表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
力の代償2  作者: チョコ
2/8

20 サイガの企み

そしてサイガと太郎は、共に行動し始める

 トコトコ…

「しかし…なんで復活したんでしょうか」

「俺は、天使との戦いで死んだはずなんですが…」


「へぇ…天使と戦ったんだ」


「まずは俺が復活したことについて調べないか?サイガも気になるだろ」


「何を言っている。そんなことは後回しに決まっているだろ。悪魔はもうすでに1人目を解放したんだから」


「あぁそうか。だけど…悪魔を止めるのって方法はあるのか?」

 

「それはユグを倒すだけだ。見つけ次第殺すしかない」


「ユグが悪魔の味方に?」


「どうせあいつのことだ。前の世界で天使の力を使っても支配できなかったんだろう。悪魔にシフトチェンジするのも無理はない」


「悪魔の力が復活したということは…天使の力も復活したってことだよな」


「それは……まだ分からないな」



 


 ……………… 

「俺は…」

 トコ…トコ…

「俺はユグ達に…殺されたはずでは…」

「はあぁ…はあぁ…私があんな物を創ってしまったから…こんなことになってしまったんだ…くそ…」

 トコ…トコ… 

そこにはイブの姿があった。イブは、ユグを探しに歩き出す…





 トコトコ…

太郎達も、ユグを探しに町を歩いている

「ユグを倒すっていっても…見つかる気がしないんだが」

「こうしている間も悪魔の解放は進んでしまっているかもしれない」


「だよな…」

 ぐぅーー……

「すまない…腹が減ってしまった」

サイガは腹を空かせたようだ


「なんか食べに行きます?」


「おっそうだな。食べるか」

そうして2人は、近くにあった飲食店の中に入る


中に入ると、店員として双炎が接客をしにきた

「いらっしゃいませ」


「そ…双炎さんじゃないですか。また会いたかったんですよあなたに!」

太郎は双炎に出会えて喜びを隠せない。だけど…

 

「え?あのー…どこかでお会いしましたか…?」

困惑する双炎


「おい太郎!こっちに来い」

サイガは太郎を引き戻す

「この世界はリセットされているんだぞ。今の双炎は魔法石を持っていない。あの時のような記憶を持っている訳がないんだ」


「あぁ…そうか」

「すいません何でも無いです…では1名で」


「えっ?お2人では…」


「あぁ!そうでした。2名で」

「すいません…」


そうして2人は席に着き、食べ物を頼む

「チーズカレーで」


「ハンバーグセットで」


2人が頼んだ商品は、数分ほどで届いた

食べながら2人は、会話をする

「ていうか…初対面なのに一緒に飲食店で食べるっておかしい話ですよね」


「そうか?まぁ…悪魔を倒したいという思いが俺達2人にあるからだろうな」

 

「それはそうだね。しかし…やっぱりこの世界は何なんだろうか。ずっと頭の中でその事ばっか考えてしまって…」


「考える必要は無い。奇跡が起こったんだと思っていればいいんじゃないか」


「サイガが知ってくれさえいればな~」


「馬鹿言うな。俺が知っているわけないだろ…」



すると、 

 バーーン!!バーーン!! 

突然のことだった…

外では大きな爆発音がする…


「なんだこの音…まさか、悪魔のやつらめ…!」

「一応お金置いといて行くぞ!太郎!」


「分かった!」

そして2人は、お金をテーブルに置いて外へと出ていった

 タッタッタッ…!!




 ………………

「天使はどこだ!天使を出せ!!」

 ボーン!!ボガーン!!

小悪魔に操られた1人の男が、破壊の力を使い、町を破壊している…

「はあっ!はあっ!」

 バーーン!!


 タッタッタッ…!!

「これ以上破壊させてたまるか…!エレメントの力!」


「悪魔は根絶やしにしてやる…obeyの力!」

2人はそれぞれ変身する

 

「サイガ、それobeyの力じゃ…」


「俺はあの社長とは違う…言いたいことがあるなら後にしろ。じゃあ行くぞ!」

 バッ!


太郎達が襲いに来たことに気づく小悪魔…

「我に勝てるはずがない!」

「くらえ!破壊の一撃!!」


「当たるものか…!疾風迅雷!!」

 ビュンッ…!

敵の攻撃を避けながら、太郎は攻撃をしかける


「dragonの力…いけ!」

 グガァァ!!

2人はそれぞれ技を放った


 バンッ!バンッ!ボガーン!!

その攻撃は小悪魔に命中した

「くそ…!俺はお前らに構ってる暇はないんだよ!どきやがれ」


「おい悪魔!ユグはどこに行った。早くいいやがれ」


「ユグの居場所を言え?馬鹿言うな、言うわけが無いだろ!あの人は悪魔解放のためにしっかりとお手伝いしてくれてるからね」


「そうか、なら殺すまでだ。いけ手下達…!」

サイガは、手下を複数召喚させた

「こんな小悪魔如きに時間を使ってられない。これを使うとしよう、zooの力!」

サイガはobeyの見た目に加えて、腕にはゴリラの恩恵、胴体にはサイの恩恵、脚にはチーターの恩恵を纏う。彼は、力、素早さ防御が増加した

それに加えて、ideaの力を使い、剣を生成させる

 タッタッタッ…!

「くらえ!」

 バシンッ!バシンッ!

 ガガガガ…!!


敵は技を受け止める 

「一撃が重い…!だが、この一撃が当たれば!」

「くらえ!破壊の一撃!!」

小悪魔は、持っている大きなハンマーを振り下ろす

 ドガーーン!!


 ヒュンッ!

華麗にその攻撃を避けるサイガ

「危ねぇ…」


 ゴゴゴゴ…!!

「破壊させろ!グガァァ!!」

 タッタッタッ…!!

その小悪魔はサイガめがけて猛ダッシュ

ハンマーに力をためて一撃をくらわせる…

 バゴーーーン!!!


しかしサイガは、自身の手下を盾にした

攻撃をくらった手下はぺしゃんこに潰される

「これは必要な犠牲だ…!はあっ!!」

 シャキンッ…!


 ガンッ!!

敵のハンマーと、サイガの剣がぶつかり合う…

 ガガガ…


せめぎ合いの状態で、小悪魔は言う

「たとえ俺が死のうとも…悪魔様の解放は止められない」


「いいや、俺は絶対に止める。今だ!太郎いけ!」

 

 タッタッタッ…バッ! 

「凍てつく豪炎!オラァ!!」

敵の背中めがけて氷と、火の力の合わせ技を放った


 バーン!ボーーン!!


「ぐはぁ!!」

 バタッ…

「こんなんで…死んでられ…るか…」


「くらえ!ドラゴンスマッシュ!」

 ヒュンッ…!

サイガはdragonの力を足に纏い、その一撃を敵にくらわせる

「オラァ!!」 

 バーーン!!


「ガアァ!!」 

 バタッ…

「はあぁ…はあぁ…うっ…こんな奴らに…ぐはっ…」


 トコトコ…

近づくサイガ…

「ユグの居場所はどこだ…」


「教えるわけ…ねぇだ」

 ブサッ…!!

「がぁっ!!」

 バタッ…

サイガは敵の腹に剣をさした

破壊の力は粉々になり、敵は死んだ

 

しかし太郎は、サイガに疑問を持っていた

「お前…obeyってどういうことだ。なんでお前がそれを使っている」 


「俺に適している力がこれだったってだけだ。まぁお前にとっては印象の良くない力なんだろうけどな」

「ん…少し待っててな」


 トコトコ…

サイガは太郎と少し距離をとった。そして彼は、天使と通話をし始める

「どうした天使?こっちは太郎を見つけることに成功したぞ」

 

 ―こっちは悪魔が封印されているところを発見した。位置情報をたどって出来るだけ早く来い―


「分かった」 

ここで通話は終了した…


「どうしたんだサイガ?」


「いや、何でも無い。ただ兄から電話が来ただけだ。それよりだな…太郎は何故世界がリセットしたのかを追求して欲しい」

「俺は悪魔について調べるから、では二手に分かれよう」


「あぁいいな。それじゃあ頑張れよ」


「死ぬなよ」


「死ぬなよってなんだよそれ。死ぬわけないだろ」


「じゃあな。何かあったら連絡頼んだぞ」

 タッタッタッ…!!

そうしてサイガは、天使のもとへと向かっていった



 

一方天使はというと…

「ここが悪魔の大本がいるところ…」

通話の通り、天使は、悪魔の封印されている地へと辿り着く

「黒い柱…ここに悪魔が封印されていると…」

「おっと…!こんなところに隠れてたとはな、ユグ」

ユグを見つける天使


「おぉ、天使か。また会うとは思ってもいなかったよ」

「場所がバレるのは想定外といったところかな…」


「ユグ!お前が悪魔の解放の手助けをしているのは知っている。今からお前をを消してやる」


「俺は倒されない…何故なら、俺には悪魔がいるからな」


すると、悪魔が封印されている黒い柱が光り出した…

 ―天使は邪魔な存在だ…死ね!!―

 バチンッ!

黒い柱から黒い雷が放たれる


「なっ…!」

 バーーン!

「ぐはぁっ!」

「封印されているはずなのに…なんなんだこいつ…」


 ―魔力がありすぎて仕方がないんだよ。この雷は余剰分、溢れた魔力だ―


その様子を見ていたユグ

「どの世界線でもお前の体力はごくわずかなんだな」

天使のことを煽るユグ

「やっぱりそういうところなんだよ。お前が弱いところは、その点悪魔は解放さえすれば良いって訳。自分では言いたくないが…やっぱり俺よりもイブの技術の方が優れていた」


 ―天使とやらよ。死にたくなかったらさっさと去った方がいいぞ―


  

すると次の瞬間…

 グガァァ!!

上空からドラゴンがユグを襲いにきた

  

「これは、dragonの力か…?」


ドラゴンは口に炎をためる。そして放った

 ボワァッ!!


放たれた炎が、ユグを襲う

「くそ…!悪魔やってくれ」


 ―分かった―

 バチバチ…!!

 バーーン!!バーーン!!

その雷は炎を弾き、そのままドラゴンに命中、ドラゴンは墜落していった…


慌てだすユグ…

「あいつに居場所がバレたのだとしたら変えなければな…しかしどうすればいいのか…」

 シャキンッ…!

ユグの背後にはサイガが立っていた。首もとには剣が

「少しでも動いたらユグは殺す。悪魔…お前も動くな」


「サイガ…!よくやった」


「くそ…なんでサイガが…?何故お前は記憶がある…」


「残念だったなユグ。これで悪魔も解放することはない」


「それはどうかな…?」

すると、何故かユグはサイガを殴ろうとした

 

「ほぉ…動くんだな。はっ!」

 ズバッ!

サイガはユグを斬った


 バタッ…

斬られた事で、ユグは地面に倒れてしまった。しかし、ユグの様子がおかしい…

「ハッハッハッ!ハッハッハッ!騙された!騙された!」


「なんだこいつ…」


ユグの身体はだんだんと真っ黒なヘドロの様になっていく

「今頃本物のユグは、3人目の小悪魔を解放するためにどこかに行っているんだろうな!!ハッハッハッ!」


 ―これはもう、3人目も確実に解放できるな―


「くそっ…!ただ単に時間稼ぎをさせられただけなのか…ふざけやがって…!」


 ―ほらいけ!早くユグを探しにいけばいいじゃないか―

 ―ハッハッハッ!散りやがれ!―

 バチバチ…!!

悪魔は雷を生成させる


「くそ…攻撃が来るぞ!」


 バチバチ…!!

 ―はあっ!!―


 バゴーーーン!!


「ぐはあっ!!」

「ぐあぁっ!!」

サイガと天使は2人とも吹き飛ばされた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ