ダンピールが大好きな王女様　～物書き王女の奮闘記～

オフィキナリス第三王女のレオナは一年前に不思議な体験をした。
リーブと呼ばれる花を探しに森へ入ると迷ってしまい、彷徨っていると一つの立派な屋敷を見つける。

屋敷の庭で男が椅子に座り本を読んでいた。

水を貰おうと声を掛けたが無視されるレオナは無断で敷地内に入り本を呼んでいた男と話をする。

すると、その男が読む本は王女という立場を隠して出した自分の本だった。売れ行きも悪く続きを出す予定も無いにも関わらずレオナは一年後に新作が出ると伝えた。


その男の屋敷にはベットが無く普段は棺桶で眠っている。そして、その棺桶には時間を飛ばす効果があると言った。
「ならその最新刊が出るまで俺は寝るよ。起きたら買いに行くことにしよう、俺が寝てる時は屋敷も見つからなくなるんだ」

レオナは男の言葉を信じなかった。

翌日、レオナが屋敷へ向かうと見つからない。
男の言葉が本当だと知ったレオナは一年待って文句を言いに再度訪れる。