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曜日替わり能力  作者: 向風
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話し合い

「数え終わったぞ。あんたらも確認してくれるか?」

ベック先生から講義を受けて時間を潰していたが勘定は終わったようだ。

ゲンさんがダイアスに帳簿を見せている。…見せていいもんなのか?

「ふむ、盗まれた金額分は回収できたようだな。では残りの金は俺たちが受け取ることになるが問題ないか?」

「ああ、盗まれた金が戻ってきたんだ。何の問題もねぇ」

「ではこれでこちらからの報告は終わりだ。何か聞きたいことはないか?」

「そうだな…、あんたらへの依頼金はどうしたらいい?今ここで残りを支払っていいのか?」

「ああ、それは申し訳ないが一度ギルドを通してもらわないとダメなんだ。今回の場合はあんたに依頼の達成を確認して貰い依頼書にサインをもらう。そしてその依頼書をギルドに持っていく。そちらもギルドに依頼達成したとして前金として払った分の残りを払う。両方の確認が出来次第ギルドが仲介料を差し引いて俺たちに金を支払うってことになる。」

「結構面倒なんだな。あんたらに預けてギルドに持っていってもらうってのはダメなのか?」

「…ダメとは言わんがおすすめはせん。預かった金を持ち逃げするような奴も冒険者の中にはいるからな。今後あんたらが冒険者ギルドを利用するかはわからんが覚えておいて損はないと思うぞ。」

「そうか。あんたたちは信用できると思うが後の事を考えるとちゃんとしといたほうがよさそうだな。」

「ああ、その方がいい。依頼する冒険者と一切会わずギルドを通してやりとりすることもできるから必要になったらギルドの受付で聞いてみるといい。」

「その場合依頼を出すとき誰が受けるかを指名することはできるか?」

「ああ、それだと指名依頼になるな。頼まれる側が了承すれば問題ない。」

「指名依頼だとなんか変わるのか?」

「そうだな。依頼する側としては信用できる冒険者に依頼をすることができるってとこか。冒険者側としては指名依頼を受けると冒険者ランクの昇進にかかわるな。それだけ信用があると判断される。」

「なるほどな。」

「だがこれを利用して身内に依頼しまくって冒険者ランクを上げる奴がたまにいるんだが…。高ランクの依頼を受けて死亡ってのが多い、だからイオルのランクを上げてやろう、みたいに思っているならやめたほうがいい。高ランクの依頼は報酬はいいが危険なものも多い。命あってだからな。」

「ははは、そんなことはせんよ。ここにいる者はイオルが冒険者になるなんて言って必死に諦めさせようとしたやつばかりだからな。何よりそんなやり方で冒険者ランクとやらを上げてもイオルが喜ばんだろ。」

「そうか…、余計なことを言ったな。すまない。」

「何、気にすんな。それと指名依頼のことを聞いたのは次に何か頼むならまたあんたたちに頼みたいと思ったからだ。あんたたちは最初からずっと誠実に対応してくれたからな。依頼を出したことのない漁師なんざいくらでも騙せたろ?」

「どうだろうな、あまり駆け引きのようなものは得意じゃないだけだろう。」

「まあどっちでもいいさ。なんにせよ今回は助かった。改めて礼をさせてくれ。」

そう言ってゲンさんが頭を下げる。カイさんや他の漁師さんたちもそれに倣う。

礼をされたダイアスは困ったように笑いながらそれを受けた。


「よし、じゃあ俺たちは盗賊を預けてギルドに行くがジンたちはどうする?」

「ん?一緒に行くつもりだったがダメなのか?」

「ダメではないが少し時間がかかるからな。先にギルドに行っといてくれてもいい。そのあとまた一緒にメシでも食いに行かないか?」

「ああ、いいぞ。だいぶ腹も空いてきたしな。」

「お前昼も食ってたじゃねえか。」

「しかもおかわりしてたよな?」

「昼ごはんと晩ごはんは別だろう?俺は1日3食きっちり食べる派だ。」

「何がきっちりかはわからんがまあいい。イオルちゃんも来れるか?」

「おお、それは大事だ。イオルちゃんよければ俺たちと一緒にお食事でも。」

「あ、はい、私も行っていいなら参加したいです!」

「「よっしゃ!」」

「何がよっしゃだ、ほらさっさと行くぞ。急げばその分早く飯が食える。」

「「了解!!」」

元気いっぱいにタイルとロンが荷車を1人一台ずつ引いて行ってしまった。

「じゃあまた後でな」

「適当に時間潰しててくれ」

「わかった。」

「はい、また後で。」

そう言ってダイアスとベックとも別れた。


「じゃあどうする?このままギルドに向かう?」

「いえ、その前にお父さんに謝らせます。」

「え?なんで?」

「なんでっていきなりジンさんを殴ってそのまま帰っちゃったんだよ!。絶対に謝らせる!」

「…あー、わかった。じゃあ俺がマラムさんに会ってくるよ。イオルは待っててくれる?」

「だ、ダメよ!またお父さんが暴走するかもしれないじゃない。」

「多分大丈夫だよ。俺を信用して?ね?」

「…そこまで言うなら、いいけど…。」

よし、これからイオルとパーティを組んでやっていくにはマラムさんに挨拶はしといたほうがいいだろうし、それなら早い方がいい。鉄は熱いうちに叩けって言うしな。メチャクチャ熱せられてるしなんなら燃料投下するレベルだけど行ってみよう。


釣り道具店の扉を開ける。

「あん、なんだテメェ。さっき殴られた仕返しにでもきたか?いいぜ、その喧嘩買っ」

俺を睨みつけて立ち上がろうとするマラムさんへ第一声。


「娘さんを俺にください。」


「ッテメェ、ぶっ殺してやる!!」


男同士の話し合いが始まる。




金貨1枚の重さを調べて漁師の組合が所有しているであろう金額を調べてそれを金貨で換算して盗まれた金貨の枚数を考え計算しそこからさらに大金貨の数を減らし金貨の割合を多くしてまた計算を繰り返した結果大人なら充分担いで走れるであろう重量にしかならなかったため盗まれた金額を明かすことをやめました。いや、でも金貨1枚十万としてそんなジャラジャラ持ち歩くこともないし1枚30gでも大丈夫だったかな?

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