第三十八話 中二っぽい話、早く終わらないかな……
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ご愛読の皆さまありがとうございます!
本日は3話追加します。
一週間で40話、急いで書いてみましたが、
おそらくかなり文字が間違っていると思います。
話数を含めてご指摘いただけると幸いです。
これからも毎日更新できるとは限りませんが、よろしくお願いします!
「あ、ミリーさん!どうしたんですか、こんなところで!」
令二がルナをなだめていると、レイが部屋に入ってきた。
「あ……レイちゃん……」
「なんだ?二人とも顔見知りだったのか……」
「はい、昨日私《アクア・スプラッシュ》ができるようになったんです。ミリーさんが教えてくれたんですよ。」
「……ほう。」
「な、なんですか?レイジ……様……」
令二はミリーを見ていると、ミリーが不安そうな顔で言う。
「いや、そうか。ありがとな、レイが世話になった。」
「い、いえいえ……」
ミリーは安心したようだ。
「様?ねえ、レイジさん、ミリーさんとはどういった関係で?」
「いや、これはね……レイちゃん……」
何やらミリーとレイは仲がいいようだと令二は思った。
――――――――――――
「……というわけで、魔物にやられそうになったこいつを俺が助けてあげた、というわけで……」
「……それで……どうして雇うということになったんですか?」
「そ、それは……」
(……どうしよう……ここまで深く詮索されるとは思っていなかった。)
「私がレイジ様に雇ってくれと言ったんです。」
ミリーが問い詰めるレイに向かってそう言った。
(ナイスフォローだ!)
「……それでミリーさんを?」
「あ、ああ。」
「…………わかりました、納得しましょう。その代わり、ちゃんと姉上には説明してくださいね。」
「ああ、わかってる。ありがとう、レイ。」
令二は納得してくれたレイに感謝してルナにも同じことを説明するのだった……
しかし、令二にはレイがなんだか怒っているように見えたのだった。
――――――――――――
令二とミリーはルナへの説明をやり終えて令二の部屋に来た。
「ふう、疲れたわ。」
「お前が余計な設定を入れたせいでややこしくなっただろ……」
「……ふふっ」
「何がおかしい?」
「いや……さっきからなんだか優しいなって……」
「……何が言いたい?」
「そんなこと言わないわよ。『あんた』から『お前』とか『こいつ』に変わってるし……話しかけてくれる時間も長くなってるし……」
(……答えてる気がするが……なに?)
「……それはしばらくの間、お前と協力関係にあるからだ。」
「ふふっ、そういうことにしておくわ。」
「…………そんなことはどうでもいい。早速だが、魔法を見せろ……」
「わかったわ。……いくわよ……」
――――――――――――
「……ふう、これでだいたい半分くらい終わったわよ。」
「そうか……今日はもう遅い。早めに寝てろ。」
「わ、わかったわよ。えっと、私はどっちのベッド?」
「あっちだ。」
令二は部屋にある二つのベッドのうち一つを指さす。
「じゃあ、おやすみなさい……」
「………………」
ミリーは布団をかぶって何やら考えていた。
(何よ急に優しくなって……思わず笑っちゃったじゃない。メリルのこと助けてくれた時も……人の気も知らないで……変なやつ……)
ミリーは心の中で令二に文句を言いながら、そのまま眠りについた……
――――――――――――
一方の令二はというと、
(……それにしても、《メガ・プロテクション》は実際チートだよな……)
令二は《メガ・プロテクション》の強さにようやく気付き始めていた。《メガ・プロテクション》は一切の攻撃を断絶する。いわば発動時は無敵に近いのだ。
五分、という制約の中、令二はあまり強くないように考えていたが、戦闘ではそれは長い時間を意味する。そして、この魔法を知らないものから見れば戦意を喪失することは無理もない。
(なあ、アーク……
《メガ・プロテクション》の発動中の弱点ってあるものなのか?)
(……検索……でました。はい、存在します。)
(まあ、さすがにそうか……どんな場合だ?)
(一つは闇属性の魔法です……《メガ・プロテクション》にはその魔法のみ、有効です。)
(……なるほどな。確かに状態異常に影響する魔法は避けられなさそうだな……)
(二つ目は属性が二つ以上付与している魔法、物理の攻撃です。)
(……属性が二つか……物理は付加魔法でどうにかできるけど……魔法にそんなことができるのか?)
(……はい、可能です。属性を組み合わせることで発動する魔法は歴史上、多く記録されております。炎、氷の他にも雷、木、毒……などが確認されております。)
(……炎と火は違うのか?)
(……検索……でました。炎はマグマを意味しております。)
(……なるほど……今のままじゃ俺もまだまだってことか……)
令二はそんなことを考えていると、眠りについた……