おまけ
・お読みいただき、ありがとうございました。
以下は話の都合上、本編に載せきれなかった設定や初期設定のラフなどです。
生き物解説
『クラーバ』
・惑星カーネリオスの熱帯地域に広く生息する、ヤドカリやヤシガニのような生物。
硬い甲羅に覆われ、頭部がハート型なのが特徴。顔はお面の顔にも見えるが、本当は胸部を守る殻。目に見えるのは模様で、本当の目は触覚の隣にある小さな豆粒のような部分。
知能は低く警戒心も薄い。沢山殖える上、手掴みで簡単に捕獲できるので、狩猟をするカニシアンの間では定番の獲物になっている。
しかし、捕獲は簡単であってもハサミの挟む力は強く、子供の腕なら楽に切断出来てしまう。無闇に怒らせたり、手を目の前に出さない方がいいだろう。
また、個体によってはそこそこ重量もあるので、子供の狩人にとっては要注意だ。
肉は地球のカニのような味。ただし、沼の側に住むクラーバは泥臭さがあるので、料理前に泥を吐かせるか、香辛料などによって臭みを消す必要がある。
肉以外は外骨格が武器・防具や入れ物、内臓が薬など、色んな素材になる。
捨てる所がない、ありがたい生き物だ。
『バフティース』
・惑星カーネリオスの熱帯地域に生息する、ワニとイノシシを合わせたような大型の獣。雑食で、肉なら子供などの自分より小さい獲物を食べる。
顔はワニのような口で、太めの尖った牙を生やしている。イノシシや鹿のような蹄がある。
体は体毛と鱗、両方に覆われている。
イノシシのように真っ直ぐに突進し、獲物にぶつかって怯ませてから、骨を顎で小さく砕いて食べる。
素早くパワーもあるので、カニシアンにとっては手強い狩猟相手。大人でも弓や罠、もしくは数人がかりで安全に倒す事が多い。だが、もしも1人で倒せたらそれなりの敬意を得られるだろう。(バフティースの歯をアクセサリーにしているハンターは敬われ、戦士としても特別扱いされる)
肉は豚肉の味に似ている。熱を加えると、表面の薄膜がカリカリになって薄く片栗粉をまぶして油で揚げたかのような食感になる。
他、子沢山なので子孫繁栄・安産の神をバフティースで表すこともあり、産婆がバフティースの皮を被って妊婦の前で儀式をする村もある。
人物解説
『ギーシュ・ヤムグ』
・元は地球の過激派国家との戦争で戦った、カニシアンの軍兵。
退役後は実家の部族の村近くのシッチ・カニスの密林に引きこもって、部族の傭兵 兼 観光ガイドとして暮らす。(戦争で友や恋人を失い、生きる目的を見失い、休養中。)
基本皮肉屋でぶっきらぼうだが、子供や弱者を放っておけず面倒見はいい方。素直じゃない部分もあるが家族や仲間想い。
楽しくなるとにやけ顔やウェーイ系の反応をする事がある。
地球人の奴隷であるリオと暮らすうちに、己の正義感や自分らしさを取り戻しす。
彼自身、恋人との間に子供が出来そうな所で恋人が死別してしまったので、リオの事は『もし自分の子が無事に生まれていたら』と言う想いで接しているのかもしれない。(なので決してロリコンとかでは無い)
銃火器と部族の骨の武器、現代武器と原始的な武器を組み合わせて戦う。
『リオ・ミヤリ』
地球の過激派国家のよって奴隷として両親と共に連れて来られた少女。
ニホンのオキナワに住んでいた時期があるらしいが、詳しい国籍は不明。
両親の助けで一人奴隷居住区から逃れ、彷徨っていた所をギーシュに保護される。
表面は優しく素直で人懐っこそうに見えるが、本当は感受性の強い子供。他者の死や、痛みに酷く共感し、苦しむことが多い。また、反対にその苦しみを他人に与えたくないと思うが故に心を閉ざしてしまう事がある。
しかし、楽しいことには子供らしく素直に無邪気さを見せる。
首のリボンは奴隷首輪を隠す為。
<昔描いたラフ・落書き>