作戦会議
いくつかの流木を拾い集めた。
(こんなもんでいいか。じゃあ昨日使った火炎放射器のイメージっと。)
薪にした流木から少し離れた位置で火炎放射器を思い浮かべる。…イメージ固めるのに時間かかるの何とかしないとな。
「よし、燃えろ。」
少しして突き出した手からイメージ通りの炎が出て薪を燃やす。そのまましばらく待機。
「魚の準備できたよ〜。おおー燃えてる燃えてる。」
「これが魔法ランク4の火魔法ですか、文字通り火力が違いますね。」
後ろからの声に振り返るとイオルとユーンさんが串に通した魚2匹を持ってこちらに来るところだった。
「お、もう1匹獲れたのか。さすがだな。」
「もっちろん!一発よ!」
「ジンさん、あまり褒めるとつけ上がるのでほどほどに。」
「つけ上がるって何よ⁉︎」
「ははは、あーもう少し火が安定するの待ってね。」
火魔法を終了して実は初披露となる風魔法を使う。イメージはあれだ、扇風機の弱くらい。
いい感じの風が出て薪となった流木を満遍なく火が行くようにする。
「もういいかな、それじゃ焼いていこうか。」
3人で焚き火を囲い、魚が焼けるのを待つ。
「焼き上がるのが楽しみだな。」
「うん、獲った魚をその場で焼いて食べるっていいよねー。」
「食事が終わったら魔物を探しに行くんですよね?」
「うん、そのつもり。まあ依頼のユキノシタは集めたし、せっかく町の外に出てきたから魔物と戦えるかどうかの確認をしとこうってくらいだから数が少ない、できれば1匹でいるのを狙いたいかな。」
「そうですね。ですがそれなら私も武器になるような物を持ってくるべきでしたね。」
「ユーンさん武器とか使えるの?」
正直、あまり戦うのとか得意じゃなさそうに見えるんだけど冒険者になることも考えたことがあったらしいし意外と得意なのだろうか?
「いえ、全く。掃除用具を振り回すくらいならできるかもしれませんが。」
そんなことはなかったらしい。
「あーでもユーンさんのもう1個の能力とかで戦えたりしないの? 確か攻撃的な名前だった気がするんだけど。」
「【投擲制御】ですか。確かにその辺の石でも拾って投げるくらいは出来ますけど狙ったところに投げれると言うだけで威力に補助がかかるわけじゃ無いですからね。私、力自慢というわけではないので…。」
「あーそっか、ユーンさんの腕力次第だからそんなに重い石も投げれないし、軽い石だと魔物相手じゃ当てても効果が薄いと。」
「その通りです。刃物で目でも狙えばいけるかもしれませんけど今持っているのはギルドから借りてきた採取用のナイフだけですからね。一発勝負になりますよ。」
「それはちょっと無謀だな。とりあえず今日は見学にしとこうか。」
「すみません。」
「まあ今日は私に任せてよ。敵が1匹だけなら多分大丈夫だし。2匹以上だと巻き上げの時間もあるから厳しいけど。」
イオルがボウガンを見せながらいう。
「ああ、そういえば撃つ前にボウガンのハンドル回してたけどそれで弦を引いてるんだな。」
「そうそう、この型のボウガンなら私でも引けるからね。ただ直接弦を引き上げるやつよりも装填に時間がかかっちゃうから魔物を相手にするのは怖かったんだけどね。」
確か子どもの頃から使ってるって言ってたしハンドルを回して装填するタイプなら女性や子どもでも引けるってことか。1発撃つごとに時間がかかるのはしょうがないよな。
「じゃあイオルは隠れての狙撃に徹してもらって俺は前衛かな。。ユーンさんはイオルの補助ってことで1度やって見よう。」
「うん、任せて。」
「はい、頑張ります。」
パチパチと燃える焚き火を囲んでの作戦会議をした。




