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力の代償2  作者: チョコ
7/8

25 希望絶望


 バゴーーン!!

1番近くにいたグレンは、その大きな悪魔の巨大によって踏み潰されてしまう…

サイガは飛び、その場から離れたことで潰されずにすんだ。

 

だが…

「グガァァ!!」

 バゴーン!バゴーン!!

四足歩行で、全長400mの巨大な悪魔が辺りをなぎ払っていく


「この世界はもう終わりだ…」

「いや、まだだ…エレメントを吸収さえできれば…!」


 ゴゴゴ…!!

「それはさせない…はあっ!」

悪魔は大きな口で闇の波動を生成し、それを放った

 ビュンッ…!

 バゴーーン!!バーーン!!

放った波動がサイガに命中して爆発する…



「ガアァ!!」

悪魔の唸り声が辺りに響く。そして再び闇の波動を生成し、周辺に飛ばし続けた

 ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!

 バーン!!バーーン!バーーン!!

悪魔は周りを破壊し尽くす…




 ………………

 

 バーーン!!

その破壊音を聞いて、太郎は起きた…

「何だこの音…」

「な…なんだあいつ?もしかして…あれが悪魔?」

太郎は、窓から見える悪魔の巨大を見てベッドから起き上がった

 

 タッタッタッ…

太郎は急いで下に駆け下りていく…

外に出ると、色んな人が悲鳴をあげながら逃げていく光景が目に入る

「みんな落ち着いて下さい…」


「キャアーー!!」

「何なんだよあの怪物は…!」


「みんな…どうしよう…」

「そうだ…サイガに連絡して…」


しかし…

悪魔はこちらに向けて闇の波動を放とうとしている

「ググガガァァ!!グアッ!!」

 ビュンッ…!


「や…やばい…!エレメント…!」

 

 ボガーーン!!


 バゴンッ…!

その攻撃をくらった太郎は、建物の壁に強く打ち付けた

「ぐはぁっ…ぁ…っ」

 バタッ…

その場に倒れた


 

「グガァァ!!」

悪魔の大きな唸り声が辺りに響く…



 ザッ…ザザッ…

「うっ…はあぁ…はあぁ…」

「あの一発の攻撃力が…尋常じゃない…」

なんとか立ち直すことができた太郎…

傷だらけの身体だが、周りのみんなを避難させにいく…




その一方でサイガは… 

「このままで死んでたまるか…!」

 バッ…!

悪魔を倒すために再び飛び立つ

「絶対に倒してやる…!殺してやる!」


 ゴゴゴ…!!

「まだ俺に挑もうとでも?」


「オラァ!!」

 ガシッ…!

サイガはその大きな悪魔の身体にしがみついた

「お前のその悪魔のエネルギーを貸しやがれ!」

 ガッ!ガブッ!ガッ!


「私の身体に触れるな…」

「ヤミノソウル!」

悪魔は、闇に包まれた炎をサイガに向けて飛ばした


「当たってたまるか…」

 ヒュンッヒュンッ!

その攻撃を避けるサイガ…


「お前はこれを避けることは出来ない!」

このヤミノソウルには追尾機能がついていたのだ。当たるまで一生つきまとってくる…

「死ねぇ!!」 

 ビュンビュンッ!!


「なんだと…」

 バババババンッ!!

「ぐはぁ!!」


「ハッハッハッ!逃げるなら今のうちだぞ。まぁ逃げたところでだけどな」

 

「逃げるはずがないだろ…絶対に殺す…絶対にだ!」


「それなら殺してやろう。くらえ!終焉」

悪魔の能力により、サイガは異空間に飛ばされる…



 

 ビュウンッ!

「な…!どこだここは…」

サイガの周りは真っ暗闇な異空間…

 

するとサイガは急に苦しみだした

「はぁ……がっ…し…死ぬ…がはっ!」


「お前はここから出られない。死ぬまでな」


「死んでたまるかって話なんだよ…俺は天使を超えて…神に…」


「なれたらいいな。だがこの空間では希望も何もない、ここは確実に殺すための空間」


「こんな空間でも、俺は俺の…正義を執行する!」

「グアァァ!!くらえ!ゴッドゲート!」

光り輝く門が開かれるその時、門から放たれる無数のビームがこの空間を破壊する

 バババ!!バーーン!!


「この空間を破壊…?中々に面白い技だ」


「はあぁ…はあぁ…はあぁ…馬鹿め、脱出してやったぞ」

あの空間から抜け出せたことで、サイガの空中戦が再び再開される


 ゴゴゴ…!!

「お前1人に時間をかけてられない。この技でお前を殺してやろう」

「デスゲート!」


「はぁ?俺の技を…」


「狙いを定めていけ!」

闇の漂う門が開かれるその時、門から放たれる無数のビームがサイガを襲った

 ババババ!!バゴーーン!!


「ぐあぁぁあ!!」

その攻撃をくらい、サイガの変身が解除される…

「くそ…!死んで…たまる…か…」

悪魔に手を伸ばそうとしても届かない。足掻いても足掻いてもやること全てが無力

そのまま地面に落ちていく

 

「お わ り」

 ビュンッ!


気づけばサイガの目の前にはビームが…

「は…あ…あ…あぁぁぁ!」

 バゴーーン!!

そのままサイガは爆散していった…


「ハッハッハッ!!誰も俺を止められない!」

「残りは太郎…エレメントだけだな」




 タッタッタッ…

辺りがパニック状態の中、太郎のところにイブがやってきた

「い…イブさん…!?なんでこんなとこいるんですか、早く逃げて下さい!」

 

「違うんだ。ある情報を伝えるために…」


「ある…情報?」


「そうだ。それは力の核であるリセット機能の居場所だ」

「この本に記されていたんだ」


「ホントだ…空高くにあるって書かれてる」


「ユグは悪魔を目印に、封印されていた悪魔の頭上にそれを設定したんだ。壊されないようにな」

「封印が解かれたのは本当に悔しい…けど、核を破壊さえ出来れば。力の無い世界へと、リセットされる…」


「それに賭けるしか無い…!分かった。その核とやらを破壊すればいいんだな!」

「電気、氷の力!」

太郎はその2つの力を使い、特製の巨大な槍を生成した

「これを何個もつくる。そのうちのどれかが力の核に当たってくれればもしかしたら…」


「それでいこう…!」


「イブさんはもう行ってて下さい。ここはもう危険すぎます」


「いやでも…」


「お願いします!」

 

「分かりました…それじゃあ、健闘を祈ってます」

 タッタッタッ…

イブは走って逃げていった


 

そして太郎は準備を終わらせた

「よし…何十個も出来た…!」

「それじゃあ行こう…!氷雷槍!!オラァ!」

 ヒュンヒュンヒュンッ!

太郎は力の核があるだろうところ、空高くに槍を投げる

「いけーー!!!」


しかしそれは悪魔に気づかれてしまう…

悪魔は4足歩行だが、器用に前足を使い、その攻撃を全て弾いた

「核狙いのつもりか…」

「だがな…そんな槍じゃ核は壊せないぞ。あれは全ての力を制御しているものなんだからな。当然俺の事も」


「くそ…こんなんじゃ駄目か…いやでもまだ出来るはず…あいつを倒さないとこの世界は終わるんだぞ…」

「どうすれば…どうすればいいんだ…」


 ゴゴゴ…!!

「サイガはさっき殺した。残るは太郎お前だけだ!」

太郎は槍を飛ばしたことによって、悪魔に位置がバレてしまう…

「ヤミノハドウ!」

 ビュウンッ!


「なっ…」

 バゴーーン!!

「ぐはぁ!!」

「うっ…くぅ……駄目だ…立たないと…あいつを…倒さないと…」

「く…そ……」

 バタッ…

 

「ふっふっ…ふっはっはっ!!」

「これで、力を持つ者は消えた。俺1人が残ったことでリセット機能も発動しない」

「それじゃあまずはどうしてやろうか…」

「空港、発電所、まずはここを狙っていくか」

 ドシンッ!ドシンッ!ドシンッ!

悪魔は、大きな足音を鳴らしながら狙いの場所に移動した…






太郎は死にかけていた

「ごめん…俺もう無理みたいだ…」

「この世界はあいつに支配される。ごめんなさい止められなくて…俺はもう謝ることしか出来ない…」

そう言い、太郎は仰向けになって空を見上げていた


 トコトコ…

諦めかけていたその時、そこに誰かが来る…

その人は太郎に向けて手を差し伸べる

「太郎…久しぶり」


「ロック…?ロックなのか…」

「そうか…俺はもう死んだんだな」


「死んでないわ。俺も死んでないし」


「はあぁ?じゃあ…記憶を取り戻したのか?」


「まぁな。なんかイブ?って奴に、この岩の力を貰ってさ、その瞬間に一瞬で記憶が戻ってったんだ」


「ロックと会えて俺は嬉しいんだけど…この世界はもう、悪魔によって支配されるっていうか…俺たちは2度死ぬんだ…」


「俺はそんな太郎に会うために記憶を取り戻してもらったんじゃない。俺があの時heavenの攻撃を庇ったのは、 太郎が世界を救ってくれる。そう信じていたからだ、あの時の太郎に戻ってくれよ」


「この世界を救いたいけど…!hellもない今、どうやってやればいいんだよ…」

「ん?」

太郎は、エレメントの魔法石が光っているのに気がつく

エレメントが進化していたのだ…

「エレメントが…進化している…?」


「最終進化…これなら絶対にいける!」


「ホントだな…」

「これが最後の希望、俺はこの最強の力で悪魔を倒す!オールエレメント!」

太郎は完全なエレメントの器として完成されていたのだ

太郎はエレメントの最終形態として姿を変える…

 

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