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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

初恋 シンデレラ

作者: ももっち

 私は歌が大好きだ、だって歌って自分の気持ちを歌で表してあるから 「これは自分の歌なんだ」って思うからいつも歌うとなんだかとっても気持ちいいんだ!青空 あおい11歳 複雑な年の女の子です。

 1

 キーンコーンカーコーン キーンコーンカーンコーン 6年生の春になってうちの学校に転校生がやってきた「転高生を紹介するわ、天童寺 翼くんです。みなさん仲

 良くしてくださいいね」

「天童寺 翼です、よろしくお願いしまっす。」

「ふーん転校生か今頃ねぇ」と私が思っていると、先生が言った

「じゃあ席は、あおいさんの隣ね」

「えっ私の隣!」 そして翼くんがとことこ歩いて来て私の隣に座った

「翼くん、よろしくね」と小さい声で言ったが、翼くんは何も言わなかった。

 それから授業が始まって、休み時間になったらもう、すぐにタイムセールで翼くんの机を女子たちが囲んで「翼くん、翼くん」って女子たちが

 騒ぎます。そう翼くんはカッコいいから特にあの焦げ茶色のくせっ毛の髪が特徴かな、メアドとか好きなタイプとか女子が聞いてくるんだろうな、と思いながら聞いていると、翼くんは「そういうの受け付けないんで」って言った。うちのクラスの女子は「キャー!翼くん!」と相変わらず騒いでいる。すると後ろから

「あーおい!」と声がして振り向くと、さおりとさやかが立っていた。さおりとさやかはで私の大親友でさおりは、髪が長くて茶色い髪が特徴で、とっても優しくて、料理が上手いんだ、さやかは、黒い髪で、ツインテールが特徴で元気いっぱいで運動神経バツグンなの!

「ちょっと、どいてくれる?」とキツめで言って女子の中に入って言ったあの子は梨華ちゃんって言って梨華ちゃんは女子の中リーダー的存在の子で、家がお金持ちのお嬢様なの、男子の転校生が来るとこうやって女子の中に入って「翼くん〜梨華と仲良くしよ〜」なんて言ってぶりっ子して男子を惑わすの、髪が短くて、下がくるって巻いてあるの髪はチョコレート見たいな色でいつも「小公女セーラ」見たいな可愛い服をいつも着ているの。私は、黄色いシャツにジーンズのオーバーオール。私は本当に女子力ないんだよね…ははは…

「なんだなんだこの騒ぎは?」と言いながら来たのは私と同じクラスのたくみ君。いつも成績優秀でこっちもかなりのイケメンなの、きっちりと揃ってるサラサラな黄色い髪で男子の注目の的。私はたくみ君とはまあまあ仲良しなんだよねただいつもあいさつする程度でそんなたいした関係ではないんだ。でも時々友達として一緒に帰る時もあるけどね、だけど女子に人気だから一緒に帰れる回数が少ないけどね。これは学校のみんな誰も知らないヒミツだけどね。だって見られてたら、みんな大騒ぎだもん。「あおい、翼くんすごい人気だね。それにイケメンだし、頭もいいしね」とさおりが言った。

 私は「うん、まあけどわたし興味無いしね」さやかが「このあとさおりと一緒に帰るけど、あおいも一緒に帰る?」

 私は「ごめん!今日ちょっと屋上で歌うんだ、だからごめん!」さおりが

「ううん、大丈夫あおい歌うの本当に好きだね」って言った。そして授業が終わって今から屋上に向かいます!

 2

 そう、私の趣味は、屋上で歌うこと。何故かってそれは亡くなったお母さんの歌を歌うため、そしたらお母さんも喜ぶと思うから。お母さんは私が3歳の時に事故で亡くなって、あまりお母さんの顔は覚えていないけどお母さんが歌っていた歌は覚えている。なんか不思議だな。そして私は屋上の階段を駆け上り、屋上のど真ん中に立って歌った、この歌を歌っていると悲しい事、苦しい事を忘れられるんだ。

 少し歌ってたら誰かが階段を上がって来る音がした、「ダダダダッ」勢いよく開いたドアの先には、なんと翼くんが、ハアハア息切れしながら立っているのだ。私はとっさに「どうしてここに?」って言ったら翼くんは、「お、お前の下手な歌が聞こえてきたから走って来たんだよ」な、なによそれ!それがひとに物を言う態度?しかも初対面の人に?私よりも身長が高いからって調子に乗ってるの?ならこっちも言ってやるんだから!「でも、これからどんどん上手くなるんだから!」翼くんは「さあ〜どうだかな」もう!なんなのよ!もうこんな奴無視して歌ってやるんだから!私は大きく深呼吸してまたあの歌を歌い始めた。すると翼くんが私の頭にぽんっと手を乗せた「ほんっとお前って歌下手だよなぁ」ドクン、 ドクン、心臓が飛び出しそう、だって男の子に触られたことないんだもん。いきなり私のあたまをくしゃくしゃにして言った「じゃあ俺がお前の歌を特訓してやるよ」えーっ!「なんでそうなんのよ!」「俺がお前の歌をもっと上手くしてやるって言ってんの!明日から特訓するぞ!」「だーかーらー!」こんな何気ない会話で今日が終わった。

 3

 それから 家に帰って、ベットに寝転んだ「あーもうどうなるんだろう、わたしの青春」それからすっかり夢の中にダイブしてしまった。夢の中ではいつでも歌っているけど、でも今日は違う夢を見たのその中には、梨華ちゃんがいて、梨華ちゃんが「翼くんに近ずかないでくれない?」って言った 。私は「どうして?どうして近づいちゃいけないの?」って言ったら梨華ちゃんは「だって私は翼くんのことが……」そこで目が覚めた。「夢?本当じゃなければいいけど…」それから宿題やって、晩ごはんを食べて、お風呂に入りながらあの夢の事を考えた。「あれは正夢なの?」とずっと考えていた。そしてその日は、さっき眠ったせいかなかなか眠れなかった。

 4

 朝起きて、顔洗って、朝ごはん食べて、この短い

 黒髪をピンクのピンで整えているときにふと鏡を見たそこには普通の私がいた。なんとなくちょっとだけ大人になったかなと思った。鏡の自分にウインクして、ランドセルをからって私は学校に向かった。いつもどうりに学校に行って、いつもどおりに友達と話して、授業を受けて、それまでは普通で翼くんは学校のときは全然話さなかった。だけど放課後また屋上に向かった。さおりとさやかの許可を得てね、屋上に行くと翼くんが屋上の端に座って空を見ていた。「遅いぞ、あおい待ちくたびれたぞ!」私は、「ごめんごめん、てかなんで呼び捨て?本当に特訓するの?」すると翼くんは私の肩をポンっと叩いて「別にいいだろ、て言うか早く特訓するぞ!」私は「じゃあ私もこれからは翼って呼ぶからね!」そこから私と翼のヒミツの特訓が始まったのです!「これから歌う歌はレインボーだ!」ああ、あの有名なあの曲ね。「まず俺が歌うからよく聞いとけよ!」「うん。」特訓する歌を歌う翼は、前音楽のクラブに入ってて翼の歌はとても上手くて思わずうっとりしてしまうの、翼はこの音楽にやりがいを感じてるんだって。だから私も上手くなれるように頑張らなきゃ!「そこ最後フォルテ!もっと根強く!」 「はっはい!」とても厳しいよ〜でも翼といる時間はとても楽しい!もっと翼の事を知りたい!好きって事ではないけど友達としていきたいな。「あのさ、あおいってさて俺がいなかった時もこの屋上で歌ってたのか?」

「うん、いつもここでお母さんの思いでの歌をね。3歳でお母さんが事故で亡くなって顔は覚えてないけどでも歌だけ覚えてるの不思議でしょ?」すると翼はこう言ったのだ「俺も2歳のときに親父がガンで亡くなってみんなには親父はいるのになんで俺にはいないんだって思った。だけど仲間がいるんだなって安心した。」翼はそんなこと抱えていたのか、私、全然知らなかった。とその時、私の肩に翼の腕があった。そしてそのまま翼の腕に引き寄せられ翼の体の中にすっぽり入った。「ちょっと、」私は言ったが翼はその腕を離さずに逆にまた引き寄せる力が強くなった。翼の吐息が髪に当たる。「しばらくこのままでいさせて。」ドクドクドクドクドクドクドクドクもう心臓爆発!もう落ち着かない!

「もう!イラつくわ!あの子をじこくに落としめてやるんだから!覚悟しなさい!青空 あおい!」

 5

 次の日、学校でいきなり梨華ちゃんに呼び出されて、私は屋上にやってきた。梨華ちゃんからこんなことを聞かされた。「翼くんあおいちゃんのこと本当は、大っ嫌いなんだってこの屋上ではいつも優しくしてるけど本当はあおいちゃんのこと飽き飽きしてるんだって梨華聞いちゃった〜あと昨日翼君とハグしてたよね〜」「えっ、なんでこの屋上のこと知ってるの?」と私が聞くと梨華ちゃんは「だってこの屋上ってどこかでも見えるのよ、放課後ずっとイチャイチャしているのをずっと見てたのよ。もう嫌で嫌でたまらなかったのよ!、だからもう今後一切翼くんに近ずかないでくれない?」私は「私は翼とはイチャイチャしてないし、あれは翼がしてきた事で…それになんで私は翼に近ずいちゃいけないの?」って言ったら梨華ちゃんは「嘘おっしゃい!しかもその呼び方!馴れ馴れしく翼だなんて、私は翼くんのことが好きで好きでたまらないのに」梨華ちゃんは翼の事が好きだからこんなに一生懸命になれるんだ。私はこんなに誰かに一生懸命になるなんてすごい事だなと思う。「わかった、もう今後翼に近ずかない。」梨華ちゃんは「裏切ったらどうなるのか分かってるよね?あとこの事は翼くんには絶対に言わないでね、言ったらどうなるか、ね?」「うん分かってる」と私が言うとにたあっと笑みをうかべ屋上の階段を駆け下りていった。私はどっと疲れがたまってその場にしゃがみ込んだ。「はーひどく疲れた」と言って青空を見ていると、さおりとさやかがハアハアと息切れしながらやってきた。「ハアハア…大丈夫?あおい?さっき廊下であおいが屋上に行く姿が見えたから何かあったのかと思って」心配して二人一緒に急いで来てくれたんだ。私は涙がポロポロ出てきた。なんでなんだろうこの気持ち、もう止まらなかった、もうどうしようもなかったんだ。「あおい、何かあったのなら私たち相談して」私は梨華ちゃんが言った事を全部話した。あと屋上であった事も、もう翼と一緒にいられない事もさおりは「よしよし、大丈夫だよ。」と言って頭を撫でてくれた。さやかは「でもこれからどうするのかだよね」と言った。確かにこれからどうするかを考えなくちゃいけない、三人で悩んでいると、さおりが言った「あおいこんな事聞くのもなんだけどあおい、翼くんのこと好きなの?しかもそんな普通の女の子に抱きついたりしないよ!普通。多分翼くんあおいのこと好きだよ!」って私は「どうなんだろう、好きなのかわかんないんだ。だけどあれはなんでしたのか……しかもそんな翼が私のことを?えっ?」するとさやかが「お姉言ってたよ、相手がいなくなると恋しくなったり、もっと相手の事を知りたいと思うんだって」そうか、さやかにお姉さんがいたんだっけ、私たちの大先輩なんだよね。私はやっぱり翼の事が好きだったのかな、でもまだ分からない本当に好きならもうきずいてるはずだよね。なんなんだろうこのモヤモヤ、私どうすればいいの? その日は、屋上には行かず、さおりとさやかと一緒に帰った。なんでかってそれは、こんなモヤモヤした気持ちで翼と一緒にやるだなんてなんか嫌だから。それに、あのこともあったしね。夜、夢の中ではいつも通りに歌を歌っていた。だけど何故か私は泣いていた。なんでだろう、悲しい事があったのかな?でもあの夢が本当にあったからもしかして……ね、そんな事ないよね。

 6

 学校で翼と話せない日が何日も続いてもう3日目、(ていうかたったの3日だよ?)私は廊下で考えた。なんだか翼がいないととっても、とっても寂しくて、悲しい、恋しいなんでだろう。もしかして私、本当に翼のことが好き……

「おーい、青空ー!」とその声に振り返るとたくみ君が走ってこっちに向かって来ている。

「たくみ君どうしたの?」

「ちょっと話があってさ」でそれで中庭に呼び出された。

「話って何?」って聞いたらたくみ君は深刻な顔でたくみ君は言った。

「お前、翼って奴と付き合ってるんだってな」

「えっ、何言ってるの?たくみ君。付き合ってなんかないよ?どうして?」たくみ君は

「嘘だろ、梨華が言ってたんだ!屋上で昨日抱き合ってたって聞いたんだよ!」

まさか梨華ちゃんがよりによってたくみ君に言うなんて、するとたくみ君がこんなことを言ったのです。

「でも最近、あんまり喋っていないんだろ。翼じゃなくてさ、俺にしろよ」えっ?どういうこと?

「いきなり言ってもわかんないよな。改めて言います、俺はあおいのことが好きです。俺、お前が1年生の時から、お前を見た時からいや、お前の歌を聴いた時からそう思ったんだ。俺が女子から人気なのは知ってる。だけどこの気持ちだけは押さえられないんだ。お前のことが本当に好きなんだ!」と言って私を抱きしめた。どうしよう、何も言えないよ、心臓がバクバクした。私のことを好きでいてくれるのは嬉しいけど、でも、私は、「返事は今じゃなくていい、後からでいいからゆっくり考えろよなじゃあな」そういうとたくみ君は腕の中から私を解放して、中庭から去っていった。たくみ君ごめんなさい自分の気持ちに正直になれなくて、でも私はやっぱり翼のことが好きなんだ。すると、「あれ〜?あおいちゃん、たくみ君のことが好きなんだ〜」後ろから声がした。「梨華ちゃん!今の話聞いてたの?」梨華ちゃんは「本当は聞くつもり無かったんだけどね、でも梨華が翼くんをもらえるチャンスだ!って思って聞いてたんだけどね。」私は「梨華ちゃんが言ったんだよね、私と翼が付き合ってるって嘘を」梨華ちゃんは「そうよ、私が言ったのよ。あの人ったら言ったらすぐにどっか行っちゃってさ〜」「ひどい!人を兵器みたいに使っていいと思ってるの?」梨華ちゃんは「だって、自分が何をするかなんて自分の勝手でしょ」やっぱりひどいよ。よしここで言っておくか!「私、やっぱり翼のこと好きだった。言っとくけど翼は、そんな人を兵器のように扱う人は嫌いだと思うよ」と言って中庭を去った。これでいいんだ、と私は思う。

7

教室に帰って本を読んだ。何の本かって?それは「シンデレラ」という本。私は本っていうのもなかなか嫌いじゃない。まあシンデレラって大体みんな絵本を想像するけどこれは小説。こういうのって憧れるよねー。そしてチャイムが鳴って先生がこんなことを言い出したのだ「来週の日曜日に授業参観があります。そこで、みんなで劇をすることになりました。皆さんでする劇のお話を決めて下さい。」すると梨華ちゃんが「はいはーいシンデレラがやりたいで〜す!」梨華ちゃんが言うと女子みんなが一斉に「さんせーい!」って、えっ?この歳でシンデレラ?ちょっと恥ずかしいんですけど。男子たちは「えー」 「今頃シンデレラ?」と言っている。しかし梨華ちゃんは「先生!シンデレラに決定でーす!」そして先生も押されるように「じゃあシンデレラで皆さんいいですか?」「梨華はいいと思いますけど、みんなはどうですか〜?」女子は「賛成で〜す!」と言っているが男子はというと「まあ、別に俺たちはどうでもいいけど」あらら…きまちゃうのね…「じゃあシンデレラに決定します!」じゃあ役を決めなきゃね。当たり前だけど、この後役決めが行われた。役では、なぜかシンデレラが私で、意地悪なお母さんは梨華ちゃん、意地悪なお姉さん役はその他の女子の二人で王子役がたくみ君で、魔法つかいがさやかとさおりで、 ネズミがその他の男子二人でトカゲは翼だった。その他の女子と男子は舞踏会にいる人たちという事で、ナレーションが先生になった。本当は梨華ちゃんはシンデレラが良かったみたいだけど翼が「あおいちゃんをシンデレラに推薦します。」って言うから…それに翼が「あおいちゃんは歌が上手いので、劇で歌を歌うというのはどうでしょうか?」っていうし…それに王子がたくみ君だよ!告白されてるから緊張して上手く出来るかどうか分からないし、今日は久しぶりに屋上に行こうかな。二人きりになりたいしね。でも梨華ちゃんが何を言うか…そして授業が終わって屋上に行こうかなって思って机から立ち上がったら翼と目があった翼は誰も見ていないかを確認するようにあたりを見回すと目で「屋上に来い」って言っているようだった。私は首を縦にコクンコクンと縦に振った。もちろんさおりたちには許可をもらってるよ。

8

そして、屋上に向かうと、翼があの時と同じように屋上の端で座って青空を見上げている。そのすがたを見て私はなんだか泣きそうになる。その顔がとても悲しそうだったから。その顔を見ると私は胸がキュッとして、今すぐ抱きしめて慰めたくなる。私は翼が好き、だからなんだ。すると翼が気付いて「よし、劇で歌う歌の練習するか」と言って立ち上がる。「で、私の歌う歌はなんなの?」と翼に聞くと翼が音符のいっぱい書いてある楽譜を差し出した。「これ楽譜だよね?私読めないんだけど。」「お前、楽譜も読めないでずっと歌ってたのか?ふっ笑える」「じゃあ翼は楽譜読めるの?」「当たり前だろ?だって前、俺は音楽クラブ、に入ってたんだぜ、読めない訳ないだろ?」「じゃあ読んでよ。」「わかった。じゃあ歌うからよく聴けよ!」翼が楽譜に書いてある曲を歌った。とても滑らかでうっとりする。「すごい!これ誰が作ったの?」「先生の友達が前、作曲家だったらしくて、それでその友達この話したらすごくその人、気合い入ったらしい。」「つまり、先生の友達が作った訳ね」「そういう事だ!早速練習だ!」翼とすると本当に楽しい、これだったら劇でもうまくいきそうだよ!明日から劇の練習が始まるんだ!頑張るぞ!

「これで、練習でもバッチリ歌えるな!」「うん!ありがとう翼!」「そういえばさ、なんで最近ここに来なくなったんだ?」「そ、それは……」梨華ちゃんに言われたから避けてたとか言えないし…「最近、予定が詰まってて…ね」そしたら翼は真剣な表情で言った。「嘘…だろ?本当は違うんだろ?」「えっ?」「わかってんだよ、たくみの奴から告白されてることも、梨華からなんか言われれてたこともな」「嘘、知ったの?なんで?」翼は「だって、あおいが心配だったから」うっ…

9

その次の日、一時間目から二時間目まで劇の練習になった。最初のシンデレラと意地悪なお母さん、お姉さん二人と一緒にいるシーンの練習が始まった。今日は言葉だけで、もちろん私の歌の練習も入っていた。翼がもう大丈夫だと先生に言ったから…だから私は妙なプレッシャーを受ける。私が歌う時は、意地悪なお母さんと意地悪なお姉さん二人が一緒に舞踏会に行った時に、シンデレラがお母さん達を羨ましむように歌えって翼に言われた。私も頑張るぞ!歌った後みんなが「おー」「すごーい!」って言ってくれた。ちょっと照れたけど、翼が一緒にやってくれたからこの劇で歌えた。本当に嬉しい!劇の練習が終わった時、梨華ちゃんが小さく小声で「主人公だからって調子に乗るんじゃないの」ってそんなこと気にしなーい!そのあと先生がこう言った「シンデレラの劇の道具についてです。」「例えばシンデレラには変身する前の服と、変身した後のドレスも要りますし、意地悪なお母さんやお姉さん二人の服も要ります。それに、王子の服も要りますし…」先生も気合が入ったせいか話がチョー長い、長すぎだよ。それに私、女子力もないのにドレス着るとか、どーしよう…「衣装の準備や小物の準備など誰かやってくれる人はいませんか?」「はい!先生!服の準備は私がします!私のお母さんはファションデザイナーです。だから出来ると思います。」とさおりが手を挙げた。そうそうさおりのお母さんは有名なファションデザイナーなんだっけ、一回会ったことあるけどすごく綺麗で綺麗で…「さおりさんが一人いますね、他にはいませんか?」しかし誰も手を挙げなかった。「じゃぁ衣装はさおりさんで決まりね。次は…」それから小物は先生、大きいものはみんなで作ることになった。帰る時にさおりが「今日は一緒に帰ろう!ドレスのデザインも話合いたいし」「うん、そうだね」ということで、一緒に帰ることになった。「デザイン、どうする?さおりどう?」「うーん、やっぱり派手で行きたいなー」「えー別ドレスなんてどうでもいいじゃん」で私が言ったらさおりは「いやいやどうでもよくないよ、ドレスはシンデレラの見せ場だよ!これを見せないでどうするの?」さおりのファッションへの熱意がすごい…「それに翼にもかわいいって言って欲しいでしょ」ギクっ「う、うん」それで話し合った結果、ドレスの色は水色で周りにキラキラがついてて裾にはフリフリがついてるそんな夢のようなドレスになった。「すごく豪華になったね」と私「うん、あとは頭にティアラをつけて…完成!」おーすごいいつものオーバーオールとは全然違う!「後はサイズだね、あおい、サイズ何着てる? 」などといろいろな質問を聞いてきた。「明日みんなにも聞かなくちゃね」「そして私たちの魔法使いのもね!」そして私たちは別れた。楽しみだなと思いながら。

10

次の日、さおりはみんなにいろいろ聞きに言った。男子の中にはめんどくさがる人もいたけど、でもさおりのファッション愛が許さなかった。すかさずズバズバ聞いていった。「よーしこれで皆の服が作れるよ」授業の時間に劇の道具を作る時間を設けられた。そして小物も出来上がり、みんなでかぼちゃの馬車やお城などを 作った。みんなで言い合ったりしたけど、ずいぶん綺麗にできたな、とみんなで喜び合った。練習もそれなりに頑張った。服も出来上がり、そして2日、3日、4日が経ち、ついに本番がやってきた。心臓ドクドク足ブルブル膝ガクガクの病に襲われた。どうしようと思っていると翼がやってきた。その時には翼もう衣装に着替えていた。トカゲの衣装少しかっこよかった。「そ、その衣装かっこいいね、やっぱりさおりはすごいや」「お前も早く着替えて来いよ、お前の衣装姿見たいしさ」とボソッと言った。「わ、分かった着替えてくる」そう言って急いで着替えに行った。「よしできたよ!」鏡を見るといつもと違う自分がいた。「うわーすごい!」「翼にも見せてくれば?」「うん!」そして私は走った、そこに翼とたくみ君がいた。「 2人とも何してるの?」「あの告白のことを話してたんだ。」とたくみ君が言った。「今日、返事返してくれないか?」と言われた。私は「わかった。じゃあ劇が終わったらね。あと翼も来て、話がある」「分かった」「もうすぐ本番の時間だ!早く体育館に行かないと」と私が言った。そしてみんなで走った急いで体育館へ!

そして本番十分前…

どうしよう…緊張してきた…すると翼がみんなに見えないところで私の手を握った。「大丈夫、自分に自信を持て!深呼吸して落ち着け」「う、うん」そしてなんとか落ち着いた。「ふーありがとう」「いや、お互い様だ!」そして本番が始まった…

11

「昔々あるところにかわいそうな女の子がいました。その子はシンデレラと言う名前で意地悪なお母さんと意地悪なお姉さん2人と暮らしていました。ある日、意地悪なお母さんたちの家のところに舞踏会の招待状が届きました。お母さんとお姉さんは大喜び!シンデレラもちろんいきたかったですが、お母さんが連れて行ってくれませんでした。「お母様お願いです。舞踏会に連れて行ってください!」「だめよ!あなたの服は汚れていてとてもじゃないけどいかせられないわ。それにあなたはこの家の家事係りよ!誰が行かせるものですか!」「そうよ!そうよ!そんな服じゃ来れないわよ!」「そんな…」「じゃあねかわいそうなシンデレラ〜オーホホホホホ」「しくしく、しくしくいいなぁ今頃お母様たちはどうしてるかしら?」そして私が歌を歌う時が始まった。しかし緊張のせいか声が出ず、どうするのか分からなくなってしまった。すると翼が影で小さな声で「深呼吸を忘れないで!」て言ってくれた。そして大きく深呼吸し、そして私は歌いきった。そしそうしたら2人の魔法使いが出てきました。「お嬢さんこんなところでどうしたの?」「舞踏会に行きたいけど舞踏会に行くドレスがなくて」「それなら私たちの任せよ!」「まずはドレス、マジカルマジカルチャーミング!ドレスよでーてこい!」「わあー!」「次は私!次は靴ねマジカルマジカルチャーミング!ガラスの靴よでーてこ来い!」「すごい!」「まだまだ!マジカルマジカルチャーミング!かぼちゃの馬車やいろいろでーてこい!」「すごい魔法使いさんありがとう!」「いえいえこんなのお安い御用、でもシンデレラ、この魔法は朝の12時までにしかもたないわよ 、朝の12時までには帰ってこないと魔法が解けてしまうわ」「わかったわ魔法使いさんでは行ってきます!」こうしてシンデレラは舞踏会のあるお城に行きました。そしてお城につきました。「姫様お手を」と言ったのは翼だった。私は翼の手をとって馬車を降りた。お城に行くと、みんながダンスをしています。そこにかっこいい王子様がいました、「お嬢様、私とダンスしていただけますか?」「はい!よろこんで!」それから王子様とシンデレラはお城でダンスをしました。そして12時の鐘が鳴りました。シンデレラは帰らなくてはなりません。「すみません王子様!私はこれで失礼します!」「待ってくださいまだお名前は聞いておりません! 」シンデレラは急いで走りました。しかし、階段降りる途中でガラスの靴を落としてしまいました。「あっガラスの靴が…」そしてシンデレラ走り出しました。そして馬車に乗り込みそのまま家に帰ってしまいました。「これは私と踊った女性が落としていた靴です。明日靴の持ち主を探さなければ」そして次の日、王子様は、街に出かけました。しかし靴の入る女性は見つかりませんでした。そしてついにシンデレラのところに来ました。シンデレラが靴を履くとぴったり入って、汚く汚れた服が、また舞踏会に着ていったドレスに変わりました。そして王子様とシンデレラは幸せに暮らしたとさ。

終わった!その時の私は感動でいっぱいだった。

12

そして劇が終わって、屋上に行った。自分が気持ちを伝えなくちゃ。走って階段を駆け上り、ドアを開けると2人はもう屋上に来ていた。「じゃあ聞かせてくれ、あの返事を」私は思い切って言った。「ごめんなさい。たくみ君の気持ちは嬉しいけど、私は翼が好きです。だから友達としていきたいです。」「そうか、おれふられたのか…」と言って屋上を出て行った。ごめんね、たくみ君。「お前、俺のこと好きだったのか?」「うん」翼はいきなり抱きついてきた。そしてこう言った。「俺も好きだ、付き合って下さい!もう、離したくない」私は涙ぐんで「はい!」って言った。

これで私の恋の物語は終わりです。私と翼の未来はどうなるかわからない。だけど、これからもっと翼のことを知りるために頑張りたいな。青空 あおい11歳、初めて私が恋をしました。

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