第3話 再会
初めまして、以外と申します!自己紹介が遅れてすいませんでした(汗)。この物語はイベリア軍出身のベルを主人公にした、ロードヒストリーです。つまらない作品ですが必ず最後まで更新させていただくので最後までお付き合いいただけたら幸いです。宜しくお願いします!また、こんな展開にして欲しい。や、こんなキャラクターを登場させて欲しいなどの意見もお待ちしています。ご要望がありましたらお手数ですが以外にメールを送って下さい、お願いします!
あ、あの声は!・・・あいつはこの前の・・・賊!!なんでこんなところに?!
「何だぁテメェらイベリア軍だろ?この前の奴らより弱いなぁ?」
・・・それは俺達のことだな。
「ヒィ、や、やめて殺さないで・・・」
あれはリベラス中尉!・・
「お前、そのバッチからして結構位が高い奴だろ!?」
「残りはお前だけだ!楽しませてくれよ!」
賊の男は有無をいわさずリベラス中尉に切りかかった
「ギャアア!」リベラス中尉は持っていた槍で防ごうとしたが間に合わず腹につき刺さった。
男はがっかりした声で呟いた。
「ちっ!弱いなぁ。目ぇつぶってても勝てるぜ・・・とどめを刺す気にもなれないぜ・・・」「もう、やめなよリック」リベラス中尉の行く末を固唾を飲んで見守っていたその時若い女子の声がきこえた。これも聞き覚えのある声だ。・・・ネイミ!?
「ネイミ、無事だったか!」
俺は思わず彼らのもとに飛び出してしまった。
「あ??誰だテメェ・・・!!お前あの時の・・!」リックと呼ばれた男は驚いたような表情を見せた。
「まだ、生きていたのか?てっきり、のたれ死んだのかとおもっていたが・・」
「ベル!!」
といきなりネイミが抱きついてきた
「よかった!あのまま帰ってこなかったからてっきり捕まったのかと思ってたんだから!!」「ベル、今まで何処にいたの?」
ネイミは抱きつくのを止めて、澄んだ瞳で聞いてきた。
「捕まってたんだ。攻撃を止めさせる様に説得しに行ったら、逆に捕まって、ロープで縛りつけられて3日間過ごしたんだ。でも・・・今は、えーっと・・・」
「俺達が暴れていたから逃げ出せたんだろ?」
さっきからずっと黙っていた
「リック」と呼ばれた男が口を挟んだ。
「リック!やめて!この人は私たちの敵じゃないわ!」
ネイミがリックの前に立ち塞がり攻撃できないように俺をかばった。
ネイミの必死の行動を見て、リックは苦笑した。「勘違いするな、ネイミ。俺はそいつをどうしようってわけじゃないからな。一度勝った奴には興味がないんだ・・・」
「えっ!」ネイミは驚いた顔で俺を見つめた。
「ベル、リックと 戦ったことがあるの?」
俺は今までに起きたことを全て話した。賊の討伐でリックと戦ったこと、全く歯がたたないで、負けてしまったこと、ネイミに助けてもらったことなどを全部話した。
「そう・・・そんな事があったんだ、じゃあ私がベルを助けた時には・・・」
「リックに負けた後だったんだ。」
「気に入らねぇな・・・」
さっきまで黙っていたリックが口を挟んだ。俺が気付いたのは、リックは普段そんなに喋らないで戦いの時だけ、異様なほど喋るということだ。
「初対面の癖して人のことは気安くリックって呼ぶな。」
「リック!」
ネイミが制したが、リックは怯む事なく話し続けた。
「だいたい、俺はお前を人目みた時から気に入らなかったんだよ、今回の戦いも止めてヒーローにでもなろうとしたのか?その根性が気に入らなねぇ」
「リック!ベルのやろうとしたことは正しいことよ!リックがイベリア軍に捕まっていてくれたから、私達だって動きやすかったんだから!」
再びネイミがリックを制した。「ネイミ、お前はこう言いたいのか?そのベルって奴がいなかったら俺が負けてたかも知れないって」
「そ、そんなこといってないじゃない!」
「いーや、お前の目を見ればお前の言いたいことはだいたい分かる!俺が負けるだと?!・・・ふざけるな!俺は負けねぇ。負けるわけにはいかないんだよ。」そこまで言い終わるとリックは俺達に背を向けた。
「どこに行くんだ?」
完全に言い負かされて半泣き状態のネイミにかわって俺が聞いた。
するとリックは静かに答えた。
「イベリア軍に捕まっていた村人達を解放しに行く。ついて来るなよ、
「俺一人」で十分だからな」
(続)