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力の代償2  作者: チョコ
5/8

23 適合


「なんだこの絵は…」

天使は、祐希が落とした小さな絵を拾った

「誰かの人物画か?」


「は…あぁ……」

「お前…!お前がそれを触るな!」


「あっそう、触られたくないのか」

そう言うと天使は、自身の足元に絵を落とした


「返せ…返せ…」

 ザッ…ザザッ…

祐希は手を伸ばす。そして、身体を引きずりながら絵を取り返そうとしている

 ザッ…ザザッ…


しかし… 

「残念だが…」

 バンッ!

天使はその絵を踏み潰す

 

「やめて…!やめてよ!」


「やめてほしいか?でもな…これは今までお前がやっていた行動そのものだ」


「これは私のおじいちゃんが描いてくれた大切な絵なの…!やめてよ…!!」


「そんな事言うなら、お前が今まで壊してきた絵も誰かの大切な絵だったのかもしれないぞ。どこまでお前は自分勝手なんだ?」


「うっ…うぅ……」


「まぁいい…俺には関係ない。だって俺の目的は悪魔を皆殺しにすることだからな」

「さぁ…終わらそう」


「いやだ…死にたくない…!」


 シュバッ!

天使は猛スピードで近づく

 ガシッ!

そして祐希の首を掴み、壁に押し付けた

「くらえ!百聖拳」

 バンッ!

「うおぉぉぉぉあ!!」

天使は雄叫びをあげると、その拳で祐希を殴り続ける

 バババババ!!!


「うがぁぁぁあ!!ぐあぁぁ!!」

 ババババ!!

祐希はそのまま百回連続殴られる。抵抗できぬまま、時間が経つにつれ、原型が無くなっていく…

「最後の一発だ!オラァ!!」

 バーン!!

最後の一発を打ち終わり、気づけばそこには祐希の姿はなかった…

musicの力の魔法石も粉々に砕かれてしまった…

「ハッハッハッ!最高の気分だ」

「うっ……倒すのに夢中になって…自分の体力を全く把握していなかった…」



 

すると、美術館で騒音がすると警報を受けたことによって館内に警察達がやってくる

 タッタッタッ…!!

「例の化け物の可能性もある…慎重に突入するぞ…」


「分かりました…!」

 

「では、突入開始…」


 バンッ!

扉を開け、中に入る…

 タッタッタッ…

すると中には1人、横たわっている人がいた

 

「確保!!」


その人は警察達に確保された

しかしこの人は誰なのか…

そう、この人は天使の力を使っていたサイガの手下だった。

天使はいち早く警察達に気づき、早めに分離する…そうしてそのまま魔法石の状態のまま逃げたのだった…



 コロコロ…

 ―しかし、適合率の低い奴でも意外と生きていけるもんなんだな…―

 ―また新たな人を用意してもらうために、サイガのところに行こう―




 

そうして朝になった…

天使は転がりながらも、なんとかサイガの拠点についた

 コロコロ…

 ―おいサイガ…!ここにサイガはいるか?―


 トコトコ…

優雅にコーヒーを入れながら歩いてくるサイガ

「おぉ天使か…やっと来てくれたか」


 ―こんな姿になってしまいすまない…新たに手下を召喚してくれないか?―

 

「その必要はない」


 ―ん?どういうことだ?―


「お前は何故生き返ったのかを知っているか?」


 ―俺がか…?それは…何らかの力によってだろ。そんなの知らない―


「何らかの力…その力というのはリセット機能によるものだ」


 ―リセット機能…?お前はなんでそんなことを知っているんだ?やけに詳しいが…―


「それは、リセット機能を創ったのはユグとこの私だからだ」


 ―お前と…ユグ…?どういうことだ!お前とユグは繋がっていたということか?ふざけんな―


「別に繋がってはいないさ…だって、前の世界で俺はユグに殺されたんだから」

「heavenの死後、ユグは天使の力とリセット機能を創るために何年もこもっていた。しかし1人で創るのには難しかったようだ。そこで俺は、ユグに協力者として雇われた」


 ―俺とリセット機能を創るための協力者となった…―


「そう…まずは力の核を使ってリセット機能を創った。それからはお前、天使の力を創った」

「でもそこで判明したんだ。俺は天使の力の適合者として最適だったということを…脅威の75.6%」


 ―はぁ…?お前が適合者……なら早く俺を使えよ!何をしてんだよ―


「それが判明してからというものの…ユグとは距離が空いてしまってな。俺に支配されるのが怖かったんだろう。終いには俺の事を殺しやがった。でもな…その前にリセット機能に自分の血を入れておいたから、このようになんとかなったんだよ」


「だから…そんなことどうでもいいから。俺を使えよ!」


「悪魔が解放してしまう前に、この世界の人全てを消せばいいんだもんな!」

「お前とエレメントさえあればそれは余裕だろう」

そう言うと、サイガは天使の力を手に取った


 ―そうさ…それでいいんだ―


「天使…いや……あぁ…ん」

サイガは天使の力の魔法石を口に放り込みやがった…

 バキッ…!バキッ!


 ―お前…!何して…!ぐあっ…やめ…ろ―

 バキッ…!バキッ!

 ―絶対に…こんな死に方…嫌…―

 ゴクッ…!バキッ!ゴクッ!

 

「お前をそのまま使ってしまえば操られるだけというのは知っているんだよ…」

「obeyの力は使ってて楽しかった。しかし、悪魔の脅威を前にしたら、そんなこと言ってる場合じゃない」

「うっ…!おぉ…来てる…俺の身体に天使が来てる…!」

サイガの身体が天使の見た目に変わろうとしてる…

「今はその時じゃない…」

そう言うとサイガは変身をおさえ込んだ

「はあぁ…よし、自在に使い分けられている。後はエレメントといったところかな…」

 ズズッ…

サイガはコーヒーを飲み、喉を潤した

 トコトコ…

そしてサイガは、太郎を探しに出かけにいった…




 タッタッタッ…

逃げることに成功したユグ…

そのまま4人目の解放のために、適する人間を見つけにいった…

 

 トコトコ…

ユグはある公園の中に入った。すると…

「君、そこで何してるんだ?」

適していそうな男を見つける…


「何なんですかあなた…」


「どうした…悲しそうな顔して、話なら聞くぞ」


「話って…どうせ信じてくれやしないんだ。言ったって無駄だろ」


「てことは、やっぱり何かあるってことだろ。私は手助けがしたいだけなんだ。聞かせてくれよ」

 

「……分かりました。私の妻である秋子は、数日前に薬物多量で自殺してしまいました。ニュースでもそれは報じられました…」

「でも秋子は自殺なんてしてないんです!!彼女は議員の草見健吾の悪事を暴こうとした結果、消されてしまったんです。しっかり家にも証拠はあるんです。来てくれればわかります」


「その悪事って、横領のことだよな」


「そうなんです…!あいつが横領したって、何であなたも知っているんですか?あなたもその事について調べ上げたんですか…?」


「あなたのチャンネルを拝見しましたので…」


「本当ですか…!?」

「まぁでも…見てくれてるならわかると思いますが、私はただの一般人…知名度がないからあぁいう動画を投稿しても意味がないんですよね」


「まぁ意味はないかもしれない…でも、この力を使えば全ては解決できる」


「解決…?」


「そう、解決だよ。草見の悪事を世に広めることができる」


「これで世の中を変えることができるなら…!分かった。じゃあその力を貸してくれ」


「はいどうぞ」

ユグは男に魔法石を渡した

「よし、今だ…」

 シュッ…!

小悪魔は、男の持つ魔法石の中に入っていった


「うっ…なんだこれ…」

「ぐっ…ぐ…ガァアァア!!」 

その男の声色が変わる…

「electricの力…」

 バチバチ…バチバチ!!

だんだんと禍々しい姿へと変わっていく…


「その力を上手く使うといいよ…」


「ガアァ!!」

 ビュンッ…!

すごい勢いでどこかに飛び立っていった





 

一方で太郎を探しに行ったサイガ…

サイガは、携帯を使って太郎と連絡しあう

「今から会えないか?少し話したいことがあるんだ」


「いいぞ。じゃあ、俺達が初めてあったところに一瞬で行くな」


「分かった。ありがとうね」

そうしてサイガは電話を切った

「よぉし…これでエレメントを回収し、天使の強化が行えれば準備は整う」

「後はこの町を破壊して、この世に人間がいなくなれば、悪魔の解放は行われなくなる。悪魔開放よりも早く行えれば…」

世界の支配、悪魔の解放の阻止、その両方を実現させるためにサイガは太郎のところへと向かっていった…



そうして数分後、目的地に太郎は着いた

「おぁ…まだいないか。追い電話してみるか…」


 タッタッタッ…!!

「太郎…!すまない…待たせたな…」

そこにサイガが来る


「いやいや、今来たとこだから大丈夫。全然オッケー!ていうか、サイガが言ってた話したいことって何だ?」


「太郎…それはな…」


 

 バーーーン!!

爆発音と共に2人の目の前に現れたのは、electricだった

「ガァァァァァ!!どけ!全員どきやがれ!!」


「嘘だろ…もう4人目…」


「太郎…!そんなことより!」

太郎を引き留めようとするサイガ…


「サイガ!早く行くぞ、エレメントの力!!」

 バッ!


「なんでこのタイミングで…!まぁいい、変にバレたらただ太郎に逃げられるだけだ…」

「はっ!obeyの力!」

サイガはobeyの姿に変身する

 バッ!



「くらえ!雷氷弓!」

 ヒュンッヒュンッ…!

だが、太郎の攻撃は次々と避けられてしまう…

 

「俺は草見の悪事を広めるために行動しているのに、何故邪魔されないといけないんだ…!」

「俺は消されない…!秋子のためにも。はあっ!」

 バチバチッ…!!

電気に包まり、猛スピードで太郎に突進する

 ヒュンッ…! 

 バンッ!バンバンッ!!

太郎は吹き飛ばされる

 

「ぐはっ!ぐはあっ!くそ…」

敵は追撃をしてくる…

「ここはガードだ。岩の力…!」

 バァーーン!!

太郎は、岩の外壁を召喚させた

その外壁のおかげで、electricの突進をガードすることが出来る


 

 タッタッタッ…!

サイガが走っている

「ここは一旦悪魔を倒しておこう…はっ!」

サイガは剣を生成し、攻撃する

 バンッ!バンッ!バンバンッ!


「くっ…また邪魔者かよ…」

「まぁ勝手にしやがれ…死ぬのはお前らの方なんだから!はあっ!エレキゾーン!」

 バヂバヂ…!!

自身の周りから稲妻の空間を放った…




 ………………

その光景を見ているユグ

「後1人か…まぁ、後の1人はもう決めてあるんだがな…」

「正直、今日中にでも解放できるかもな…!ハッハッハッ!」

そんなユグだったが、ふと太郎と目があってしまう…

「やべ…」

 タッタッタッ…!

勢いよくその場から立ち去る…



 バヂバヂ…!!!


 

「さ…サイガ…!今ユグの姿が見えた!」


「それは本当か…?」

「それならここは俺が食い止める。太郎はユグをなんとしてでも殺せ!」


「分かった。行ってくる!」

 タッタッタッ…!

太郎はユグを追いかけにいった


サイガは、太郎の姿が消えるのを確認する…

「よし…行ったか」

「ユグが死ねば悪魔が解放することはない。急いでエレメントを吸収することもない。太郎のいない今…本気を出させてもらうよ」

「天使の力!」

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