる。


高橋の香りにほんのりと包まれ、心が穏やかな温もりで満たされる。



「私は、もう、大丈夫」



穏やかな海面を眺め、潮の香りを感じながら。ゆったりと閉じた瞼の裏で、遥は波間で微笑む隼人を見たような、そんな気がした。






☆彡 拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございました。またお会い出来たら幸いです ☆彡

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