突っ込まれた金貨
ベック 21歳
登録ギルド サルコス
冒険者ランク B
能力 【左腕硬化】
タイル 18歳
登録ギルド サルコス
冒険者ランク C
能力 【筋力強化】
ロン 19歳
登録ギルド サルコス
冒険者ランク C
能力 【酒精分解】
ベックたちから渡されたギルドカードを読んだ。
能力を他人に知られると言うのは手の内を明かすという事。
パラサの集いのみんなが俺を信頼してくれているということが分かる。
「ありがとう」
ほかにどう言えばいいのか分からずに礼を言ってみんなにギルドカードを返す。
「気にすんなよ」
そう言って自分のギルドカードを受け取り、俺のギルドカードを渡してくれる。
ジン シラギ 23歳
登録ギルド サルコス
冒険者ランク G
能力 【魔法強化】
魔法ランク 4
今度こそ自分のギルドカードを確認する。
ユーンさんが言っていた通り名前に姓が入っている。ダイアスたちのギルドカードには無かったからこの世界では姓がある人は珍しいのかも知れない。
能力と魔法もちゃんと記載されている。
「さて、ギルドカードの確認は大丈夫でしょうか?問題がなければ冒険者ギルドの説明に入らせていただきます。」
「はい、大丈夫です。よろしくお願いします」
それから冒険者ギルドでの依頼の受け方、冒険者ランクとパーティランクによって受けられる依頼が変わってくること、冒険者ランクを上げるには依頼をこなしたり魔物を討伐して討伐部位を持ち帰ったりしてギルドに貢献すること、パーティランクはそのパーティ全員の冒険者ランクの平均になるためなるべく近い冒険者ランクのものと組むのが推奨されることなどの説明を受けた。
その説明が終わったところでちょうどリストの森の調査報告の担当者が戻ってきた。
「パラサの集いの皆さんですね?お待たせしてしまい申し訳ありません。」
「ああ、問題ない。ジン、ちょっと依頼の報告終わらせてくるからよ、終わったら飯でも食おうぜ。」
「わかった、じゃあ終わったら酒場の方に行こう。」
そう言ってダイアスたちは別のカウンターに向かう。
それからさらにいくつかの説明を受けた。
「ではギルドとしての説明は以上になります。何か気になったことはございますか?」
「そうですね、今のところは大丈夫だと思います。」
「わかりました。では今後もし気になることがありましたら私にお聞きください。」
「はい、わかりました」
「それでは冒険者として頑張ってくださいね。」
「はい、ありがとうございました!」
説明を受け終わり、ダイアスたちの報告が終わるのを待つことにしたので適当に待つことにした。
ふと今さっき渡されたギルドカードを眺める。
(ちゃんと【魔法強化】でギルドカードが作れたな。)
これがなんとかして今日中にギルドに来たかった理由だ。
月曜日の能力を【魔法強化】にして今日中にギルドカードを作成する。これが女神様と話し合いで決めたことだった。
これなら普段からそこそこ魔法が使えてもそんなにおかしくないだろうという話だったのだが。
(思ってたより実用性のある魔法を使える人が少ないってことには驚いたけど。魔法使い全体でランク4が約6%、戦闘魔法レベルのランク5で約3%ってところか。)
まあ悩んでもしょうがない、ちゃんとギルドカードも作れたしよかったと思う。全部が上手くいくわけがないのだから。
(よし、今日は飲もう。この世界の酒も気になるし、よく考えたら転生してから何も食べてないからお腹もすいたし。今日くらいは無駄遣いしてもいいだろう。)
ちなみにだがお金はある。さっきギルドカードを作る時の手数料もちゃんと払ったのだ。
(転生する時にちゃんと女神様にお願いしておいたらズボンのポケットに入れておいてくれて助かった。)
お金だが銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨の順に10倍の価値があるらしい。
ポケットに入っていたのは金貨が1枚でありギルドカード作成の手数料で銀貨2枚を払ったので残り大銀貨が9枚と銀貨が8枚ある。
(うん、物価も覚えないといけないしな。料理や酒の値段を見て勉強しないとな。仕方がないな。)
未知なる異世界の料理に期待を寄せながらダイアスたちの報告が終わるのを待つのだった。
金貨1枚ポンとくれたぜ。




