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第三十九話 これって修羅場じゃね?

20000アクセス突破!

ご愛読の皆さまありがとうございます!

本日は3話追加します。


 一週間で40話、急いで書いてみましたが、

おそらくかなり文字が間違っていると思います。

話数を含めてご指摘いただけると幸いです。

 これからも毎日更新できるとは限りませんが、よろしくお願いします!

 令二は困っていた。


「………………」


 令二は黙っているしかなかった。


「レイジ殿から離れるでござる!」


「いーえ、あなたがレイジ様から離れなさい!」


(あれ?これって修羅場しゅらば……というやつか?)


 令二の部屋で朝食の時間……ルナとミリーが令二の横隣よこどなりをかけて争っていた。


「昨日は納得したけど、やっぱり納得できないよ!レイジ殿には私だけで十分でなんだもん!」


(いつのまにか『こどもルナ』になってるし……だが、一見してみると修羅場だが、この状況……あいつら仲が悪いのか?)


「レイちゃんに聞いたけど、あなた料理できないんでしょ?レイジ様のお世話は私が適任だわ!」


(なにより、こいつ……ふざけてるっぽいし……)


 令二は今まさに、修羅場であった。

しかし、当の本人はそれがわからないようで……


「りょ、料理は……関係ないでござる!」


(あ、元のルナに戻った。……いや、

世話をする段階で料理は必須だろ……俺の場合は自分で作るが……)


 令二はまたまた失礼なことを思っていた。


「ふん、何が『ござる』よ!なんでもかんでも『ござる』ってつければ忍者っぽくなるもんじゃないのよ!」


(……まあ、それは確かにそうだが……)


「拙者はれっきとした忍者でござる!」


(……そう、そう。ルナは忍者だからな……)


「あの、姉上……そのあたりで……ミリーさんも……」

 場になじめないのか、レイが謙虚けんきょな姿勢で二人の間に入り込む。


「私が向かい側の席に座ればいいので……」


(レイ、一番年下のはずなのに、気をつかわせて悪いな……)

 令二は目配りでレイにそう伝えたのであった。


 ――――――――――――


「……二人とも仲が悪いな。

ルナはあの性格だからすぐに馬が合うものだと思っていたが……」


「はあ…………ここまでわからないと病気者ですね……」


「ん、何か言ったか、レイ?」


「……いいえ、なんでもないです…………はあ。」

 レイは再びため息をついて料理の片づけをしていた。


「……それで、本当なところ、ミリーさんとはどういう関係なんですか?」

 レイはまた怒ったように質問してくる。


(……さすがにレイだな。もうミリーのことに気づいているのか……)


 令二は勘違いしているようだが、レイが言っている意味はそのような意味ではないことは明白だ。


「……まあ、いいですよ。その代わり今日からはミリーさんをレイジさんの部屋で寝かせるのは禁止です。ミリーさんも、女の子なんですよ?」


「……まあ、一理あるな……そうしよう。だけど、ルナの部屋でいいのか?またケンカしたら……」


「……大丈夫ですよ。二人のケンカを止める、いい方法考えましたから。」

 レイは不吉な笑顔を見せた。


「……お、おう。さすがだな……頼んだぞ……」


(やっぱりレイは、あまり敵に回してはならん奴だな……)

 令二はレイの『ゴブリンの森放火事件』を思い出していた……


 ――――――――――――


「……レイ、こんなものを一体どこで……」


「レイちゃん……なかなかやるわね……」


「ふふ、レイジさんには内緒ですよ……二人が仲直りしてくれるなら、これらを姉上とミリーさんに差し上げます。」


 二人はしばらくお互いの顔を見てから、ルナが話し出した。


「……あの……ミリー殿……ごめんなさいでござる。」


「……い、いいわよ!『ミリー』で……私のほうこそ……ごめんなさい。」


「そ、その……ミリーは……レイジ殿とは……」


「わ、私は……」


(ふふ、やっぱり物事を解決するのには賄賂わいろが一番ですね。)


 レイはそう考えて二人に渡す物を見て、不気味に笑った……


 ――――――――――――


「ミリー!こちらの服なんかどうでござるか!」


「あ、いいわね。それも買うわ!」


(………………)


「ね?姉上もミリーさんも仲直りしましたよ?」


(……レイ、お前……一体何をやったんだ……)


 朝はケンカしていた二人が昼の買い物のときには仲直りしていたのだ。

さすがの令二もレイのやったことに測れ知れない疑問を抱いていた……


(やはり、修羅場しゅらばじゃなかったな……なんにせよ、二人とも仲良くなってよかった。)


 令二は自分を納得させ、ルナとミリーを見つめていた……

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