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第二十二話 燃えないゴミって絶対燃えるよな……

5000アクセス突破!

書きはじめて四日になりますが、

これもご愛読の皆様のおかげです!

今日は奮発してさらに五話更新します!

 令二が八つ当たりに森を荒らしていたところ令二は洞窟どうくつを発見した。


「お、洞窟発見!アーク、ここら辺の魔物はどうだ?」


「周辺の魔物……検索……でました。数はおよそ40……少数です。」


「少ないな。おし、行くか……」


 ――――――――――――


令二が洞窟に入るとそこには大量にバットがいた……


「ゴブリン以外に興味はない……虹色魔法レインボー・マジック、藍色!」


《グラン・スペルバインド》を発動し、

視界に入れたすべてのバットを呪い状態にした。


「痛いだろうな……あれには俺も同情するわ……」


 令二は地にふしたバットたちを素通りして洞窟の奥に進んだ。


(妙だな……洞窟なのに明かりがついてる……)

 令二はバッドを洞窟の中で視認しにんできたことに不思議に思っていた。


「……魔力反応……そちらの穴の先にあります……」


「ああ、わかった。そろそろ《バイタル・ポーション》飲んで回復しておく……」

 令二はアイテムボックスから《バイタル・ポーション》を取り出し、HPを回復していく。


「ふう……さて、行くか……」

 令二は油断せずに洞窟の奥に進んでいった。


 ――――――――――――


 令二が進もうとしている洞窟の奥には二つの影がいた。


「だ、誰か近づいてくる……」


「そんにゃ……バットたちがこうもいとも簡単に……」


「このにおいは……人間……」


「そんなはずにゃい!だってこんな森の奥に来れる人間にゃんて……」


「でも……これは確かに人間……」


「まずいにゃ!人間に見つかったら……ブルブル……」


「……はやく裏口から出よう……今ならまだ間に合う……」


「ここ以外にどこで暮らせばいいにゃ!」


(お取込み中みたいだな……)

 令二は洞窟にひびいてくる声を聞いていた。


(声大きすぎだろ……バレたくないならもっと小さい声で話せよ……)


「……人間が止まった……」


「えっ!本当かにゃ?」


「……うん、どうしたんだろう……?」


「そのまま帰るにゃ~。私らの居場所が……」


「お~~~~~~~い!」


「んにゃ!」

 令二が洞窟に響くように大声を上げている。

それに一つの影が驚いたようだ。


「誰かいるのか~!ここのバットはもう全部倒したぞ~!

もう怖がってここで住む必要はないんだぞ~!」


「……どうする?」


 二つの影がしばらく相談した。そして……


「だ、大丈夫にゃ~!ここには自分の意志で暮らしているにゃ~!

バットが怖くて住んでいるんじゃないにゃ~!」


「わかった~!じゃあな~!」


「ちょ、ちょっと待つにゃ~!」


「なんだ~!」


「ここに私らがいるのは伝えないようにするにゃ~!」


「ん?まあ、いいよ~!じゃあな~!」


 令二はそう言って洞窟の出口に向かって行った。


「……本当に洞窟から出て行った……」


「人間にもいい奴はいるもんだにゃ。」


「でも、場所が知られた……逃げないと……」


「え、なんでにゃ?あいつは誰にもはにゃさにゃいと……」


「……人間は……嘘つき。そうやって私たちはだまされてきた……すぐに裏口からいこう。」


「……わ、わかったにゃ……」


 二つの影はそのまま洞窟から出て行った……


 ――――――――――――


「ワザとっぽかったかな……」


 令二は魔力の正体が魔物ではなかったことがわかり二人の事情を聴いている限り、近づくべきではないと判断した。


「さて、ゴブリンはどうしよっかな……とりあえず戻るか……アーク二人いた場所に案内してくれ。」


「かしこまりました、マスター。」


 二人はそのまま二人の元に戻った。


 ――――――――――――


「あ、レイジさん!」


 令二が帰るとレイが抱き着いて来た。


(こいつ、抱き着けぐせでもあんのかな……)


「どうした?急に……」


「ゴブリン倒しましたよ!こっちに来てください。」


「おお、すごいなレイ。まだ休憩中なのに……」


 令二は自分がゴブリンを狩るつもりだったのにしかりつけたレイに先を越されて悔しがっていた。


 ――――――――――――


「あ、レイジ殿!レイがすごいのでござるよ!」

 令二は真っ先にルナの横を見た。


「こ、これ全部『ゴブリンの棍棒』と『ゴブリンの歯』か?

まじすげえな、レイ。」


「えへへ、すごいでしょ!あいつら群れで動いて森にこもってたから火忍法で火をつけてやったの。」


「なんだ?お前、火属性使えたのか?」


(たしか、レイは水属性だったはず……系統属性以外は使えないんじゃ……)


(マスター、それは違います。魔力の波長が変化することによって使用者の系統属性が増加することは多いのです。記録上、八割ほどの魔術師が系統属性の増加が確認されています。)


(な、なんだと……俺はてっきり無属性の俺は無属性の魔法しか使えないもんだと……)


「どうかしましたか?」


 令二が戸惑っているとレイが心配してきた。


「いや……レイがすごいと思ってな。火の魔法……いや忍法が使えるようになってよかったな。」


「はい!ありがとうございます!」


 この時のレイは心の底から喜んでいるように見えた。


(というか、森に火を放つとか容赦ないな。レイはもともと裏では何考えているかわからない性格だし……俺はとんでもない獣を解き放っちまったかもしれない。)


 レイが心の底から喜んでいるのに対し、

そんな失礼なことを考えている令二だった。



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