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第五十六話 無双は第三者がいたほうが盛り上がるんじゃないか?

 魔導書、『回復魔術ヒーラー』を手に入れるため、《グダベラ》に到着した令二は、人気の少ない朝、ダンジョンへ侵入したのであった。


 ――――――――――――第一層――――――――――――


「…………ダンジョンの中は空があるんだな……一体どうなっているんだ?」

 令二は青々とする大空、しげみどりを見て驚いていた。


「……検索……でました。一説によれば、空は幻影魔法ファントム・マジックで作られていると記録されております。」


「ダンジョン作った奴は変なところに力入れてるな……まあ、いいけど。」


 令二はそう言いつつ、森の中に入って行った。


「ガオオオオオ!」


 令二の前に《ボルト・タイガー》と呼ばれる虎のような魔物の大群であらわれた。


「猫っころが……黒猫……じゃなくて、今は白猫の俺に勝てると思うなよ……」


 令二は自身に《プロテクション》をかけ、《ボルト・タイガー》の群れに向かって走る。


「グワアアアア!」


 令二は《ボルト・タイガー》の顔面、腹を斬りつけていく。《ボルト・タイガー》の群れは距離をとって令二を攻撃してくるが、令二はその攻撃をすべて避けて、切りかかる。


 令二はそのまま、《ボルト・タイガー》の大群を一掃いっそうしたのだった。


「…………おっと、もうレベルが上がってる。まあ、あれだけ倒せば当然か。」


「おめでとうございます。スキル《無詠唱》がLv2となりました。これで発動する魔法の効力は30%に増加しました。」


「よし、次行ってみよう。」


 ――――――――――――



 ――――――――――――第二層――――――――――――


 令二が下の階に降りると、今度は迷路のように入り組んだ洞窟が広がっていた。


「……今度は洞窟か。どっちに階段がある?」


「……曲がり角を左、右、前、右……で到着します。」


「わかった。ここらの魔物は俺が……」


「グオオオオオ!」


 令二が話している途中、雄たけびが洞窟を響いた……どうやらオークのようだ。


「……人の話の途中に大声あげるとはいい度胸だ……藍色……」


 令二は《グラン・スペルバインド》でオークどもを呪いにかけた。


「……橙色……」


 そしてとどめに周囲にいるオークを《グラビティ・コア》で押しつぶした。


「おっ、またレベルが上がったな。よし、この調子でどんどん行くぞ。」


 ――――――――――――


 令二はそれから六日で第八層を突破していた。アークのマップのおかげで第四層はそこまで苦ではなかったが、それ以降の階層は細かい罠まではわかっていなかったため、少し時間がかかったのだ。そのせいで令二は《グダベラ》ではかなり有名になっていたが、令二はそれに気づいていなかった。


「おや、白猫の旦那、今日もダンジョン攻略ですかい。」


「……まあな。」

 話しかけてくる冒険者に令二はぶっきらぼうに答える。


「うらやましい限りだべ……おらはまだ三層までしか行けないべ。」


「……そうか、行ってくる。」


「気を付けるべよ~!」

 冒険者の言葉には耳を傾けず、令二は第九層に降りた。


 ――――――――――――第九層――――――――――――


 そこは灼熱の砂漠だった。


「暑い……」


「……気温……計測……41.6度です。」


「そりゃ暑いはずだな。水を持って来といてよかった。」


「……魔力反応……確認。」


「………………」


 先ほどまでしゃべっていた令二は顔色を変えて静まり返る。

すると、物陰から赤いイノシシが出てきた。


(……検索……でました。《ブレイズ・ボア》です。)


(わかった……)


 令二は念話を断ち切ると、すぐさま《ブレイズ・ボア》に切りかかる。

だが、。《ブレイズ・ボア》に刺さった《エリューブ・ソード》はそのまま溶けてしまった。


「なっ!」


「ピギャアアア!」


 令二が驚いた次の瞬間、。《ブレイズ・ボア》は令二に突進してきた。


「っつ……赤色!」

 すかさず令二は《メガ・プロテクション》をかけたが、その前に攻撃をくらってしまった。


「がああ!」

 令二はそのまま灼熱の砂に倒れる。《メガ・プロテクション》の効力で暑くはないが……


「痛っつ……血が少し出てるな。」

 令二は起き上がると、血の出てる腕をすぐさま応急処置をした。


「グルウウウウウ」

 そして《ブレイズ・ボア》の群れが砂から出てきた。


「……ふう……まだいるのか……藍色……」


 令二が《ブレイズ・ボア》の集団に呪いをかけようとするが……

案の定、ほとんどの《ブレイズ・ボア》にかわされた。


 だが、それを予想していた令二は《ブレイズ・ボア》に無詠唱で《フォービドン》をかける。


「……橙色!」


 さらに速度が低下し、突進してくる《ブレイズ・ボア》を重力で押しつぶし、一掃する。


 その後、令二は第九層にいる魔物を全て討伐したのだった。


 ――――――――――――


 レイジ・アマノ


 Lv 81


 HP 2134/2450

 MP 2470/3110


 EXP 70390

 NEXT 2610


 ATK 402

 DEF 298

 AGL 378

 DEX 314

 INT 346


 《魔法属性》 火、土

 《魔法》 虹色魔法レインボー・マジック Lv5(3/5)

      プロテクション Lv3

      ファイア・ボール Lv3

      アース・クラッシュ Lv3

      フレイム・バレッド Lv3

      フォービドン Lv3

      ディバインド Lv3

      ガーディアン Lv3

      エクスプロ―ジョン Lv1

      スピリット・オーラ Lv3

      フォトン・エンチャント Lv3

 《スキル》 格闘 Lv3

       剣術 Lv3

       応急処置 Lv2

       思念体 Lv1

       変身 Lv2

       無詠唱 Lv2


 《所持金》 3587600G


 《装備品》 

 ・《武器》 フレイム・ソード

 ・《上防具》 パラディン・コート(黒)

 ・《下防具》 ~上下着用~

 ・《装飾品》 金剛力の指輪


 《ギルドランク》 B


 ――――――――――――



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