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人形姫ローズ  作者: ブリガンティア
アフター・ウォーズ

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788/811

788. 遊び

ザッシュ!ザッシュ!ザッシュ!


真夜中で聞こえている音に気づいて、ローズが目を覚ました。彼女が何か言おうとする前に、隣で寝ているエフェルガンがすでに起きて、寝台から降りた。


{エフェルガン・・」

「ここにいろ!」

「うむ、はい」


エフェルガンは寝台の近くに置いた剣を取って、外へ出て行った。彼が外へ出て行くと同時に、部屋の中に護衛官のソラとエファインが入った。


「うむ、何があったの?」

「大したことではありませんよ、ローズ様」


ローズが聞くと、エファインは微笑みながら答えた。ソラは窓を確認して、うんうんとうなずいた。


「でも人が斬られたでしょう?」

「害虫駆除だけですよ。ご心配ならずに」

「そう言われてもねぇ」

「ははは」


ソラは寝台のカーテンをめくって覗いたローズの顔を見て、軽やかに笑った。


「本当に、ただの害虫でしたよ。もうすでにロッコ殿に掃除されたので、ローズ様が気にすることはございません」

「うむ」

「ですから、安心して、お休みになってください」

「分かった」


ローズはうなずいて、再びカーテンを閉めた。ソラは微笑んで、エファインの隣へ戻って、待機している。





一方、外へ出て行ったエフェルガンと護衛官らが中庭に出て、怪しい侵入者と戦ったロッコに駆けつけて行った。戦いを終えたロッコは彼らを見て、うなずいた。


「ローズは?」

「部屋にいる。彼女は無事だ。その人は侵入者か?」

「そうだね。見ての通り、こいつらはただの害虫だ」


ロッコはそう言いながら、もう息がない侵入者を足で蹴った。


「どこの者か知っているのか?」

「この特徴だと、エックサラの闇だな」


ロッコがその侵入者の袖を引っ張ると、入れ墨が見えた。


「あれはそのエックサラの闇という者の証か?」

「そうらしい」


ロッコがうなずいて、もう一人の侵入者の服装をしっぱった。同じような入れ墨が見えた。


「こいつらはローズを拉致しようとした。ついさっき、市場の向こうで捕まった人がそう自白した。けど、詳しいことを聞く前に、死んじまった」

「ふむ。ローズを拉致する理由はなんだ?」

「美人だからって」

「・・・」


ロッコが言うと、その場にいる全員が彼を見て、険しい顔になった。


「冗談だろう?」

「本当だ」


エフェルガンが聞くと、ロッコも真剣な顔で答えた。


「ローズが美人であることは分かっているが、その理由だけで拉致するのか?」

「世の中で、そのような理由だけで拉致する人もいるさ」


ロッコはため息ついて、三人目の侵入者の服装を引っ張ると、また同じ入れ墨があった。


「だが、こいつらはお金で雇われた連中だ」

「依頼者はどこの誰だ?」

「これから取り調べる。一緒に来るか?」

「暗部一人を行かせよう」

「分かった」


ロッコはうなずいた。


「今夜はこの辺りに警備隊に頼んで人を配置するよ。安心して寝てな」

「感謝する。我々も用心する」


エフェルガンはうなずいた。


「そうだ、ロッコ殿」

「ん?」

「予定はまだ未確定だが、ローズをエルゴタニエアへつれて行きたい」

「あい」

「ロッコ殿も良ければ、一緒に行かないか?」

「ん?」


エフェルガンが言うと、ロッコは首を傾げた。


「俺に同行して欲しい、ということか?」

「はい」


エフェルガンはうなずいた。


「ロッコ殿が知っているかどうか分からないが、スズキノヤマには聖龍様の神殿、海龍様の海底神殿、ローズ関連神殿であるアカディア神殿とテア神殿、そしてエルゴタニエアにある闇龍様の神殿がある」

「へぇ、結構多いね」

「はい。その中から、エルゴタニエアという神殿は、アルハトロスの龍神様の神殿と同じく、神水の泉がある」

「ほう」

「ロッコ殿はローズの守人(もりびと)だから、二つ目の神水の泉について知って欲しいことだ。なので、今回はエルゴタニエアへ招待する」

「そりゃありがたい。ずっと気になってたからだ」


ローズは神水なしではいきていけない。ローズの守人の誰もがそのことを理解している。


それは、龍神がローズを縛るための唯一の方法だ。神水なしでは、彼女の体が粉々に崩れてしまうからだ。他の龍が聖水では、長くても数週間しか効果がない。要するに、神水が取れるまでの一時的な処置に過ぎなかった。そのことで、ローズは長くアルハトロスから離れることができない。


「他の人も一緒に行くのか?」

「はい。ダルスクマイネ殿と柳殿には連絡済みだ。後はロッコ殿とラウル殿だけだ」

「分かった。決まったら、予定を調整するよ」

「そうしてくれると、ありがたい」


エフェルガンがうなずいた。


「詳細は後日に知らせる。義父上(ちちうえ)にも知らせなければいけないから」

「あい」


ロッコがうなずいた。そして彼は合図を出すと、複数の暗部隊員らが侵入者らの遺体を回収した。


「じゃ、俺はこれから戻る。あんたの暗部が来るなら、早めに来いよ」

「分かった」


エフェルガンがうなずくと、ロッコが手を振って、屋根から降りて、暗闇の中へ消えた。


エフェルガンは周囲を見渡してから、中庭へ降りた。


「アスタ、ロッコ殿のところへ行け。皇后を拉致しようとした奴らを突き止めて、殺せ!」

「はっ!」


エフェルガンが命じると、一人の男性がビシッと立ってから、外へ出て行った。彼はミミズクフクロウ人族ではなく、アルハトロスで普通にいる花の精霊族だ。


その後、エフェルガンは駆けつけて来たズルグンとエルク・ガルタと話し合ってから、再び寝室へ入った。





翌朝。


相変わらず寝坊したローズと違って、エフェルガンは普段通り早く起きた。父親が来ていると知ったフェルザは、朝っぱらからエフェルガンと一緒に朝運動をやって、とても嬉しそうな顔をしている。運動の後、二人が剣の打ち合いをしてから、互いのことを話した。そして朝支度してから、寝坊したローズと一緒に朝餉を食べた。


「フェルザ、エフェリューと柊はまだ遠足なの?」

「はい」


ローズがパンにバターを塗りながら尋ねると、フェルザは目の前にすでにバターで塗られたパンを取りながらうなずいた。


「明日帰って来ると聞きました」

「そうなんだ」


ローズはそのパンをフェルザの前に置いた。パンは5枚も山になっている、とエフェルガンは笑いながら言った。


「しっかり食べなさい、フェルザ」

「はい」


フェルザがうなずいた。ローズはまたパンにバターを塗って、今度はエフェルガンの前に置いた。エフェルガンが笑って、首を振った。もうおなかがいっぱいだ、と。


「皇后もしっかり食べなさい」

「あ、はい」


エフェルガンが言うと、ローズはしぶしぶとそのパンを食べ始めた。


「今週から新しい職員二人をこの屋敷に配属する。そのことで、これから余が義父上(ちちうえ)の方へ報告する」

「はい」


ローズはうなずいた。


「でも職員だけなら、ラカが手続きすれば済む話でしょう?」

「今回はラカでもどうにもならないからな」


エフェルガンは白湯を飲んで、パンを頬張ったフェルザを見て、微笑んだ。


「もしかすると、新しく配属された二人は暗部だから、でしょうか?」

「そうだ」


フェルザが言うと、エフェルガンはうなずいた。


「良く分かったな」

「昨夜見ました。見知らぬ顔の男性が屋敷から出たので、もしや、と思いました。彼の波動が暗部らしく、とても繊細でした」

「波動か・・」


エフェルガンはフェルザを見て、微笑んだ。


「ロッコ先生がそう教えたのか?」

「いいえ」


フェルザは首を振った。


「ロッコ先生は暗部について、何も教えませんでした。ただ、家の周りはほとんど暗部隊員らが住んでいるので、なんとなく分かるようになりました」

「ほう。それはすごい!」


エフェルガンはフェルザを見て、微笑んだ。ローズにそっくりだ、と彼は思った。


「ロッコ先生の波動も同じか?」

「いいえ」


フェルザは即答した。エフェルガンはその様子を見て、興味津々でフェルザを見ている。


「ロッコ先生の波動はごく普通の人と同じようにしています。周囲に同調というか、ほとんど分からなくて、区別もできません」

「ふむ」

「なぜそうなるか、と時に先生に尋ねたのですが、先生は何も答えず、笑っただけでした」

「それは残念だ」


エフェルガンが言うと、ローズは笑った。


「きっとフェルザは修業が足りないからだ、と思う」


ローズはそう言いながらベーコンをパンに挟んで、また食べた。


「皇后様はロッコ先生の波動が分かるのですか?」

「うん」


ローズはうなずいた。


「何にせよ、私はずっとロッコ先生と一緒にいたから、彼が見えなくても、近くにいれば、すぐに分かる」

「すごい!」

「てへ♪」


フェルザと目がキラキラと光って驚いた様子を見せると、ローズはにっこりと笑った。


「でも、恐らく彼の波動が私に向けて、位置を知らせるための波動だ、と思うけどね。他の人がそれを知っているかどうか、分からない」


ローズは微笑みながらフェルザを見ている。


「なぜ皇后様だけですか?」

「うーん、なんていうかな・・」


ローズが考え込んだ。


「どんなに混乱した状況でも、彼は私の味方であることを示すためだ、と思う。彼の波動がとても特殊なので、すぐに分かるの。だから安心できるかな?」


ローズはパンを食べながら説明した。


「特殊・・?」


フェルザは首を傾げて、疑問を思った。彼はその違いが分からない、と言った。


「ごめんね、これだけはなんとも言えないわ。波動の捉え方だから、人によって違うし、言葉でうまく説明できない。特にロッコの波動なんて、特殊過ぎて、説明も難しいわ」

「仕方がありません。修行を続けます。ありがとうございます」


フェルザは丁寧に御礼を言った。エフェルガンは二人のやりとりを見て、微笑んだだけだった。正直に、彼は意見を述べる隙がない、と彼自身も理解している。


和やかな朝餉が終わると、エフェルガンらはダルゴダス邸へ向かった。エフェルガンがダルゴダスと話している間に、ローズはフレイと菫と会話した。話題はやはり結婚準備だった。ガルタ家から一人の料理人が来て、里の料理を学びに来た、とローズが言うと、フレイは侍女長にその料理人を受け入れるようにと命じた。ダルゴダスの許可もあったから、その料理人はすでに料理長セティに任せている、と侍女長セシルが答えた。


フレイと菫と話し合ってから、ローズとハインズはダルゴダス邸の中庭へ歩いて、縁側に座った。涼しい風に当たって、美しい庭を眺めている。


「やぁ、ローズ」


ローズがその声がした方向へ顔を向けると、そこにいるのはロッコだった。


「やぁ、ロッコ。昨夜、ありがとう」

「問題ないさ。大丈夫だった?」

「うん」


ローズはうなずいた。


「あのさ、フェルザがどこにいるか知ってるのかなぁ・・」

「さぁ・・、多分(だん)と一緒にいると思うけど、どうして?」

「俺はこれからしばらく留守にしなきゃいけないけど」

「仕事?」

「ああ。ちっと急な話なので、これから出発するんだけど、どうしようっか、ってちょっと困ってる」


ロッコはうなずいた。


「二、三日なら、夜はレスタという護衛官がいるけどよ、今回はちっと長くなりそうでね」

「あら、そうなんだ」

「そこでね、しばらくフェルザを預けても良いか?」

「もちろん大歓迎よ」


ローズはにっこりと笑った。


「もちろん修行は続行だけどな」

「うん、うん。じゃ、フェルザに何を伝えれば良いの?」

「毎日、あの兎と黒猫と一緒に基礎運動と組み手の練習、そして白猫と一緒に結界の張り方を学べ、と。その辺りはあの白猫の方が得意だから」

「分かった」

「白猫に帰れと言われたら、それで一日の修業は終わり。自由時間だから、気になったことがあれば、勉強すれば良い。何もなければ、遊んでも構わん。けどな、暗くなる前に帰れ、と伝えといて」

「分かった」


ローズはうなずいた。


「あ、そうだ、フェルザに、どこへ行っても俺があげたビー玉を必ず持って行くように、と」

「ビー玉?」


ローズが首を傾げた。


「フェルザに言えば分かる」

「あ、うん」

「じゃぁ、な。ちっとバタバタしっちまうんだけど、よろしく頼むよ。終わったら、すぐに帰るからな」

「うん、お気を付けて、ロッコ」

「あいよ」


ロッコは微笑んだ。


「行って来るよ、ローズ」

「はい。行っていらっしゃい」


ローズが言うと、ロッコが微笑んで、手を振った。そしてロッコはハインズを見て、何も言わずにそのままダルゴダス邸から出て行った。


「フェルザ殿下をお探しになりますか?」

「しなくても良いよ。今は子どもの遊ぶ時間ですからね」


ローズが言うと、ハインズはうなずいた。分かりました、とハインズは答えた。


「ねぇ、ハインズ」

「はい」

「陛下って、小さい時はちゃんと遊んだのかな?」

「それは・・」


ハインズは困った顔をして、首を振った。


「申し訳ありません。そのような話は何も聞いておりません。オレファ殿とガレー殿からも、そのことについて、何も仰いませんでした」

「そう・・」

「ローズ様は、小さいころ、どうなさいましたか?」

「私?私はちゃんと遊んでいましたよ。そこら辺で絵描きしたりして、顔中に絵の具がついて、変な顔になったりて」

「見てみたいですね」

「あはは」


ローズは笑って、青空を見つめている。


「ミレーヌ姫の家に修業したときも、空いている時間に薔薇を植えたり、水遊びもしたりして、いろいろやってたよ」

「そうなんですか。以外と普通ですね」

「多分」


ローズは微笑んで、ハインズを見ている。


「ただ、普通の子どもの遊びとは言えなかったかもしれない」

「どういう意味ですか?」

「いつも一人で遊んだから」

「・・・」


それを聞いたハインズは複雑な目でローズを見ている。貴族だからか、そうなってしまっても仕方がないことだ。


「百合様と菫様も、ですか?」

「正直に言うと、彼女達のことが良く分からない。小さい時、彼女達と遊ぶ記憶もなくてね。気づいたら、皆がすでに大きくなって、どこかへ買い物をした、・・そのぐらいかな」


ローズは再び視線を空に移した。


「ハインズは小さい時に、ちゃんと遊んで来たの?」

「もちろんです」


ハインズは笑いながらうなずいた。


「どんな遊び?」

「どんなって、普通の遊びでしたよ」


ハインズがそう言った瞬間に気づいた。平民である彼と貴族であるローズは違う経験をする可能性が大きい。


「普通って?」

「あ、はい、えーと、分厚い柑橘系の果物の皮を切って、車輪と紐を付けて、引っ張り出したりして・・」

「あはは、面白そう。今度教えて」

「あ、はい」


ハインズはうなずいた。


「他には?」

「追いかけっこして、木登りもしました。あとは、戦いごっこもしました。何にせよ、男の子ですから、そんな感じで・・」

「なるほど」


ローズはにっこりと笑った。向こうの屋根の上に、檀とフェルザが追いかけっこしている姿が見えた。護衛官のラマと檀の護衛官も見えた。


「追いかけっこか・・。じゃ、あれも男の子の遊びなんですね」

「・・・」


ローズが言うと、ハインズは苦笑いしかできなかった。フェルザと檀は屋根から屋根へ飛び移しながら、ケラケラと笑って、追いかけっこしている。しかも、二人とも、とても早く走っている。まるで暗部だ。


断言できる。スズキノヤマでは、そのような遊びは幼い子どもの遊びではない、とハインズは思った。せいぜい木登りぐらいだった。


「やはり遊びは子どもにとって大事だね」


黒猫のリンカが猫の姿でローズの隣に来て、屋根の上でケラケラと笑った二人を見ている。


「うん」


ローズは手を伸ばして、猫のリンカを自分に寄せて、抱きしめた。


「フェルザはどんな子なの、リンカ?」

「良い子だよ。あなたにとても似ているわ」

「そう?」

「ええ」


リンカはローズの鼻に自分の鼻で軽くタッチした。


「ただ、あの子は、やはりあの青蛇のところにいて、正解だった、と思う」

「あら?なんで?」

「なんででしょうね」


リンカは屋根を見てから振り向いた。エフェルガンとダルゴダスが会話しながら彼らがいるところへ向かったと見たリンカは、そのままピョンと飛び出して、スタスタと食堂へ歩いた。


「ローズ、ロッコはしばらく仕事で出かけることになった。フェルザはどうする?」


ダルゴダスが屋根の上で見えた檀とフェルザを見て、ローズに聞いた。


「しばらく私が預かるわ。エフェリューと柊は明日帰って来るよね?」

「そう聞いている」


ダルゴダスはうなずいた。


「なら、彼らが帰ってきたら、一週間ぐらい休ませて下さい。あと、リンカとタケルも貸して欲しい、一週間ぐらいで」

「何しに?」

「エコリア山に行こうかな、と思って」

「なるほど」


ダルゴダスは考え込んだ。


「良いんじゃない、ダヴィード。俺も一緒に行くから、心配しなくても良いよ。弟子達も連れて行くから」


ダルゴダスの隣で白猫のヒョーが猫の姿で言った。


「結界はどうする?」

「やるさ。魔法で行って帰れば良いだろう?」

「なるほど」


ダルゴダスはうなずいた。


「エフェルガン殿はどう思う?」

「エコリア山はローズにとって大事な場所だから、彼女がそこに行きたいなら、構いません。護衛はこちら側がするから、ご安心を」

「ふむ。そなたもローズと一緒に行くか?」

「一緒に行きたいのは山々だが、残念ながら大事な会議があるから、私は明日の朝にスズキノヤマへ戻らなければなりません。行けるとしても、一日だけだと思います。だから、今回は見送ります」

「なるほど」


ダルゴダスはうなずいた。


「ふむ、分かった。エコリア山へ一週間ぐらいの休暇を許す。檀もつれて行け、ローズ。ヒョー、頼んだぞ」

「あいよ」


ダルゴダスが言うと、ヒョーはうなずいた。ローズも嬉しそうにうなずいた。


「よし、そろそろ昼餉にしよう。そこの二人、降りて来い!昼餉だ!」


ダルゴダスが大きな声で言うと、檀とフェルザの動きがピタッと止まって、すぐに飛び降りて、笑いながらローズ達の方へ走った。


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