99. スズキノヤマ帝国 パララ(5)
「痛い!痛っ!」
ローズは飛び道具の攻撃を受ける時の練習をしている。暗部のガレーとエトゥレの協力で、今、彼らが投げた飛び道具をひたずら回避する練習の最中だ。彼らはスズキノヤマ国の一流の暗部隊員だから、当然飛び道具なんて得意のだ。百本の飛び道具投げたら、ほぼ100%も命中する。だから当たりそうな時に棒で受けたり当てたりするけれど、とても難しい。
念のため防具を着て、バリアー魔法をかけているけれど、すごく高い確率で当たってしまったのだ。怪我がないが、当たると結構痛い。目が見えない今の彼女にとって、この訓練が結構きつい。一瞬で感じた気配のあと、飛び道具が数本も飛んできた。複数が飛んでくると回避しきれなかった。防衛用の蔓を使えば飛び道具を防ぐことができるけれど、今はその防衛用の蔓を封印している。なぜなら、木の精霊である母がくれたこの四つの蔓は魔力に依存しているからだ。ローズはできるだけ魔力に依存しないように、地道な訓練を頑張っている。
「今日はここまでだ」
ガレーの指示が出た。ローズはもうへとへとで、疲れすぎて立ち上がることすらできなかった。駆けつけてくれたガレーは回復魔法をかけた。
「また明日もお願いします、ガレー先生、エトゥレ」
「良いですよ」
「敵が全力で私に向かって飛び道具を投げたら、私が無事でいられないわ」
「そうですね。今のローズ様だと、一人にすることも危ないと思います」
ガレーが言った通りだ、と彼女がうなずいた。
「ローズ様、周りを頼って下さい。リンカさんもハインズもエファインも必ず周りにいるから声をかけて下されば必ず来ます。私やエトゥレが近くにいたら、必ず力になりますが、暗部の仕事ゆえ、おそばにいない時がありますが・・」
「うん、分かった」
「殿下もお忙しい方なので、今日のような留守も多々ございます。ローズ様の身にもし何があったら、殿下はきっと・・」
「うん、分かった」
本当にエフェルガンの言った通り、ガレーは過保護だ。初めて会った時と違って、ガリカで起きた誘拐事件で術にかかったガレーを解放して助けた以来、彼はローズに対して、とても親身的で、過保護だ。ローズの健康状態も良くなかったけれど、患者と医療師以上に、時に親子のような感覚もある。年齢的にオレファやハティと変わらない気がするけれど、見た目は若い。だってエフェルガンが八歳の時に、彼はもうすでに皇帝陛下直属の暗部で医療師だったから、恐らく今は中年ぐらいの年齢だとローズが思う。本当にこの世界では見た目が若いと思った者が多い。ロッコもそうだし、ダルガも、モイも、ガレーも・・実はリンカもそうだと思うけれど、・・猫だから年齢が分からない。きっと魔力と関係があるのだと思う。だって父であるダルゴダスもそうだから、とローズは思った。老将軍だと言われても、肌もきれいだし、しわがなく、体も元気で強い、まったく衰えてない。ちなみに彼はずっと年下の母と幸せな結婚生活をしているし・・若々しい父である。
うらやましい、とローズは思った。
「ローズ様、これで魔法が終わりました。まだ痛みますか?」
「ううん。ありがとう、ガレー」
ローズは慌てて、首を振った。
「どうしたのですか? さっきからずっと黙っていて・・」
「ううん。ガレーのことを思っただけです」
「私はどうかしたのですか?」
「ガレーってすごいなと思った。医療もできて、暗部技もできて、それにとても若々しい」
「ははは、殿下がお聞きになったら、大変嫉妬してしまわれますよ」
ガレーが嬉しそうに笑った。
「あはは、そうだね。でも私は本当に尊敬している。エトゥレもすごいし、あんなにあちらこちらに行ったり来たりして、文句一つも言わないし・・」
「仕事ですから、姫。深く考えなくても良いですよ」
エトゥレは笑いながら答えた。この若い暗部隊員も実はとても優秀な人だ。エファインと同じく無口だけれど、ローズたちをいつも影で守っている人なのだ。
「仕事でも、やはり素晴らしい者は素晴らしいのです。ハインズとエファインもそばにいて、私はとても助かっている」
「その言葉で、ありがたく存じます。ロッコ殿の気持ちが、とてもよく分かります」
「ロッコか・・元気にしているかな」
「どこかで元気にしているのでしょう。彼はとても強い人ですから」
「うん。さて、朝餉を食べます。おなかが空いた」
「はい。参りましょう」
ローズたちは屋敷に向かって歩いている。エフェルガンが庭にある小道に、手すりを設置してくれたおかげで問題なく岡の上にある屋敷へ登れるようになった。最近玄関の位置や階段や屋敷にある部屋の位置も覚えるようになった。両目を失って、三週間ぐらい経って、少しずつ普通の生活を取り戻せるようになった。侍女メイリナもとてもよく世話をしてくれて、助かっている。リンカも猫らしく、いつもそばにいて、とても支えになっている。
エフェルガンとケルゼック達は今首都に戻っている。彼は皇帝との緊急会議と中央図書館にアカディアのことを詳しく調べたいと言った。また天文学の専門家と会議があるらしい。ガリカの天文学の学校や天文台を作る話もあるけれど、二つの月の同時の満月の時期を詳しく聞くためだ、とガレーは説明した。
そういえば、先週フォレットから荷物が届いた、とローズは思った。その荷物の内容はローズの練習用の剣と皇帝から頂いた雷鳥石のベルト飾りだった。飾りが二つあって、一つは彼女に、もう一つはエフェルガンのものだ。一つの雷鳥石から二つに切ってきれいな輪っかにはめて、丈夫な小さな鎖と皮で固定されている。この飾りはベルトの前で、左腰辺りに付けるのが一般的だとエフェルガンに説明された。とてもシンプルな飾りだ。エフェルガンの目を借りて見たところで、光り輝く雷鳥石がその輪っかにとても合う。シンプルながら上品な仕上がりだった。エフェルガンはその日から毎日そのベルト飾りを身につけている。ローズも服装に合わせて付けるようになった。輪っかには細かい細工があって、二つの飾りを重ねると一つの玉になる。二つで一つ、一つで二つ。ローズたちにとって、とても意味が深い物となった。
一人で朝餉を取って、ガレー達と一緒にまた気の練習をする。今度は第三の目を鍛える練習だ。リンカの話によると、額には第三の目が存在している、という。リンカがいた世界では、仙人と呼ばれる優れた能力を持つ人たちが、この第三の目を持っているらしい。この第三の目を開眼すれば普通の人が見えないものが見えるようになるという。ただ、開眼するための訓練が必要だ。心の目なので、魔力を額に集中しながら、心静かに、自分自身と対話をしなければいけない。これは覚醒になるため、当然結界の中でやらなければいけない。とても大変な修業だけれども、目が見えない今のローズにとって、生き延びるためにも、この第三の目が必要だ、とリンカが言った。
ただこの第三の目が魔力に依存しているため、魔力の制御が必要だ。ローズがこの修業をやり始めてから二週間経ったけれど、未だにコツをつかんでいない状態だ。第三の目が開眼しているような・・していないような・・見えるような・・見えないような・・はっきりと分からない。焦ってしまったローズに対して、リンカは冷静にするようにと指示した。やはり簡単な修業は存在しないのだ。こつこつと頑張るしかない。
午前中の修業が終わり、昼餉の後、ローズ達は海岸に行って遊びに行った。ボール遊びや砂の城遊びも泳ぐのも訓練の一環だ。気分転換になるけれど、実はこれが重要な訓練だ。ボールが来る方向が分かるようになった。体の回りに常に気を回し、その気の「範囲」に入ったものや人を察知すれば対応できるようになった。ローズがボールが来る方向と高さなど分かるようになった。だから目が見えなくてもボール遊びが楽しめるようになった。
砂遊びのおかげで指先が器用になった。作った形はセンス次第だけれど、道具や城の位置が触ると分かるようになった。最初はぐちゃぐちゃだったが、最近は頭の中にあるイメージ通りに作れるようになった。指先に気を回して集中しながら頭の中にある図形を一つずつ認識しながら形を作っていく。とても地道な作業だ。でもこの訓練が必要だとエフェルガンが言った。両目がないなら、体全体で周りの物や動きを把握すれば、普段の生活が少し楽になる。とても繊細な技であるが、こつこつと毎日訓練している。
夕餉の時間になる前に、少し戦闘魔法の訓練をする。今回は気を体の周囲に回す訓練だ。ボールの遊びの延長番のような感じの訓練だが、飛んでくるのがボールではなく、飛び道具だ。当然、防具とバリアー魔法を付ける。そして暗部二人が全力で、手加減なしに飛び道具を投げてくる。魔法を使うとローズにとって、比較的に楽だ。もともと魔法と組み合わせの訓練をしてきたので、この感じの戦闘はなれている。魔法なしだとあまりにも無様だったが、魔法を使うとガレーとエトゥレの攻撃に対して互角に戦えるようになった。
しかし、厳しいリンカは魔法なしでも、魔法ありの戦いと同じように互角に戦えるようにしなさい、と言った。難しいよ、とローズが汗をかきながら動いている。目が見える人でさえ、この二人が相手となると、死に至る戦いなのに、目が見えないローズがどう応戦すれば良いのか悩みの種だ。
訓練が終わって、再び屋敷に戻り、リンカと一緒に風呂場へ行った。最近侍女メイリナに手伝わなくても石鹸の場所が分かるようになった。疲れた体を癒やして風呂を楽しんだあと、夕餉を食べる。一人で食べるのが慣れているが、やはり寂しい。
最近お皿の位置やコップがどこにあるのか分かるようになったんだ。手に気を回して常に探知魔法を身につけるようになった。エフェルガンに自慢しようと思ったが、本人がまだ首都から戻ってこない。
食事の後、相変わらずガレーが苦い回復薬を持って来た。しかし、彼は必ず何かの甘い物も持ってきてくれるから、以前よりもローズがこの時を期待している。今日の甘い物は果物が入っているゼリーだった。とても甘くて美味しい!、と彼女が嬉しそうに食べている。
ガレーはこまめに毎回違う物を出してくれる。時にうらやましそうなエフェルガンの視線を感じたことがあるけれど、これも薬とセットなので文句を言えないらしい。すべての食事終えたら、また脈と熱が調べられて、そして目の周りに冷たい薬のようなものが塗られる、これは目蓋を保護するための軟膏薬だそうだ。花の良い香りがして、とても冷たいけれど、べとべとしない。塗られた後、ガレーが柔らかい布を巻いてくれる。
食事の後はリビングに行ってエフェルガンの楽器を遊ぶ。エフェルガンはいくつかの楽器を持っている。彼は音楽がとても上手だ。本当に器用な人で、うらやましいぐらいなんでもできる人だ。ギターのような楽器があって、使い方が分からないと言ったら、ハインズがそれを持って、教えた。ハインズはローズの手と指を少しずつ動かして教えたけれど、難しい。同じ楽器で、ハインズが奏でてくれた音楽がとてもきれいだった。
エファインは打楽器の方が上手だった。彼がその楽器でかなり陽気な音楽を演奏して、ローズが楽しい気分になった。この打楽器の使い方も教えてもらって、最近上手になったとガレー達に褒められた。
アルハトロスでは、悲しいぐらい音楽の文化が戦争とともに消えてしまった。楽器が使える人があまりいないというか、絶滅状態だと言っても過言ではない。それを聞いたガレー達が残念だと言って、いつかアルハトロスに音楽がまた聞こえるようになる日が来るこをと願っている。
楽しい夕方を過ごした後部屋に入って、寝る準備をすると、海の方から音がした。ローズの部屋の窓から海が見えるため、当然何らかな変わった音も聞こえるのだ。目が見えなくなってから、耳がとても良く聞こえるようになった。しかし、見えないため、確かめることができない。ローズは部屋の外に出て、リンカや護衛官達を呼んだ。ローズの言葉を受けて、直ちに暗部達が動いている。ガレンドラや衛兵たちも来ているようだ。しばらくして、ガレーが戻ってきた。
「海賊が襲って来ました!」
それを聞いたリンカは素早く人型になった。さっきまでローズの足下にいた猫がいなくなって、隣に人のリンカの気配に変わったのだ。
衛兵達も屋敷を守る体制になった。ガレンドラがてきぱきと指示を出している。本当に頼もしい執事だ。
リンカはローズの手を引いて、安全な場所に移動しようとしたけれど、ローズが断った。外では衛兵達が海賊どもと激しい戦っているのに、自分が隠れるわけにはいかない、と彼女が答えた。
海賊の数がかなり多いとエファインが言った。ひとまず安全なところにいてから、彼らは屋敷を放棄することを提案した。必要なら近くの村まで避難することも検討すると言われ、ローズのプライドが許さなかった。目が見えないからと言って、この屋敷を捨てて、逃げるなどができない、と彼女が言った。
なぜなら、ここはエフェルガンの大事な家だからだ。
彼は心を込めて作り上げた屋敷であって、彼の作品でもある。海賊ごときの奴らに、この屋敷が壊されるわけにはいかない。
「分かった。その覚悟があるなら私の背中に乗って」
リンカはそう言って、何かに変化した。触ると小さな猫ではなく、大きな猫(?)か虎のようだ、とローズが思った。ローズがリンカの姿が見えないことを残念に思った。リンカの背中を乗ると、彼女が高速で移動して、外に出た。ガレー達も一緒について来たそうだ。
「ローズ、あの海賊どもは良い訓練相手になるから彼らで試そう」
「何の訓練?」
「第三の目を使う戦闘訓練だ。私の指示に従ってね」
「はい、でも私がまだよく分からないんだ」
「実戦で分かるようにしよう」
「はい」
すると、リンカは何かの呪文を唱えてぴょんぴょんと飛んでいくようだ、とローズは思った。実際に、複数の魔法陣が現れて、リンカはそれらの魔法陣を登って行く。
「額に力を集中して、強く見ることを念じて、探知魔法も最大限に」
「はい」
リンカが難しい注文をしている、とローズが思った。しかし、彼女は言われるままに従った。すると体全体が光った。額が痛いほどの凄まじい力を感じる。息を整えていくと、「見る」ことを念じた。そして飛ぶことも念じて、ローズがリンカの背中から降りた。やはり彼女たちが空中にいるんだ。
けれども、リンカって空を飛べるのか?、ローズが首を傾げながら思った。
額に集中して、探知魔法を最大限に放ったら、すべてが頭の中に現れる。頭を周りに動かすと、周りの風景が見えるような感覚だ。これは第三の目が見せてくれているものかもしれない、とローズが驚きながら思った。
下の様子も海の上に浮かぶ海賊船が続々と海賊どもをこちらに送り込んでいる。屋敷に向かって火の玉を放つことも分かった。ハインズとエファインがローズの周りにいることも分かる。エトゥレとガレーはおそらく下で応戦中だ。
では、ローズがこれからどうするかと考えたら、リンカの次の指示が出た。なんとその海の上にある数隻の海賊船を破壊するように、と。
指示通り、気を集中して、大魔法をぶっ放す準備をする。
「自然よ、ローズが命じる:我に力を与えたまえ!」
ドーン!
凄まじい力が解放されて、ローズの頭の中に出てきた映像を頼りに狙いを定めている。
「サンダー・ストーム!」
穏やかだった海に突然雷や竜巻が起きて海賊の船を襲いかかる。パニックになった海賊達が頭の中で見えた。海に落ちた者は雷に打たれ悲鳴をあげながら絶命したのでしょう。
「アイス・ミサイル!」
とんでもないことを思いついてしまった。空に複数のミサイルの形のような氷を生成して、下へ落とした。それを当たった船がぐっさりと割れて沈没した。海岸に上陸した海賊達がパニックになって、慌てて逃げようとしている。
「ローズ、海岸にいる海賊どもに、念じて単体魔法の雷か火で撃ってごらん」
「え?同時に?まとめてドーン!じゃなくて?」
「そう」
「どうやって?」
「その第三の目でイメージして素早く狙いを定めて、魔法を撃つ」
「全部同時にやると難しいよ」
「じゃ。5人ずつで」
「うむ、やってみる」
再び集中して下で戦っている兵士に当たらないようにとりあえず五人の海賊を選んだ。
「ライトニング!」
ドーン!
ビリビリビリ・・の音とともにローズが放った魔法で五人の海賊が雷に打たれ、地面に倒れた。一瞬の出来事だった。
「ほう?!」
「上手。じゃ、次にもやって」
「はい!」
指示通り、次々と敵を上から減らしていく。いつの間に彼女の周りにもガレーとエトゥレもいた。
「素晴らしいですね。ローズ様」
「殿下にも是非その技を教えて下さい」
護衛官たちに褒められて、調子に乗って、5人ずつではなくまとめて十数人の魔法を放ったら、味方兵に当たりそうになった。
あらまぁ、ごめんなさい。あとで謝る。ローズが苦笑いして、手を合わせた。
海賊達が恐怖のあまり武器を捨てて、降参した。駆けつけてきた警備隊とガレンドラ達によって、海賊達を捕らえることができた。それにしても第三の目が見せてくれた映像はとても鮮明だ。頭の中に映像が流れているような感じがした。
しかし、喜んでいる最中に、急に力が入らない。エファインが素早くローズをつかまえて、抱っこした。ガレーの指示でローズたちが屋敷に戻った。
彼らがローズの部屋に入って、寝台で寝かした。ガレーは熱や脈を確認して、回復魔法をかけた。リンカは普通の猫になり、ローズの頭の近くで座っている。第三の目がすでに閉じて、闇に戻った。
「まだ慣れてないから力の制御ができてなかった」
「そうね」
「でも、すごかった」
ローズが微笑みながら言った。
「両目と合わせればすごいことが見えるらしいが、今はその第三の目に慣れるように毎日修業しよう」
「うん。リンカありがとう。すごいよ」
「そう?」
「うん。リンカって空を飛べるんだ?」
「飛べないよ」
リンカが否定した。
「でも空にいるような気がしたけど」
「踏み台の上に乗っただけ」
「踏み台?」
「そう。魔法陣を踏み台にしただけだよ」
「すごいよ」
「そのぐらいできないと、空を飛んでいる敵を倒すことができないから」
「そうなんだ」
「で、あの大きな体のリンカは?」
「大きな猫」
「そうだったんだ・・見たかった」
「ふん!」
ローズたちの会話を聞いたガレー達が何も言わなかった。けれど、彼らはきっと初めて見た戦いだったのでしょう。
ガレーが優しく頭をなでながら回復魔法をかけた。飲み物を持ってきた侍女メイリナに、ローズにゆっくりとその白湯を飲ますように、と命じた。ガレーのカバンを取ってきたエトゥレが部屋に入ってきた。ガレーはカバンから何を取り出して、ローズの口に入れた。美味しくなかった。そしてしばらくすると、彼女が眠った。




