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第二十四話 かわいそうなギルドマスターはグルメ野郎?

5000アクセス突破!

書きはじめて四日になりますが、

これもご愛読の皆様のおかげです!

今日は奮発してさらに五話更新します!

「よし、ここか……」


 ギルドマスターのリーデルはいつもの食べ放題の昼食をとった後、

《クラーケン討伐》について情報を集めていた……


(あの山には川はあるはずだが盆地や湖などの平たい土地はないはずだ。

一体なぜクラーケンがこのような場所で出現したのか確かめなくては……)


「ローズ、情報収集は終わった。このクエストを受注してくれ。」


「承りました。……あの、先日はどうもありがとうございました。」


「いや、私もここらのギルドの様子を見たいと思っていたのでな。」


 リーデルは食べ放題のある店に行くためなのも、ここに来た理由の一つだとは口が裂けても言えない。


「はい。たまにあんな人はいますけど、ここは良いギルドですよ。」


「ああ、そうだな……たしかに雰囲気の良いところだ。このクエストが終わったらまた報告に来る。」


「はい、いってらっしゃいませ。」


 そういって、リーデルは一人でクラーケンが目撃されたランデム山に行った。


 ――――――――――――


 、リーデルは林の中で木々を避けてクラーケンを探していた。


「ん、何だあれは?……」


 周りの空気がぼんやりとしているのがわかった。


「これは……《ミスト・レンジ》か……それもかなり強力な……情報の霧とやらはこれのことか……」


 リーデルにはユニークスキルである魔法解析スキルLv3をもっている。

そのため、魔法をみれば、それがどのような魔法であるか解析できるのだ。


「このようなものでこの私をあざむけられるとは思うなよ……」


 リーデルはそういって、前が何も見えない霧の中を迷わず進んでいった……


 ――――――――――――


「こ、これは……」


 リーデルは『コノセ』の里に到着した。

山の中に湖や川があることに驚いているのか……


「ここは隠れ里か……東方の忍者は街ではなく里を形成し、各地に移り住むと聞いたことがあるが、ここまでの美しい集落は見たことがない。」


 なぜ、リーデルがここが忍者の隠れ里だと分かったのか……

それは看板が立ててあり『コノセの里』と書かれているからだ。


 その看板は里長代理であるケブラがいつでもルナたちが帰ってくるようにと、立てたものだった。むろんルナやレイは里への道を忘れたりはしないが・・・令二への気配りのようだ。


「ふむ、ここならクラーケンが生息していてもおかしくない。里のほうに了解を得ておくか……」


 ――――――――――――


「里長代表!こちらにギルドマスターだと申している者がおります!いかがされましょうか?」


「ん?ババアの知り合いか?通せ。」


 ケブラの言う『ババア』とは今は里を離れている里長のことだ。

里長はギルドマスターと知りあいであったということを、以前ケブラは聞いていた。


「失礼する、私はギルドマスターのリーデル・エリュムビーデだ。貴殿が里の代表か?」


「ギルドマスター……違うやつか……

ああ、確かにそうだがこの里になんのようだ?」

 ケブラは里長から聞いていた者とは違う者だと気付いて残念そうに言った。


「私は貴殿や里に用があるのではない。クラーケンという魔物に用があるのだ。

ここでの仕事の許可と……ご存じなら情報を提供してほしい。里には気概が出ぬようにする。」


「クラーケン?そんな魔物なんて聞いたことがねえな?」


「ああ、普段は大陸にいても北側に生息する巨大な魔物だからな・・・貴殿が知らぬのも無理はない。」


「巨大な……」


「む、心当たりがあるのか?」


「ん、ああ。もしかしてそれは……」


 リーデルはそのあとクラーケンの話とその戦いの全容を聞いた……


 ――――――――――――


「くしゅん!」


 あれから二週間、魔法の修行、もとい研究を続けていた令二はルナとレイとともに次の街に行く準備をしていた。


「あっれ……また風邪ひいたかな?」


「……体温計測……36.6度……異常ありません。」


「ん、そうか……はやく行こう、二人が待ってる。」


 令二はそう言うと、次の冒険に旅立った……

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