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曜日替わり能力  作者: 向風
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「ご馳走様でした!」

結局ご飯とおかず2品を1回ずつおかわりしてイオルは朝食を終えた。

「お腹いっぱいになった?」

「うん!でももうお昼になっちゃったけどジンさんお昼ご飯どうするの?」

「どうしようかな?またギルドで食べても良いし町の屋台とかで買って食べてもいいかな。」

「あんた、朝あんなに食べたのに昼も食べるのかい?」

俺とイオルが話していると女将さんが驚いたように聞いてきた。

「あ、はい。俺は昼ごはんも食べる派なので。まあ今日は軽めにしようかなとは思ってますが。」

「若さかねぇ。握り飯でもよければ作ってやるけど持ってくかい?」

「え?でもここの食事は朝晩2回って」

「そりゃあたしの分のついでだからねぇ。今日は久々に米を炊いたからまだ多少余ってるんだよ。で、どうする?持ってくかい?」

正直ありがたい。のでお願いすることにした。

「はい、お言葉に甘えさせてもらいます。」

「じゃあちょっと待ってな。」


「出来たよ、持ってきな。」

「ありがとうございます。」

女将さんから小包を受け取って礼を言う。

「気をつけて行くんだよ。」

「はい、行ってきます。」

「行ってきまーす」


宿を出て扉を閉める。

「それじゃあギルドに向かうのでいいのかな?」

「うん、行こう行こう。」

そう言って冒険者ギルドに向かって歩き出そうとしたところで、信じられないものを見たと言うような顔をしたユーンさんと目が合った。


「あれ?ユーンさん?」

「え?どうしたのユーン、こんな時間に?受付の仕事は?」

「今日は、仕事、休み、だけど。」

どうやらユーンさんは今日仕事が休みだったらしい。でもなんか変な喋り方だな。もしかしてプライベートだとこうなのかな?

「あ、今日休みの日だっけ?でも何、その変な喋り方。」

あ、やっぱり変なのか。子どもの頃から仲のいいイオルが言うのだから変なのだろう。

「だって、イオル、ジンさんと2人で、そんな…。」

「何言ってるのよ?ジンさんとはパーティを組んだんだから一緒にいるのはおかしくないでしょう?」

「そうなの⁉︎でも、出会ったばかりの男女が一緒に暮らすなんてダメよ!まして同衾なんて!」

「いやいや、してないしてない。」

とんでもない疑惑がかけられていたようだ。

「でも、今一緒にその家から出て来たのをこの目で見たんですよ!」

「同衾?って何?」

イオルはイオルで知らない言葉に首を傾げている。

「とりあえず場所変えようか。道の真ん中で話し込むのも良くないし。」

通行の邪魔になってもいけないし同衾発言により少し注目を集めている。

「あ…。そ、そうですね。では着いて来てください。」

「?」

周りの様子に気づいたユーンさんと良くわかってないっぽいイオルと共にその場を離れることにした。



ユーンさんに着いて来ると冒険者ギルドの中にある個室に案内された。

「ここなら大丈夫です。では改めまして、お2人が同じ家から出で来たのかお聞かせください。」

歩いているうちに少し落ち着いたようだ。

「じゃあユーンさんの勘違いしてることから説明するよ。さっき俺たちが出てきたのは民家みたいに見えるけど宿屋さんなんだ。」

「宿屋、ですか?看板も出てなかったように思いますし私はこの町でずっと暮らしていますがあんなところに宿屋があるなんて聞いたことがありませんが。」

「ほんとだよー。私も昨日まで知らなかったんだけどジンさんが泊まってるって聞いて行ってみたの。女将さんもいい人だしご飯も美味しいんだよー。」

「看板が出てないのは半分趣味でやってるから忙しくなりすぎないようにらしいよ。利用した人の口伝だけで営業してるんだって。俺も【パラサの集い】のみんなに教えてもらって知ったんだ。」

「そう言うことでしたか。すみません私の早とちりでした。朝イオルが泊まっているはずの宿を訪ねたら昨日のうちに引き払ったと聞きまして。その時男性と一緒に来られたと言っていたので、その…。そう言ったことになったのではないかと心配してまして。」

「ああ、それで同衾だなんて言ってたんですね。」

「はい、お恥ずかしい限りです。…一応ですがお部屋は別ですよね?」

「もちろんですよ。」

「当たり前じゃない!何言ってるのよ⁉︎」

イオルもここにきて同衾の意味をなんとなく理解したようで慌てている。

「…良かった、イオルが先に大人の階段を登ってしまったかと思いました。」

ユーンさんが何かつぶやいたが聞こえなかったことにする。

「ユーン、何か言った?」

「いえ何も。ですがこんなことならわざわざギルドまで来ることもなかったかもしれませんね。適当な茶店などでも良かったかもです。」

「あ、そういえばユーンの方から私を訪ねてくるなんて珍しいよね?何かあったの?」

先ほどの発言を思い出したイオルがユーンさんに尋ねる。

「ああっ!そうでした!実はジンさんにお会いしようかと思いまして。それでイオルならジンさんがおられる場所を知っているかと思って会いに行ったんです。」

「ああ、昨日後日相談しようって言いましたもんね。」

「はい。昨日は本当に申し訳ありませんでした。冒険者ギルドの職員ともあろう者が冒険者の方の能力をギルドで言ってしまうなど謝罪のしようもありませんが。改めてお詫びをさせていただきたいと思い訪ねさせていただきました。」

深く腰を折って頭を下げてきた。

「ああ、気にしてませんよ。」

「いえ、そう簡単に許されるわけにはいかないのです。」

俺がいいと言ったのに食い下がってきた!

「簡単に許されてしまいますと他のギルド職員への示しがつきません。それではまた同じようなことをしてしまっても許されると言う風潮ができてしまうかもせれません。ですのでなんらかの罰を与えて頂かないといけないのです。」

「えー、そう言われてもなぁ。」

「あ、あのジンさん。」

「うん?どうしたのイオル。」

もしかして助け舟を出してくれるのかな?

「昨日のことは私にも、ううん、ユーンは私につられちゃって言っただけなの。だからユーンに罰を与えるなら私にも」

「いえ、イオルは関係ありません。これは私1人の問題なのです。」

これ話進まないな?まあ2人には能力のこと話しておこうと思ってたしちょうどいいのか?

「じゃあ2人に罰っていうかお願いがあるんだけどいいかな?」

「うん、いいよ。」

「はい、なんでも言ってください。」


元々1500文字前後でやって行くはずが2500文字前後になりつつありますね。あんまり1話を長くしすぎるのって読みにくい人もいるだろうしせめて3000文字は超えないようにしないと。

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