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『i』  作者: 五月七日 外
1/11

記録1

 突然だが、君たちはアニメを好きだろうか?


 いや、別にアニメに限った話だけではない。映画やドラマ、小説でもマンガでもなんでもいい。

 とにかく人の創作物についてだ。

 正直、私は自分の好みについてあまり詳しくはない。

 時間だけはあったので多くの作品に触れて来たが、それについて好きかどうかを判断できるだけの心を持ち合わせていないのだろう。


 あるとき、私はふと疑問に思ったのだ。

 なぜ、人は所詮他人の想像して作ったものでしかない偽物に人を感じ、涙することができるのか。


 ドラマやアニメにおいて。

 例えそれが、フィクションや他人の妄想や作りものだと分かっていても、時に人はその物語に感動し、そこの登場人物に感情移入しては涙する。

 極論で言えば、偽物で作り物の彼ら彼女らに命を感じてしまう。

 そして、同じ人として認めてしまうのだ。


 では、人はどこまでを人として認めるのだろうか。

 例えば、限りなく人に近い肉体に、限りなく人に近い思考をする人工知能を備えたロボット。

 これを人と呼べるのだろうか。

 仮初めの体に仮初めの脳、作られた心に。

 全て、誰かに作られたとしても、それを人として認められるのだろうか。


 きっと、認めないだろう。はじめは……。

 けれど、映画やドラマ、アニメなどで描かれているように次第に人として認めることもあるのかも知れない。


 私は、それを知りたい。

 それを知ることが可能であれば、もしかしたら私は……。

 いや、あるいは……。

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