21. アルハトロス王国 モイの看病
「サンダーズ・ストーム!」
ドドドドドーン、と広い範囲の地面の上に雷と高くそびえている柱のような竜巻が現れた。その魔法に巻き込まれて、真ん中にいる巨大な三つ目猿を挟んで、強力な雷攻撃を放った。
巨大三つ目猿が大きなうめき声をして、息絶えた。その巨大な体が地面に崩れ落ちた時に、押し倒された木々と衝撃による音と共に地面が揺れた。
「お見事!最近動きも、攻撃の流れも良くなりましたね、ローズ様」
「ダルガ教官のおかげです。やっと戦い方の流れが分かるようになった気がする」
「ははは。なんの。これも役目ですから。ただ・・」
ダルガが残念そうにその猿を見つめた。
「はい?」
「せっかくあの獲物が美味しそうだったのに、こんなに丸焦げてしまったんじゃ、食べられませんな」
「え!あの猿は食べられるのか?!」
「はい。かなりの美味ですよ」
「え・・」
「弱火でじっくりと焼いて、シンプルに塩でいただくと・・」
ダルガの口からよだれが流れた。相当美味しいのか、その猿が・・。
「ダルガ教官、よだれが垂れているよ」
「あはは、いやいや。これは汗です」
嘘だ、とローズが苦笑いした。
「じゃ、今度できるだけ丁寧に仕留める。私も、この猿を食べてみたくなった。でもモイは、こういう猿で料理を作ってくれなさそうだね」
「その時は私は作りましょう」
「ダルガさんって料理できるんだ」
「簡単なものならできますよ。戦場、野宿、野営などで、たまに料理しましたよ」
「すごい。私は一度も料理をしたことないんだ。いつか習わないといけない、と分かったけど、なかなかその機会がない」
「今度、モイさんに教えてもらいましょう。私はあの野菜パンが大好きで、いつか自分でも作ってみたいと思います」
「うん!」
柳と別れてから半年ぐらい経った。激しさを増していくローズの修業は、今は獰猛クラスの獣や鳥などを相手にするようになった。優しい鬼教官のダルガは、攻撃に巻き込まれないように距離を取って見守っていてくれる。ピンチの時に指示を出したり、猛獣に食べられそうになった時に、助けてくれたこともあった。けれど、それ以上は手を出さなかった。ちなみに、この猛獣たちはミライヤが召喚してくれている。一日一猛獣で、適当に選んで、何が出るかが分からない。そして必ず見えない壁を作ってくれる。猛獣が倒されたら、消えるようにと仕組んでいる。そうしないと麓にいる住民がパニックになってしまうからだ。
毎日ぼろぼろの姿で帰って来ると、モイがとても心配そうな顔になった。いったいどんな修業をしているのか、と彼女がダルガに問いつめたら、いつも優しい声で「普通の魔法の修業ですよ」と返事された。
しかし、この鬼教官は恐ろしいぐらい指示を出したりするんだ。時に大魔法使うな、短剣でとどめをしろなどと、毎日違う状況に遭わされているローズである。巨大な狼を相手にした時なんて、もうダメかと思ったぐらい大変だった。その狼に食べらそうで、それがなんとか逃げたところで、肉球に押しつぶされて、ペチャンコになるところだった。地面がやわらかいおかげで助かった。
急いでバリアーとヒール(回復魔法)を自分に唱えて生き延びた。でも服が恥ずかしいぐらいぼろぼろになって、裸に近い状態だった。いくら幼い体型のローズでも、女の子は女の子だ。裸で歩き回る訳にはいけないと、ダルガは自分のシャツを脱いで、ローズに着せた。そんな感じで帰ってきたら、モイは悲鳴を出したぐらい、びっくりした。
ところで、防具も二ヶ月間ごとにエスコドリアのベルグ親方の工房で調整している。激しい戦いを繰り返して、やはり防具にも負担が大きい。いったいどんな稽古しているのか、とダルガは毎回ベルグ親方に怒られてしまった。
しかし、それ以上に、ローズの身長がかなり伸びた!今80センチぐらいになったことで、手も頭に届くようになった。一人で髪の毛が洗えるようになったが、相変わらずモイに甘えられているローズである。毎日一緒にお風呂に入って髪の毛をきれいに洗ってくれる。本当に優しい母親のような人だ。
ローズはこの世界に生まれかわって、母上と呼ばれる人がいる。その人はローズの体を作った柳の母のことだけれど、日常の愛情を注いでくれるのは侍女のモイと護衛のダルガの二人だ。本当にこの二人の子どもになっても良いぐらい、ローズは毎日幸せを感じている。
そして黒猫のリンカも、たまにローズの鼻に猫の鼻キスしてくれて、抱きしめるとごろごろと音を出してくれる。ミライヤは相変わらず変わった人だけど、とても良い人だ、とローズは思った。
柳が定期的にローズ宛てに手紙を送っている。仕事で様々な町を訪れて、それらの町々の話や名物料理、きれいな風景や珍しい宝石、植物など細かく書いてくれた。文字がとてもきれいで、読みやすい。ローズの文字と大違いと、たまにダルガに言われた。もっと練習しなさい!、と何度も注意された。
毎晩、必ず行われるのは、防具や武器の手入れだ。これは命に関わるから、必ず行うように、と毎日ダルガに言われた。さすが武人のお父さん、とローズは思った。手抜きしたら、やり直すように注意されて、時には20分間も怒られたことがある。厳しい、とローズは思った。けれども、ちゃんとまじめにきれいにやったら、頭をなでてくれて、褒められた。
今日は普段通り訓練のあと屋敷に帰った。けれど、離れの屋敷に灯りがない。モイの気配もいない。留守だという話も聞いていなかったから、二人が不審に思った。彼女がいつも玄関で立って、迎えに来てくれた。なので、おかしい、とローズが思った。
ミライヤとリンカは、今日はエスコドリアまで出かけているから、モイが馬車で港まで送って帰ったのはずだ。あの二人の帰りは明日の午後で、お迎えはいらないと聞いたから、モイはどこかに出かけるのも考えにくい。
「モイがいないね」
「どこかに出かけると聞いていませんね」
「何があったのかな?」
心配になって、用心をしながら二人で屋敷や庭を見て回ることにする。
「モイさん!」
屋敷をぐるっと回ったダルガは庭で倒れているモイを見つけた。彼女が水場辺りで倒れていた。
「これはまずい。毒蛇に噛まれたようだ」
「モイ!」
呼んでも反応がない。意識がないのだ。
「部屋に運ばないと!」
ダルガはモイを両手で抱えて、運んだ。急いで離れの屋敷に入って、モイの部屋にあるベッドに寝かした。
「毒がかなり回っている」
モイの右足に紫色に変わりつつあり、その範囲がかなり広い。毒が広がらないように、近くにある手ぬぐいを裂いて足を縛った。
「ローズ様、モイさんに回復魔法をあげてやって下さい。私は毒を抜きます」
「はい!」
「一気にしないでね、ゆっくり、そして確実に」
「はい」
ローズは指示通り、ゆっくりと回復魔法を送っている。ダルガは持っている小さなナイフに火のエンチャントして、その噛まれた足の近くに切り目を少し入れた。そして手の指先からゆっくりとマッサージしながら気を送って、毒を押し出す。傷口から黒い血が出始めて出て行った。ローズは近くにあるタオルを数枚も持って来て、ダルガに渡した。モイの足から血が流れてきて、その黒い血は毒に汚された血の色だ、とダルガが言った。
ローズは再び回復魔法をかけた。もう何分経ったのでしょうか、ダルガもまだ血を押し続けている。毒が広い範囲まで広がってしまったのだから、薬があれば一番早いのだ。けれども、日が暮れてしまったため、エスコドリアまで行くのも難しい。なぜなら、船がもうないからだ。麓にある村には医療師がいない。だから村人はいつもミライヤに頼っている。しかし今ミライヤがいない。だから二人で力合わせてやるしかないのだ。
一時間以上が経って、やっと赤い血が出始めた。やっと毒が減って来たのだ。ダルガは丁寧に血管の隅々まで、気を送って毒を押し出している。疲れが顔に出ているけれど、彼は何も言わなかった。戦うよりも。こういう作業の方が大変だ、とローズが思う。ずっと一つのことに集中して、モイの体にできるだけの負担を軽くして、毒を押し出している。全部抜かなければあとで後遺症が残るそうだ。だから、彼があんなに必死にやっている。
二時間が経つと、ようやくダルガが作業を止めた。彼の額にすごい汗が出ていて、きれいなタオルを使って汗を拭いた。
「もう良いの?」
ローズが聞いた。ダルガがうなずいた。
「はい、とりあえず」
「モイは大丈夫か?」
「分からない、今夜は山でしょう」
「山を越えられなければ、死んじゃうの?」
「死なないように私は見張ります。必ず助けます」
「うん」
「だから涙を拭いて下さい。まだやることがたくさんあります。しっかりして下さい、ローズ様」
「はい」
ダルガはローズの頭をぽんぽんと叩いて、元気付けた。そして彼が毒に汚れているタオルを屋敷の外においた。洗わずにそのまま燃やすと言われた。
ローズは何をすれば良いか分からないから、モイに回復魔法を送り続けることにした。その間はダルガはお風呂の準備したり、台所で何か忙しく作っている。ローズが台所に行ったら、ダルガは何かを調理している。慣れている手つきで簡単なスープを作った。パンは昼間モイが作ったパンがあったから、それにすると言った。
「ローズ様、お風呂の準備できたから、お先に入って下さい。さすがに私は男なので、ローズ様のお風呂やお着替えの手伝いができません。今日はお一人で頑張って下さい」
「はい」
ローズがうなずいた。ダルガに手伝ってもらったら、さすがに恥ずかしすぎる、と彼女が思った。お風呂や着替えくらいは一人でもできる。
ローズがお風呂から上がって、着替え終えて、再びモイのことろに行くと、彼女の容態がまだ変わらずだった。彼女の意識が戻らない。その間はダルガがお風呂に入る、ローズはモイの頭を触わり、熱がない、と彼女が思った。けれど、体が冷たくなっていく。
回復魔法で体を温めることができるかどうか、分からない。けれど、とりあえず火属性の魔法を回復魔法に混ぜてみることにした。しばらく経つと、ローズの手の平が温かくなった。その手をゆっくりとモイの体に当ててみた。見る見るうちに体に暖かみが戻って来た。そして、毛布を引っ張って、モイにかけた。
ダルガがお風呂終わると、彼も様子を見に来た。ローズがかけた毛布を直してくれて、二人で夕餉をした。以外とシンプルで美味しい。でも、いつものような賑やかな雰囲気がなかった。やはり寂しい、とローズは思った。
それ以上に、モイのことが心配だ。ローズたちはどれほどモイに世話になっていることかと、今の出来事で分かった。モイはあたりまえの存在だと感じたが、こうやって横たわってしまうと、その存在の大きさが分かる。モイの明るい声が聞きたい、あの花のお茶も飲みたい、とローズが思った。だから早く元気になって欲しい。
その夜、ローズが自分の部屋に入って寝ようとしたら、空いた扉から見えたモイの部屋にダルガの姿が見えた。彼はモイの寝ている寝台に座り、モイの手をにぎっている。ローズが何も言わずに、そのまま自分の部屋に入って、眠った。
朝起きたら、真っ先にモイの部屋に行った。ダルガはまだそこに座って、今モイの頭を触っている。どうやら熱を確認中だ。
「おはよう、ダルガさん」
「おはようございます」
「どう?」
「大丈夫、山を越えているようです」
ダルガがうなずいて、ローズを見ている。
「良かった」
「でもまだ毒が残っているようで、ちょっとこの周囲で薬草を探してきます」
「はい。今日は牛乳を買いに行く?」
「今日は休みましょう。モイさんは一人にしておけないから」
ダルガが立ち上がって、扉に向かった。
「はい、分かりました」
「では、しばらく留守にしますけど、用心して下さいね。武器を近くに置いて下さい。すぐ戻ります」
「はい」
ダルガは離れの屋敷を出た。あの人はずっとモイを看病したのでしょうか。モイのことがやはり好きなのか。あるいは、ただ面倒見が良い人なのか。いろいろなことを考えて、ローズには分からない。けれど、こんな時こそ、冷静に行動しているダルガはやはりすごい人だ。
モイはまだ起きていない。でも顔色が昨日よりもずっと良い。とりあえずできることを見つけてやれば、良い、とローズが思った。まず自分で湯をお風呂場から洗面器で汲み取った。そして、タオルで顔を拭いた。さすがにお風呂の掃除はちょっと大変だ、とローズは苦戦した。柳の言うように、彼女は蔓を使って操作してみることにした。意外と難しい。蔓の操作って、柳達が簡単にやっている、と言っているけれど、これは意外と集中力が必要だ。
何とか水を抜いて、きれいにしてから湯を入れる。結構疲れた、と彼女が風呂場の椅子に座った。これを毎日モイがやってくれたんだ。今度もっと感謝をしないといけない、とローズは思った。
お湯を待つ間に、台所に行ったら、昨日の残りのスープがあった。パンはないが、麦の粉や卵があった。けれども、どんな料理をすれば良いか、ローズは分からない。なぜなら、ローズは料理をほとんどやったことがないからだ。少し習っていれば良かったのに、と今悔やんでも仕方がない。彼女が再び風呂場に行って、お湯の具合を確認して、蔓で湯を止めた。よし!朝風呂の準備できた。でもその前に洗面器にお湯少し入れて、タオルを持って、モイをきれいにしよう、と彼女がゆっくりと洗面器を運んだ。やっとモイの部屋に着いたのに、この距離だけで苦労してる、と自分が情けなく感じる。
濡らしたタオルをきれいに絞って、モイの顔や手をきれいにした。足の傷はもう手当されていて、清潔な布でフタをされている。多分昨夜ダルガがやったのでしょう。服も所々でボタンが外されて、息をしやすくするためにしたかもしれない。と、扉を開く音がした。ダルガが帰って来たんだ。
「ただいま」
「お帰りなさい!」
「今から朝餉を作りますね」
「はい。そうだ、お風呂を沸かしました。あとモイの顔と手も拭いて、きれいにしました」
ローズが報告した。すると、ダルガが微笑んで、彼女を見ている。
「お、素晴らしい。良くできましたね。えらいですね、ローズ様」
鬼教官がローズを褒めた。ダルガは疲れた顔をしているけれど、その口調は普段通りの穏やかさだ。
ダルガは朝餉と毒消しを作る間に、ローズは先に風呂に入って、朝支度をした。リビングに出たら机に朝餉が用意されている。シンプルな卵料理と昨日のスープにパンケーキみたいなものが並んでいて、ダルガのお手製だ。
「先に食べて下さい。今薬を作っているから、手が放せない」
「はい」
素朴な味のパンケーキは甘くなかった。けれど、結構美味しかった。朝餉が終えると、ローズが自分のお皿を片づけた。
ダルガはできた薬を持って、モイのところへ行った。ローズも後ろに着いて言った。ダルガがモイの頭を少しあげて、スプーンで優しくその薬を飲ませた。効き目があるように、心の中で願った。
その後、ダルガさんはお風呂に入って、朝餉を食べて少し仮眠する、と言ってリビングで横になった。ローズはその間ずっとモイの近くに座っている。時には回復魔法をかけた。ゲームのように毒消し魔法の存在あれば楽なのに思ったけれど、世界は便利なものばかりで作られていないようだ。
「んー」
「モイ、大丈夫?」
モイが気づいたようだ。薬が効いたみたいだ、とローズはモイを見ている。
「ローズ様?」
「うん」
「私はどうして?」
「蛇に噛まれたみたいだ。昨日の夕方から、先までダルガさんはずっとモイを看病していたよ」
「ダルガさんですか?」
「うん。今仮眠してるけどね。薬が効いて良かった」
モイが首を傾げた。
「薬?」
「うん。ダルガさんは薬草で薬を作ったよ。本当に効いて良かった」
「御礼を言わないと・・ううう」
「まだ起きちゃ、ダメだよ」
「はい」
ローズたちの会話が聞こえたか、ダルガは起きてモイの部屋に来た。
「薬が効いて良かった。おはよう、モイさん」
「おはようございます、ダルガさん」
モイを起きようとしたけれど、ダルガさんに止められた。
「そのままで良い。白湯を持ってきます」
「はい、すみません」
「なんの。大丈夫ですよ、モイさん」
ダルガがモイに優しく白湯を飲ませたことを見ると、前にローズに白湯を飲ませてくれた柳を思い出した。里にある屋敷にいたころ、爆発によって大けがしたローズを優しく看病してくれたのは柳だった。あんなに強くて優しい男性は、とてもステキだ、と彼女が思う。
昼餉に簡単な卵スープとクレープだった。モイも少しスープを飲んでから、また眠ってしまった。やはりまだ体が完全に治ってないようだ。暇になったローズはモイの寝台に座って、魔法の本を読むことにした。そこにいろいろな医療魔法も書かれている。昨日ダルガが使った魔法や技も詳しく書かれている。
なるほど!そういう原理だったのね!、とローズが読めば読むほど、その原理が分かって来た。そして、いくつかの疑問が解けていく。
ダルガはまた外に出た。庭で昨日毒抜きに使ったタオルを燃やすと言った。しばらくしてから人の声がして、どうやらミライヤが帰って来たそうだ。ミライヤは急いで部屋に入って、モイの様子を見た。
「お帰りなさい、先生」
「ただいま、ローズちゃん。大変だったのね」
ミライヤはモイの手首や頭を触って、そして傷口を包む布を解き、確認した。モイの体の何カ所か指でつついて、どうやら体のツボを刺激している。ダルガとリンカも部屋に入って、モイの治療を見ている。先生はモイを座らせて、前を隠してから服を脱がし、背中に手の平で医療魔法をかけた。
「タオルちょうだい。モイさんの口に当てて」
ミライヤの命令で、ダルガが素早く動いた。彼はタオルを持ってモイの口に当てた。
「はっ!」
「うぐ!」
ミライヤが強くエネルギーを送ったと同時に、モイの口から黒い血のようなものが出た。しばらくこの作業が続いて、やっとすべて出たようだ。近くで見ているローズはただ見つめるだけだった。
「これでよし!明日はもう歩けるように、と元気になるでしょう!」
「ありがとうございます」
モイが言うと、ミライヤが微笑んだだけだった。
「先生、ありがとう!」
ダルガとローズは同時にミライヤに御礼を言った。
「いえいえ、手当が早くて助かったのよ。私は残った毒を体内から出しただけ」
ミライヤは再びモイを寝かして、毛布を掛けた。ミライヤはリビングに向かって、ローズたちを呼んだ。
「タイミングが悪いから言いにくいけど・・、良く聞いてちょうだい」
ミライヤはシリアスの顔で、息を整えた。
「アルハトロス首都、龍神の都は、襲撃された!」




