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曜日替わり能力  作者: 向風
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メンバー募集の条件案

夜、イオルとのお話。

今夜の話題はパーティメンバーの追加について。


「で、実際のところジンさんはパーティメンバーの追加については賛成なの?」

まずイオルからの質問。


「うーん、そうだな。…俺の考えとしてはどっちでもいい。ってとこかな。」

正直な意見として言ってみる。


「あれ? そうなの? ユーンはジンさんも増やすのには問題なさそうって言ってたけど。」

「うん、別にパーティメンバーが増えるのがいやってわけじゃないからね。一緒に冒険者をやる仲間が増えるのはいいことだとも思うよ。うちはユーンさんが一週間のうち水曜と土曜しか参加できないからそれ以外の日は俺とイオルの2人で依頼をやることになるっていうのもユーンさんとしては心配なんだろうし。」


「うん。でもジンさんとしては絶対にメンバーを増やすべきってわけでもない感じ?」


「そうだなぁ、増やすとするなら慎重にって感じかな。イオルはどう思う?」

今度は俺の方からイオルに質問してみる。


「んー、私もジンさんとほぼ同意見、かな。このまま現状維持でもいいし、もしパーティに入りたいって人がいたらその時考えるみたいな。」

なるほどね。


「て、ことは俺たちの意見は現状維持で今後出会いがあればその時考えるってわけだね。」

「うんうん。」

「で、ユーンさんはパーティメンバーを増やすべきと。」

「そだねー。」



「ちなみにイオルがそう考えた理由を聞いてもいい?」

「うん、いいよー。」

そう言ってくれたのでイオルの意見を聞くことにする。


「私もジンさんに出会う前、って言ってもまだ出会って2日目だけど…。私もね、一応ちょっとだけ探しては見たんだよね。流石にずっと1人ってのも無理があるとは思ってたし。」

「その感じだとうまく行かなかったってことだよね?」

実際、俺と組む昨日までは1人だったわけだし。


「うん。でも探してたって言っても自分から話しかけたりってのはできなかったけどね。ギルドでパーティ募集してる人達を覗いてみたりとか、あと1人でいると結構話しかけてくれる人たちもいたんだけどね。」

「まあイオルは目を引くだろうしね。」

「そうかな? まあそれで探してはみたんだけど…。結果的には全部ダメだったかな。私からお断りしたり、向こうから断られたり色々だけど。」

「ん? イオルから断るはわかるけど、話しかけてきたほうが断るってどういうこと?」

話してみて合わなかったってことだろうか? 


「私からお断りしたのは明らかに私より冒険者ランクが高い人だったり、あとは、ちょっと合わないかなって人たちは断ったりしたかな。…ちょっとしつこく勧誘してくる人もいて大変だったけど。」

「あー、そっか…。」

まあ男ばっかりの冒険者だとパーティに可愛い女の子が欲しい、みたいのはあるよね。冒険者やってる女の子なんて少ないらしいし、多分そんな感じだろう。


「向こうから断られたのは途中で私の能力を話した後かな。使い道のわからない能力なんて持ってるやつはいらないって思ったんだと思う。ていうか言われたし。」

「あー、そっか。…イオルの能力めっちゃ有能なのになぁ。」

魔物の位置がわかるレーダー機能だぞ? それ一つでもメチャクチャ優秀なのに他にも色々出来ることありそうなんだぞ。


「えへへ、ありがとう。でも昨日ジンさんに教えてもらうまでは私自身、半信半疑で使ってたから自信持って説明もできなくて。それで息が長く続く気がするとか弱い魔物を追っ払える、とか言われても言われた方も困ったんだと思う。そういうのが続いたからちょっとパーティを探すのが嫌になってて1人で薬草採取とかしてたんだ。」

「なるほどね。」


パーティに華が欲しい、みたいな考えだけでイオルに声をかけた人が多かったのかもしれないが実際に命をかけて魔物と戦ったりすることがある以上は個人の戦力が求められる。

そうなると基本的な筋力や体力に乏しいと見られるイオルは厳しいと思われたのかもしれない。

だがこの世界には1人の人間につき1つの能力がある。

冒険者になろうとするような女性ならその能力も戦闘向きのものではないかと思って話しかけた人もいたのだろう。

だが結果は当の本人すらよくわかっていない能力。

そして能力名を聞いた冒険者たちも【人魚イルカ】と聞いてもさっぱりだったのだろう。

自分からイオルに話しかけておいて加入を断った冒険者を責められるだろうか?

いや、わざわざ使い道のわからない能力なんて持ってるやつはいらないとかイオルに言ったやつはめっちゃ責めるが。多分そいつのせいでイオルの能力の話した時にあんなに落ち込んでたんだと思うし。


でもイオルがその冒険者たちとパーティを組んでたら俺がイオルとパーティを組むことはなかったわけだしむしろよかったのだろうか? うーん、こういうのでよかったと思うのは微妙だな。


「ジンさん? どうしたの?」

「ん? あ、ごめん、なんでもないよ。」


無駄に考えこんでしまっていた。うん、イオルは今、俺とパーティを組んで目の前にいる。それでいいじゃないか。


イオルの考えと理由は聞けた。次は俺の番かな。



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